KONO社製の3リットルポットの販売価格は2万円前後でした。

高っか〜。　大事に使えば一生モノとはいえ、高いな〜。

Amazonで調べてみると、メリタ製に良さげなものが見つかったので、試しに買ってみました。

6539円　送料込み

スペックは18-8ステンレス製なので問題なさそうです。

で、2日ほど実際に業務用として使ってみましたが、KONO製品に何ら劣るところは見つかりません。

次に買い換える時もメリタにします。

メリタはペーパフィルター用ドリッパーも、ガラスポットも素晴らしい製品を出しています。

では　簡単にKONO社製ポットと比較してみますね。

左がメリタの注ぎ口　　右の小写真はKONOの注ぎ口

形状に多少の差がありますが、実際の使用感において差はありません。

第三次コーヒーブームとかで、ご家庭でもハンドドリップを楽しまれる方が増えていますので

少人数用ハンドドリップでも使いやすいように考えられた非常に細い注ぎ口のポットがありますが

業務では、5リットルビーカーでアイスコーヒーをドリップします。

この時には3リットルポットX2台分では足りず、計6.5リットルほどの熱湯を注ぎます。

このような作業において細口ポットは向きません。　抽出に時間をかけすぎることになります。

で、このような注ぎ口を持つポットを使うのですが、ポットの重量が1.1キロ　水が3キロ

計4キロ強の重さを片手でコントロールしながら、一杯用ドリッパーに「細く注ぐ」のは至難の業なんです。　

コツとしては、肘を脇腹に付け、前腕に力を入れ、手首でコントロールします。

右腕と左腕の前腕部の太さが目に見えて変化してしまいますが、、、。

手前が空焚きしてしまったポットの内部。

奥は新品のそれ。　美しいですね。

また空焚きしてしまうと、底部が変形してしまい、IHコンロで使えなくなりました。

まさに鏡面仕上げです。

KONOの古いポットの蓋に見える黒色樹脂製のツマミは非純正品です。

何十年と使っている間に、「アチチ」と落としてしまうことが何度もあります。

その時に溶接されているツマミが剥がれてしまうことがあるのです。

小さな孔をリーマーで根気よく広げて、100均で買ったエボナイト製ツマミを取り付けて

代用しています。

メリタにも小さなステンレス製ツマミが溶接で取り付けられていますが、やはり「アチチ」です

布巾を使って作業しますが、不注意で落としてしまわないように気をつけなければ、、。

メリタの蓋には星印の部分に小さな突起があります。

沸騰した時に蓋が圧力で外れてしまわないための工夫だと思われます。

ガスコンロを強火で使用しているときなどは、熱膨張の影響で蓋が外れにくくなったり

閉めにくくなったりすることがありましたが、この突起の位置を確認しつつ作業すると

これまでより楽に仕事を進めることが出来るようになりました。

仕事を知っている設計者の優しい工夫だと思います。　感謝しております。

空焚きと落下に気をつけて、死ぬまで使いたいと思っております。