この製品については、以前Ryzen 7 1700のプレミアムレビューを書かせていただいた際に一度取り上げていますので、詳細についてはそちらをご覧いただければと思います。
プレミアムレビューを書いた時点では、まだX370チップセットは現行主力モデルでした。そのX370搭載マザーボードでは、このASUS PRIME X370-Aや、BIOSTAR X370GT5といった、32bit PCIスロットを搭載した製品が用意されていたので、PCIスロットを使いたいユーザーにも選択の余地が残されていました。
しかし、次世代のX470となると、ATXサイズで32bit PCIスロットを搭載した市販品はBIOSTAR X470GTAだけとなり、現時点で現行製品となるX570では遂に消滅してしまいました。
実はX370の製品がX470に置き換わるタイミングで、PCIスロットを使える製品が用意されないことを危惧して、以前購入したものと同じASUS PRIME X370-Aをもう一枚買い足していました。今回紹介するのは、その追加購入分のものとなります。
中古ながら新品と大差ない金額を支払う羽目に陥ったのですが、この後に使えそうな製品が登場しなかったことを考えれば、買っておいて良かったということでしょう。
Ryzen 5000系対応品が登場しなければこれ一択
今回組み立てている新PCでは、オーディオインターフェースとしてDigital Audio Labs CardDeluxe CDX-01か、echo digital audio LAYLA 24/96を使う(ほぼCardDeluxe CDX-01で確定)つもりであるため、32bit PCIスロットはどうしても欲しいところでした。特にCardDeluxe CDX-01はPCI Express - PCI変換アダプターでは端子構成の問題で使い物になりませんので…。
この製品は一応32bit PCIスロットを2本搭載しているのですが、実質的に使えるのは1本だけとなります。というのも、その2本はいずれもPCI Express x16スロットの真横となり、よほどローエンドクラスのビデオカードを使わない限りはその位置は塞がってしまうためです。
結果的にこのPRIME X370-AもRyzen 7 2700も手元に揃っていたため、新PCは基本構成にほぼ迷うことなく組み立つ結果となりました。ビデオカード(GeForce RTX 2070)やDDR4メモリーは、このPCに使うつもりで買い置きしていたものが元々ありましたので。
それにしても、上の写真は最低限の構成で起動チェックしていた時のものなのですが、今時のPCパーツはとにかく無駄に光りますね。このPRIME X370-Aのように到底ゲーミング用途は思えないようなマザーボードまでこれだけ光るわけですから。このPCの場合はケースがAntec SONATA Protoであり、サイドパネルはシースルーではありませんので、完全に無駄に光っているだけなのです…。
それはさておき、このマザーボードは以前からRyzen 7 1700と組み合わせて使っているものがありますので、信頼性などに不安は特にありません。強いて言えば最近のマザーボードであるだけに、IEEE1394がオンボードでは用意されていないため、これをどうしようかと思案しているところです。FireWireオーディオインターフェースを繋ぐこともあるため、Ti製コントローラーを搭載したボードを別途用意するかもしれません。
また、ネットワークがRealtekコントローラーというのもマイナスポイントではありますが、取り敢えずはPCIスロットのために許容できる範囲でまとまっていると思います。
このマザーボードの価値はPCIスロットを搭載していて、そこそこの信頼性を確保しているという点に尽きます。他に選択肢がほぼない以上、細かな不満点は気にするべきでは無いということでしょう。
ちなみに、実はRyzenで組まなかった場合を想定して、Intelプラットフォーム用に、やはり32bit PCIスロットを備えるASRock Z370 Pro4も2枚ほど用意はしてありました…。
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購入金額
11,980円
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購入日
2019年05月頃
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購入場所
Amazon
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