昨年末、12月30日の夜になって、それまで使っていた日立製のサイクロン式掃除機が一切動作しなくなりました。具体的にはフィルター手入れサインが点灯し続けて、一切の操作を受け付けないという症状です。しかし、フィルターを含め内部をいくら掃除しても一向に改善する様子がありません。
そこで慌てて新品の交換用フィルターを手配して、31日の午前には到着したので早速交換してみたのですが、症状は全く変わらず、本体の故障という結論が出ました。
この掃除機は約8年使ったもので、修理代を掛けるよりは新品を買った方が早いだろうということで、年明けを待って買い換えることになりました。
ただ、買い換えるに当たって条件がいくつかありました。
・サイクロン式は避けて紙パック式で
吸引力という意味では紙パックの方が不利ですが、サイクロン式を使っていてどちらかというとゴミ捨てやメンテナンスなどの面倒さの方が気になっていました。よほどこまめに手入れできるので無ければ、長期間安定して使えるのは紙パック式だろうと思います。
・本体が比較的軽量
これは親のリクエストでした。あまり重いと使っていて疲れるということで、本体が軽々と動く程度の本体であるものを選択します。
・故障した既存の掃除機を引き取ってくれる店舗で購入
何しろ年末年始ですので、壊れた掃除機を処理するタイミングではありません。家電回収など年末年始にはありませんので。そこで多少購入価格が高くなっても、無料引き取りサービスがある店舗での購入が条件となります。
そこで市内の家電量販店で、購入品と同等の品目であれば無料で既存品を引き取るサービスを実施している店舗で条件に合う品を探した結果、該当したのがこのPanasonic MC-PK19Aでした。
必要にして十分な水準
私の価値観では吸引力の変わらない高性能掃除機も悪いとは思いませんが、吸引力が変わっても適当に使えるアバウトさが生活家電として大事なのではないかと思っています。その意味で、これと言って特殊な部分の無い、この製品のような掃除機の方が長く愛用できそうな気がしています。
昔と比べると、梱包の部分は再梱包の手順が書かれるなどかなり親切になったと思います。もっとも、一度取り出した掃除機を、もう一度出荷状態と同じように再梱包する必要はなかなか無いような気もしますが…。
組み立ては誰でも迷うこと無く出来る程度に簡単です。私がよく使う表現ですが「ささる場所に適合する部品を差し込むだけ」でこのように完成形となります。
操作もこれ以上無いほどシンプルですね。紙パック交換のサインが本体側では無く操作パネル側に用意されているのが少々意外だった程度です。
ブラシ部はパワーブラシではありませんが、下位モデルと比べれば多少凝ったものとなっているようです。通常はこれで何とかなると思います。
さて、実際に使ってみてどうなのかといえば「これと言った特徴が無い」という一言でまとめられます。高性能サイクロン掃除機ほどの騒音では無いもののそこそこは音が出ますし、これまでよりは本体が軽い分だけ動かしやすくなった部分はあるものの、圧倒的に軽量と言うほどでもありません。
吸引力もまだ紙パックが新しいので良好ですが、しばらくして塵が付着してくれば相応に落ちてくるでしょう。ただ、毛の長い絨毯を敷いた部屋で使うわけでも無く、多少吸引力が落ちたところで普段の掃除に支障があるとも思えません。
率直に言えば、紙パック掃除機のような「枯れた」分野の製品は、数年前の製品と比べても画期的に何かが変わることはまずありません。少しずつ改善されているかな、と感じる程度です。
とはいえ、製品としての出来を考えれば、このクラスの製品が1万円前後で手に入るようになったという点は、コストの部分での進歩は感じられます。以前の掃除機を買ったときと比べれば、同等の性能でも2~3割は安く買えるようになった印象を受けます。
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購入金額
10,778円
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購入日
2019年01月02日
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購入場所
ベイシア電器
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