原作者であり初作である“Star Wars”(後の“EPISODE Ⅳ A NEW HOPE”)を監督したGeorge Lucasの創り上げた大河SF。銀河帝国とシスに対する共和国とジェダイ騎士団の戦いを描き、でも単に光と闇、善と悪の対立にはせず、父と子の相克、悪に堕ちた父を救う子という視点を入れたところが日本人の琴線に触れたのか、日本でも爆発的にヒットした。
最初に公開されたのが後に「エピソード4」と名付けられ、その後「エピソード5(帝国の逆襲)」⇒「エピソード6(ジェダイの帰還)」と続いたのがいわゆる「旧3部作」。それから15年も経ってから「旧3部作」の親の世代に遡って「新3部作」が公開された。
新3部作の製作初期は「この物語は9作からなる大河物語だ」と言っていたGeorgeも6作目(エピソード3(シスの復讐))の完成時はもうこれで作らない、と方針を変更。スター・ウォーズ・サーガと言われるこの物語の中心作であるエピソード4~6の後日譚は明かされないまま終わる...と、思われていたが。
その10年後「幻の」「新々3部作」が公開されはじめた。これはGeorgeが作った映画会社Lucasfilmが(あのIndustrial Light & Magicともども)ディズニーに買収されたことにより、新たな資本と時間が与えられたから。Georgeが監督にとどまっていたのは初作の「エピソード4」だけで、のこり5作は製作総指揮をしていたし、4作で脚本まで手がけていて新旧3部作の3話それぞれの製作ピッチは3年という時間がかかっていた。つまり新たな3部作をはじめると初作製作のリードタイムを加えると向こう10年近くの拘束となる。新々3部作開始時で70歳のGeorgeには荷が重い。そこを代わってくれるのが、自分が子供のころから憧れていた「ディズニー」であれば、とその後日譚の製作をまかせたGeorge。
はたしてどう出来上がったのか?見に行ってきましたよ、「エピソード7(フォースの覚醒)」!
しかも前回「エピソード1(ファントム・メナス)」同様、3Dで!
今回は3D(一部の映画館では4D)ありきで製作された為、よりシカケが多く3D映画としては楽しめた。ド年末の空き時間に思いつきで行ったので、4D(3D映像に加えて座席が振動したりや霧が出たりするらしい)シアターはスケジュールが合わなかったが、3Dならではのカット割りがあって、よりデカクなったスターデストロイヤー(ファイナライザー)の舳先がど~んと目の前に飛び出したりして。
ただストーリーとしてはやっぱり「Georgeのスター・ウォーズ」とはちょっと違うかな。帝国軍兵士の葛藤やシリーズ初の女性主役など新機軸を入れながら、「懐かしの顔」を全て出したその「造り」はさすがのディズニーで旧作ファンにアピールする造りではあるし(肯定的にかどうかはワカランが)、日本ではレイティングがかかったけれど中身的には子供からオトナまで楽しめる作品とはなっていたが。
ま、海外にはペリーローダンシリーズのような同じ設定でたくさんの作家が書き続けるようなシリーズもあるので、最大公約数が同じならば受け入れる、という文化もあることだし。また、あのスター・ウォーズと逢えたというのはそれだけで嬉しいことではある。
本品はその鑑賞時に手に入れたパンフレット。
エピソード1の3D上映の時に手に入れたモノ
と同じく文字が箔状のピカピカ仕様。中は劇中写真を多用した本作のあらすじが20ページ、旧3部作・新3部作のあらすじもあり前作までを知らずに見に来た/見た人が予習/復習できるようになっている。また前回同様キャスト・スタッフのインタビューなどに加えて美しいコンセプトアートもあり楽しめる。ただ最後の関連アイテムの広告が多い~。実に16ページ!今回(ディズニーが絡んだから?)関連製品やコラボグッズがかつてなく多い、と言われているがそれを反映している。まああと2作あることだし、資金調達と話題造りとしては必要であることとは言え、ちょっと商業主義を感じるかなー。その分、★減で。
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購入金額
1,000円
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購入日
2015年12月31日
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購入場所
イオンシネマ
hidechanさん
2016/01/22
大量のフィギュアを奥さんに鬱陶しく思われながらも、子供を洗脳し続けたおかげで娘と鑑賞に行けました。
3Dを鑑賞したとの事ですが、私見ですが大正解だと思います!
私は4DX3Dを見てきましたが、2時間ちょっとの間、延々と椅子がガックンガックン揺れて後頭部を強打し、耳元で『プシャー』っと鳴るのはちょっと疲れました。
ディズニーのフィルハーーマジックの様に短時間なら良かったのですが、小2の娘にはかなり厳しかったようで、途中で揺れるのをOFFにして見ていたので、普通の3Dにすれば良かったな~とションボリです
cybercatさん
2016/01/22
いつも行くところは4D対応だったんですがそこはこの映画日に1回夕方しか上映がなく、その日は親戚のうちで夜を食べることになっていて午前中しか動けなかったのでいつも行かない映画館で3Dとなったのですが、むしろ良かったのかもしれませんね。
そういう意味ではまだ4Dって遊園地のハデなアトラクション状態で、「雰囲気を感じる」ことによって臨場感を高める...というほど「見せ方」が洗練されていないのかもしれませんね。
hidechanさん
2016/01/22
最初のうちは臨場感もあって、匂いや雨のシーンの飛沫など楽しかったのですが、
時間が経つ毎に疲れてきちゃって><
一番ダメだったのは、音響効果がちょっと微妙でした。
普通にドルビーサラウンドの方がよっぽど音に包まれている感じがしたな~と・・
もう少し技術の進歩に期待ですね。
cybercatさん
2016/01/22
匂いや飛沫を「楽しむ」のは遊園地のアトラクション。映画ではそれらは臨場感を増すための舞台装置にすぎませんから、「意識」されるようだとダメだと思うんですよ。ただ「最新の装置だ!」とそれを楽しみに来ている人=遊園地アトラクションを楽しみに来ている人にはあまり地味だと「これ追加料金払う価値ねーよ」となっちゃうでしょうし。その「塩梅」がまだビミョーなのかもしれませんね。