フォノカートリッジ SHURE V-15TYPEⅢ MR
1971~73年頃販売されたフォノ(レコード)カートリッジです 販売は1982年頃終了しています
オーディオブーム当時は凄く人気があったカートリッジで、それは現在でも続いています オーディオ評論家(菅野沖彦、上杉佳郎各氏等)が雑誌で褒めていたんですね 当時の若者は、雑誌で感化された訳ですが...(これは私の個人的な見解です)今でもV-15命みたいな人は多いです ヤフオクでも人気があるんですね このMRタイプはレコード針の名称ですが、最初はVN35(楕円針)、此が終了になりMR針となっています MRはV-15TYPEⅣ向けをTYPEⅢに使ったなどとも言われています。MRはMicro ridge の略で【微細峰】位の意味でしょうか 私はへそ曲がりなのでSATINが当然良いだろうと思っていました。
今でもヤフオクで程度の良いのは3万円位(並クラスだと1.5万円位)の値段が付きます 発売時に33000円の定価だったのに 実売は2万以下だったとか 買わないので不明ですが。再生音は良いと言えば良いのですが甘いと言えば甘いかな(MRで)。
ステレオ雑誌などは論理的考証はしないのですよね 耳で聴いたのは測定器で測れないとか言う評論家のスタンスだったわけです アマチュアならそうかも知れないが、プロならその課程の努力というのは必要なんじゃないのかな。 読み物だったんですね..
耳で聴いただけで判断するオーディオ評論家....これには凄く疑問を持っていました。雑誌を出版するのが音楽系とか文学系の会社だった訳で仕方なかったのかも知れませんし、当時はパソコンで波形確認が出来ない時代でしたからね オーディオ評論家って元々はオーディオメーカーの技術者、音楽家、雑誌編集者など元の職種も色々な人が評論していました 評論家がブラインドテストをした試聴って無かったような気がしますね。
そういう評論家が1975年頃は沢山いましたね その結果オーディオ製品の売れ行きにも影響する訳でした ネットはない時代で雑誌が情報源の時代で, 文章から読み取る時代でした
SATINは拡販費を出さなかったんだと思います 良いものは聴けば判る 判る人に購入して貰えば良いんだと。それであまり宣伝して貰えなかった 会社も小さかったですしね あのような繊細なものが売れたらアフターフォローが大変だったかも知れないですね (でもドイツに輸出して売っていたわけですが)。
長岡鉄男、土屋、山田各氏などもいましたね 長岡氏は実践的(肉体労働的?)な評論家で5感を使った評論で面白い人でした。アンプは重いのが良いとか、ものを叩いて出た音(ヘッドシェル)で評論するとか、スピーカーなども作っていましたね 最初からバックロードフォンスピーカーを作っていた記憶があります。 その頃から仕事が忙しくなりオーディオを離れました。
ボディ文字は黄色です これは後期タイプで、初期は文字は白(アメリカ製)。後期はメキシコ製と言われています 初期の白色を有り難がる人はいるようですが、それ程の差はないという人もいます。交換針の差が大きいようです。初期のは前面がシボシボで無く鏡面仕上げのものもあります。
以下はMR針で試聴した事ですが...
再生音はMM型カートリッジにしては高音の繊細さが割と出ます 低音はダンプされた低音ですね 硬めの低音です 低音の量は少ない感じです でも細かい事を言うとMR針という条件ですが、高音の超高域のキレが弱い感じですね ガツンと来る音ではない感じですが中高音が爽やかです。
MR針でなくVN-35Eという楕円針がありますがそちらはメリハリがあるようです それと再生音はリニアリティを超越して再生する感じはしますね ソース次第ですが低音など想像以上に大きな音となります。細かい繊細な音も出ますけどね ハッキリ言えば品の良いドンシャリというべきか...
まあMR針に関して言えばなんですが。
MR針と言うことですがヤフオクなどでも針ホルダーが赤なのですがこの針は黒です ラベルが貼られて居るので間違いは無いのでしょうが(剥がれているが)なんか不思議です。 TYPEⅣもMR針が有るそうですが
通販店でVN35MRとして売られていた交換針 VN35MR純正でも針ホルダー部分が赤いものと黒いものの2種類があるようです このほかにJICO製もあります。
WAVE-SPECTRA設定を見直して、窓関数(あまり関係ない)とサンプルデータ数を4096→2048にしました 高域の追従性が良くなりました 2021-JULY-2
LCH
RCH
IKHz再生時の高調波
日本オーディオ協会AD-1テストレコード使用、自作DIS-RIAAアンプ、efu氏作Wavespectra使用
2021-july-2
個人的にはV-15シリーズに限ればV-15TYPEⅣが良いのじゃないかなとは思いますね 繊細さ、低音の再生などです(TYPEⅢとⅣしか知ら無いけど)でも高音が弱い感じはします。
趣味ですから大人の対応でどれでも良いと思います V-15TYPEⅢに限定することもないですし
結論としては音楽が綺麗に聴ければ言い訳です 音を聴く訳じゃ無いですからね。
SHUREって音楽を聴かせるのが上手いですね M95ED , V15TYPEⅣ など8KHz付近の【リーン】と
鳴る音を上手く再生するカートリッジは少ないです これはなかなかすごいなあと思いますね。
マイクロリッジ....https://www.ad-na.com/product/jewel/product/microridge.html
(並木宝石)
V-15TYPEⅢ.......http://20cheaddatebase.web.fc2.com/needie/NDSHURE/V-15Type3.html
測定に使った自作DIS-RIAA AMP
2018-4-24 追記 : TRS-2001再生時のF特追加
2019-11-30 追記:新規ヘッドアンプ使用SWEEP波形
2021-JULY-2 SWEEP波形取り直し
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
jive9821さん
2018/03/03
純正のMR針とはかなり差があるという話もありますので、やはり一度純正針で使ってみたかったところです…。
タコシーさん
2018/03/03
MR針限定ですし未熟者ですが、私は最初は再生してみて結構細かい音がでるなとは思いました 低音もわき上がる感じはします 意外と、ど~んと出ますね でもレンジが広い感じはしません
また高音の上の方のキレが無い感じはしますね 低音もややブーミーかなと思えます
MC型とはやはり違います VN-35E針ならキレもあるみたいですがMRはやや甘い再生音らしく クラシックに良いようです どうしてこんなに人気があるのか不明ですけど、MM型カートリッジの範囲では良いと言うことなんでしょうかね。