以前プレミアムレビューに選出していただき、私にとっては過去最大の文章量で書かせていただいたのが、ONKYO製高音質DAP内蔵SIMフリースマートフォン、GRANBEAT DP-CMX1でした。
DAPとしての本機の個人的評価は、各社の7~10万円クラスの製品とは互角以上に渡り合えるものの、アンプ部の駆動力でポータブルアンプには及ばないというものでした。詳細については上記レビューにてご確認いただければと思います。
現時点ではプレミアムレビューの比較対象としても活躍したAstell&Kern AK100IIを常用のDAPとしていますが、これもDAPとしてDP-CMX1を明確に上回るという程のものではなく、組み合わせるイヤフォン・ヘッドフォンに応じて優劣が分かれるという程度のものです。
AK100IIも購入価格を考えれば十分に満足度は高い製品ではあるのですが、最近各社から出ている最新世代のDAPを見ていると、それなりに力不足を感じる部分が随所に出てきていました。また、バッテリーの持続時間もやや短く感じることがあります。
そこでAstell&Kern AK70 MKIIなどをはじめとした新世代のDAPを購入することも検討を始めていたのですが、そのタイミングでたまたま目にとまってしまったのが、楽天モバイルが開催していたスマートフォンのタイムセールでした。タイムセールの第一弾として、このONKYO GRANBEAT DP-CMX1を39,800円(税別)で販売するというのです。
率直に言ってDP-CMX1はAK70 MKIIと完全に肩を並べる実力とまではいえないと思うのですが、価格面ではAK70初代に近い程度ということになりますので、単純に割安感を気に入って取り敢えず買ってみようというつもりになってしまったのです。
丁度ほぼ1年前にプレミアムレビューで毎日のように使っていましたので、新しく買ったというよりは久しぶりに手元に戻ってきたという印象です。
この価格なら間違いなくお買い得
詳細な評価については、先述のプレミアムレビューの方をご覧いただければと思います。当時かなりの時間を割いて書いた文章ですので、今更書き残したこともさほど多くはありません。
SIMフリーフォンとしてだけ価値判断をした場合には、Android 6.0.1、Snapdragon 650搭載など概ね価格相応よりは少しだけ高めかなという程度の内容です。プレミアムレビュー執筆当時の価値観であれば、この性能水準で約4万円なら割安感があったのですが、さすがにそれから約1年が経過していますので周囲のコストパフォーマンスも進歩していますからね。
しかし、以前のプレミアムレビュー内で触れていますが、DAPとしての価値は現時点でもかなり高いものがあります。昨年登場した、ONKYO製ハイレゾDAPとしては下位グレードに当たるrubato DP-S1が現在処分特価で2万円程度で販売されている例が見られますが、DP-CMX1のDAPとしての実力はそのDP-S1を明確に上回っています。DAPとして4万円と言われれば素直にお買い得といえるだけの実力はありますので、SIMフリーフォンとしての価値を合わせて考えれば極めて割安ということになるのです。
昨年と比較すれば、リケーブル対応の比較的高いグレードのイヤフォンが私の手元に増えてきましたので、色々比較試聴を行いながら楽しんでいるところですが、やはり本機はバランス接続でその良さが最大限引き出される印象が強くあります。実際に試聴していると、とあるイヤフォンで3.5mmステレオ向けのリケーブルを数種類交換して比較試聴していたのですが、ついでだからと試した約$10で輸入した格安2.5mm4極バランスケーブルの時に最良と呼べる印象の音になったのです。
ちなみに、昨日は仕事で夕方秋葉原にいたのですが、丁度保護フィルムを貼り終えた本機がスーツの内ポケットに入っていて、たまたま特価品の某イヤフォンを見つけたときに試聴用に使うことが出来ました。仕事用の鞄にはDAPは入っていなかったので、もし本機を持っていなければそのイヤフォンを購入するという決断は出来なかったでしょう。
もっとも、買わない方が懐に優しかったのは間違いありませんが…。
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購入金額
42,984円
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購入日
2018年03月06日
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購入場所
楽天モバイル
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