2019~2020年の正月映画はこれ。
SF映画の金字塔“STAR WARS”。
邦題としては「スター・ウォーズ エピソードⅨ スカイウォーカーの夜明け」と呼ばれるその映画は、1977年に公開された「(初代)スター・ウォーズ(後に「エピソードⅣ 新たなる希望」の副題がつけられる)」から始まった“STAR WARS SAGA”の「完結編」。
“STAR WARS”シリーズの原作者、George Lucasは、当初「一番わかりやすい」と言うことで、“STAR WARS SAGA”の第4話から映画化したということだが、これが後付け設定なのかどうかはわからない。ただ、エピソードⅣの続編、Ⅴ、Ⅵは3年おきに映画化されたが、そこで一時映画化は中断される。欠番となっていたⅠ~Ⅲ(Prequel Trilogy)は22~28年後に公開されたが、構想の実現に長い時間を要したせいかGeorgeは当初「9エピソードからなる」と言っていた“STAR WARS SAGA”を「スター・ウォーズ エピソードⅢ シスの復讐」制作後(つまり合計6エピソード発表後)、「もう創らない」と発言する。
その発言を聞いて、もう“STAR WARS”の世界とは会えないのか...と世界中のファンが落胆したが、Georgeが立ち上げたLucasfilmがディズニーに買収されたことにより、「つづき」が制作されることになった。
その続三部作(Sequel Trilogyもしくは新々三部作)の第一作目「スター・ウォーズ エピソードⅦ フォースの覚醒」
を観たときは、学生の頃から親しんだあのドキドキする世界にまた触れられる喜びと、Georgeの今までの物語とは若干ニュアンスが異なるその作風に戸惑うふたつの感情があった。
次の「スター・ウォーズ エピソードⅧ 最後のジェダイ」は世の評判が芳しくなく、自分は結局スクリーンでは観ることはなかった(もともと三部作の「真ん中」は創るのが難しいと言われているが、単作で観るとやはり落ちる...というか全三部作の「真ん中」同士(ⅡとⅤとⅧ)を比べても、劣るかな...)。
でもさすがに「最後」は行くかと。監督もⅧで一度制作に退いたJ.J. Abramsが戻ってメガホンを取るということで、出来もⅦレベルまでには行くだろう...と思って観た。
映画は上記期待レベルは超えていた。また、「始まり」である「エピソードⅣ 新たなる希望」の風景やオマージュが挟まれているなど、初期からのファンへのサービスもあり、40年を超えるこのサーガ、つまり「当時少年だった人たちも十分壮年になる」期間続いたサーガに(我々の方が時間切れになる前に)決着をつけてくれたという意味ではとても良かったと思う(帝国瓦解後のファーストオーダーの規模感の設定や関連キャラクター総動員のための無理が見える脚本などはおいといて)。
そんな映画のパンフレット。このパンフレットには特製ポスターと本編未使用のコンセプトアートを含む「限定版」と呼ばれるものもあったが、こちらは「通常版」。
STAR WARSロゴのあしらわれた地味な限定版と違って、通常版の表紙はキャラ満載
相変わらず広告が多い。内容フルカラー80ページ+表紙裏表紙の表裏の計84ページ相当のうち、16ページが広告。つまり2割が広告。広告自体は製品の製作原価を負担し、小売価格を下げる効果もあるので、完全否定ではないが、ちょっと多すぎるかな...
でも、他の部分は結構よかった。いわゆる映画パンフレットとしてよくある「映画の一場面とそれにまつわるストーリー紹介」や「登場人物紹介」「キャスト紹介&インタビュー」「コンセプトアート集」の他に、連作の銀河史最終作のパンフレットらしく、年表や今までの作品の製作的観点からのトリヴィアがある。
今は亡きCarrie Fisherの姿がスクリーンでよみがえる
さらに登場するモブキャラ(エーリアンやファーストオーダー側の兵士達)や敵味方双方の宇宙船や武器の図鑑もあり、資料的価値は高い。「キャスト紹介&インタビュー」も主役(級)と呼べる数人だけでなく、準主役クラスまで含む12人、インタビューなしで来歴だけ示された脇役クラス(重要人物だが故人となっているCarrie Fisher含む)まで入れると総勢17人と多く、読み応えはある。
1000円であれば、映画館で上映を待つまでにボリボリとポップコーン食べているだけよりは、事前に読んで予習が吉、かな。
【仕様】
ページ数:84ページ
発売日:2019年12月20日
図鑑としてだけでなく、インタビューなども充実してる
宇宙人一覧、武器一覧、観戦一覧、ドロイド一覧などの図鑑、イメージアートなど世界観の資料、主要キャストのインタビューなど、資料としても読み応えがある。
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購入金額
1,100円
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購入日
2020年01月02日
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購入場所
イオンシネマ
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