私の音楽との付き合いは、中学生の頃レコード・CDをレンタルして、ノーマル・ハイポジ・メタルなんて聞き分け出来ないのにこだわってカセットテープにダビングしてた頃に始まり、今では過去の手持ちCD・レンタルCDをMP3に変換してiTunesでPC・iPod・iPhoneで共有して聞くのがここ10年くらいのスタイル。
10055曲も保有してて、常時iPodをカーナビに接続して聴くのが私のスタイル。
音質にこだわるというよりも私の全財産の曲数を持ち歩き気軽に聞けることに喜びを感じているのが正直なところ。
音楽に限らず、写真だって動画だってスマホで気軽にお手軽にコンパクトに楽しむのがイマドキ感でしょ。
そんな私が、最近注目されてるなーと思うもの。
RAW(写真)・4K(映像)・ハイレゾ(音楽)
あれ、今までの流れと真逆の発想じゃないですか!!!
データも重いし、流行りのお気軽・お手軽はどこに行ったー!
はじめに断っておきたいのは、私の演奏できる楽器はカラオケBOXのタンバリンくらい。
楽器もできず、オーディオ通でもなければ“違いの分かる耳”も持ってなく、音楽に対するスキルは人並み以下。でも音楽を聴くのは大好き!
そんな私が、今回ハイレゾに特化したスマホのレビューを通じて、感じたこと学んだこと変わったことを読んでいただいた方と一緒に、少しでもハイレゾを感じ取ってもらえれば・・・という思いでレビューを書きます。
ハイレゾという言葉、CMや電器屋さんで当たり前のように謳われているけど、正直私にはさっぱりです。
“高音質で良い音なの?”
調べてみると、ハイレゾが高音質で良い音であることは間違いないのですが、何と比較して良い音かといえば“CDと比べて”なんです。
CDよりも良い音、それがハイレゾ。
レコーディング現場では、
生音(アナログ生音源)→デジタル環境で録音(マスター音源)→CDに収まる規格44.1kHz/16bitのデータを作る→CD製品化
このCDに収まる規格44.1kHz/16bitのデータを作る過程でマスター音源を落としているのに対して、ハイレゾはマスター音源に近い音で聞ける。
もう少し詳しく書くと、CDの場合サンプリング周波数(1秒間に何回データをサンプリングするか)が44.1kHz(1秒に44100回の記録)
それに比べ主流のハイレゾ音源は、96.2kHzや192kHzと、きめ細やかなレコーディング現場の音に近い音であるらしい。
また、Bit数と呼ばれる「量子化」とは音の大小の変化のことで、CDの場合16Bitで記録されているのに対し、ハイレゾは24Bit。
つまり、CD化するために失われていた音の領域をマスター音源に近い滑らかで繊細な音楽の再生が可能であるのがハイレゾというわけである。
ハイレゾの定義はなんとなく理解したところで、実際にハイレゾを聴くために必要なものは何か?
今回は、私が普段使っているiPhoneでハイレゾを楽しもうとすると、
①音源 ②アプリ ③ポータブルアンプ ④イヤホン・ヘッドホン
が必要だということが分かりました。
【ハイレゾに必要なもの ①音源】
ハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホンを買えばハイレゾ音質で音楽が聴ける!というのは間違いで(私は最初そう思ってました。)、前述した“ハイレゾ音源”を用意する必要があります。
2015年6月にMr.Childrenが「REFLECTION」というアルバムを発表。CD+DVD+ハイレゾ音源USBメモリー付で販売し話題になったのを覚えているのですが、一般的にハイレゾ音源はCDショップ等では買えません。
現在インターネット上で曲・アルバム単位でのダウンロード販売が主流なんです。
数社の販売サイトを見たのですが、e-onkyo musicはハイレゾ音源のみの販売で分かりやすくておすすめ。(ハイレゾ音源だけを探したい時に、多くの販売サイトは圧縮音源の販売も兼ねてていて分かりにくい)
無料会員登録さえすれば、無料ハイレゾ音源『チャイコフスキー作曲の弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」第1楽章』が様々な形式でダウンロード可能に!
【ハイレゾに必要なもの ②アプリ】
音楽再生アプリといえば、PCならiTunes(iPhoneではミュージック)。どちらも私は使わない日はないほど愛用しています。
が、iTunesは2017年3月時点でハイレゾ音源の主流である“flac形式”に対応していないんです。
onkyoや有名どころのアプリを使おうとしたらハイレゾ対応するには有料、、ここはフリーで使えるアプリを!と、、ELECOM Hi-Res Music Playerをチョイス。
e-onkyo musicから無料でダウンロードしたflacファイルをiTunes経由で転送します。
【ハイレゾに必要なもの ③ポータブルアンプ】
音源とアプリがあれば、とりあえずiPhone内で再生処理することはできる!
が、iPhoneに限らず多くのスマホではハイレゾ音源を出力できない。
なぜかというと、いくらハイレゾ音源であっても3.5㎜イヤホンジャックからイヤホンに音を出す時点でハイレゾ出力に対応していないから。CD同等の音質にダウンコンバートして出力されてしまうのである。
ハイレゾ音源を聴くためには、iPhoneのLightning端子から出力される「ハイレゾ・デジタル音源」を、ポータブルアンプで一旦受け取り「ハイレゾ音質でのアナログ出力」に変換する必要がある。そこで、俗にいうポタアン=ポータブルアンプが必要になる。
4千円ほどの特価で購入した、初心者向けのロジテック製ポータブルアンプLHP-CHR192を使用。
【ハイレゾに必要なもの ④イヤホン・ヘッドフォン】
実は、ここの定義があいまいなんです。
ハイレゾ対応マークがついていない製品は、決してハイレゾに対応していない!というわけではないんです。
日本オーディオ協会に所属のメーカーが、“40kHz以上の高域再生性能を持つ製品であること”を基準にした製品パッケージにこのマークをつけてもいい、、というルール。
ということは、基準を満たしてもマークのつけられていない製品もある。(メーカーが協会に所属していない・旧製品、、等。。)
乱暴な言い方をすると、綺麗に鳴らせればハイレゾ対応品にこだわらなくても良いのでは?とも思うのですが、ハイレゾマークのついた商品だと初心者でも安心して買うことができるのも事実。
今回使用したイヤホンは、LHP-CHR192に付属のエレコム/EHP-CH2000
(しっかりポータブルアンプにハイレゾマークがついています)
まとめると、
①音源・・・e-onkyo musicの無料サンプル『チャイコフスキー』
②アプリ・・・ELECOM Hi-Res Music Player
③ポータブルアンプ・・・LHP-CHR192
④イヤホン・・・LHP-CHR192付属・エレコム/EHP-CH2000
と、実質別途購入したのはLHP-CHR192のみだけど、アプリも用意しなきゃだし、音源はiTunes越しに入れなきゃだし、ポータブルアンプも併せ持たなければいけないし、いろいろと面倒だなぁというのが正直なところ。
で、早速聞いてみました!
感想は、、音が綺麗なのは綺麗だけど、高音が強いような、全体的に薄いような感じがする。全然違いが分からない。。
う~ん、、雲行き怪しいぞ、このレビュー!
え~い!と、今回のレビューで用意していただいたヘッドホン、pioneer/SE-MHR5に変えてみると全然音が違う!
素人の私でも楽器の音がハッキリと鳴って厚みが増したのが分かりました。
①音源 ②アプリは環境に平等で小回りの差はあるものの、特に③ポータブルアンプ ④イヤホン・ヘッドフォンに関しては、マニア志向が強く音質に差が出てくるだろうし、オーディオ初心者には敷居が高いのだろうと感じました。
iPhoneのハイレゾ音源を聴いてなんだかモヤモヤの残る中、今回レビューするGRANBEAT DP-CMX1を触ってみます。
内容品は、本体・USBケーブル・充電器・SIMカード取り出し金具・マニュアル等と、必要最小限の構成。
本体を手に取ると、ずっしりと厚みがあり左右非対称のデザイン。“High-Resolution Audio”の文字が彫られています。
裏面もシンプルで、質感は金属感が強くコーティングが手にしっとりと馴染みます。
ハイレゾiPhone編で、ハイレゾを楽しもうとするといろいろな要素が絡み合ってくると感じました。
その中で、③ポータブルアンプ ④イヤホン・ヘッドフォンはマニア志向が強く、初心者には敷居が高いのではないか?そう書きました。
そんな中で、ハードウェア的にGRANBEAT DP-CMX1の素晴らしいところを、大きく2つ紹介します。
①ユーザーが直接触る部分の作りこみが素晴らしい!
音量がダイヤル式でカリカリ音が気持ち良く、オーディオ用スマホらしい。
また、側面の湾曲したデザインは音量調整するときに親指に馴染む。
外観チェックを動画で簡単にまとめてみました。
とにかく、ゴツくて塊感が重厚で全然スマートフォンじゃない!
生活移動圏内に、従来のスマホに音楽頼ってた方は、音質と引き換えに重さを・・
スマホとDAP2台持ちで移動していた方には、嬉しい融合・・・ではないでしょうか
②従来の3.5mm(3極)ジャックに加えて2.5mm(4極)のバランス接続用のジャックがある!
ちなみに、このバランス接続はプレイヤー側にジャックがあることが前提ですが、ヘッドホン側にもバランス接続用の端子が対応していることが必要。
今回レビュー用のヘッドホンSE-MHR5は、バランス接続対応のヘッドホン。
3.5mm(3極)・2.5mm(4極)の2本のケーブルが付属していました。
『twin dac』のさりげない刻印こそ、GRANBEAT DP-CMX1が普通のスマホと違う最大のポイント。
先ほど、iPhoneでハイレゾを聴くためには、ポータブルアンプが別途必要になると書きました。
GRANBEAT DP-CMX1だと2つのDACと2つのアンプが内蔵されており、別途ポータブルアンプ不要でハイレゾが楽しめる。
ESSテクノロジー社 SABRE DAC “ES9018C2M” x2 & アンプSABRE “9601K” ×2内蔵搭載!
※“×2”と、DAC/アンプが2個づつ搭載されているのは、バランス接続のときに左右独立で動かすため。GRANBEAT DP-CMX1で音楽を聴く場合はバランス接続(ACG設定がオススメ)で聴かないと勿体ない!
残念ながら、“ES9018C2M” “9601K”が、どれだけ素晴らしいかは分からないのがオーディオに明るくない私の悲しいところ。
しかし、オーディオメーカーが満を持して発売したオーディオ向けスマホに組み込んだDACというのは嬉しい。
ポータブルアンプ選びも不要、スマホと2台持ちも不要と、これは、オーディオ初心者には嬉しい限り。
また、オーディオ部(DAC&アンプ)とCPU部を完全に分離されていてノイズ対策もしっかりしている点も見えない部分ではあるけれど、GRANBEAT DP-CMX1のこだわりの部分。
あとは好みのイヤホン・ヘッドフォンを用意するだけでハイレゾが楽しめるのは、初心者にも嬉しい。
実際に、バランス接続で聴き比べると初心者の私でも違いが分かるほど音が変わってビックリ。
音の一つ一つが透き通ったような、繊細さが増したような感じです。
次に、GRANBEAT DP-CMX1のソフトウェア的に素晴らしいところを2点紹介します。
①ハイレゾ再生用アプリがプリインストールされていること。
有料アプリ相当のものがプリインストールされているのは嬉しい。
しかも、GRANBEAT DP-CMX1の専用のインターフェイスなんです。
ホーム画面から▷のアイコンをタップすると、
“Music”アプリが起動しアルバム・アーティスト・曲でアクセスできて簡単にハイレゾが聴けます。
動画で簡単に専用アプリ“Music”の操作感をまとめてみました。
iPhoneの標準アプリ“ミュージック”は使い勝手が悪いと思ってたので私はあまり使っていのですが(PC内ファイル同期もストレスがあったり)、
GRANBEAT DP-CMX1の“Music”は使い勝手が良くストレスを感じさせません。
ハイゾ音源を聞くにあたり、良い音とは何かを考えてみました。
iPhoneで初めてハイレゾを聴いた、チャイコフスキー。
そもそも私はチャイコフスキーの音楽とちゃんと向き合ったことがない。
やはり比較対象は普段聞いているアーティスト・音源だと『違いが分かる』のではないか。
ハイレゾ音源の購入も、GRANBEAT DP-CMX1と同じ会社のonkyoだから、こんなにスマートにできるんですね。
ハイレゾの特徴は、滑らか・繊細な音源の方がCD音源との差が顕著に表れるといいます。
確かに、電子音の多いEDMなどよりもピアノやボーカルの声のような繊細で音域の豊かな楽曲だとハイレゾで聞くのに適しているのかもしれない。
実際に、e-onkyo内を見るとクラシック・JAZZがほとんどで正直なところ現時点でrock・popは少なめ。
まとめると、GRANBEAT DP-CMX1は
①音源 ②アプリ ③ポータブルアンプ までの敷居がなくなり、
あとは、好みのイヤホン・ヘッドフォンでハイレゾ音楽が気軽に楽しめる、初心者に優しいスマートフォンなのでした!
GRANBEAT DP-CMX1で音楽を聴くと、驚き・喜び・発見があった!
GRANBEAT DP-CMX1と、今回用意していただいたヘッドホンSE-MHR5で簡単にハイレゾを楽しめる!いろいろと聴いてみました。
※感想は音楽音痴な私の100%主観です。
suchmos/KIDS(アルバム)
最近、私のイチオシのSuchmos。
JAZ・ロック・ソウル・ヒップホップといろんな要素で楽しませてくれる。
CDも所有しているけど、迷わずハイレゾ版のアルバム買いを!
1月発売から、ほぼ毎日聴いているアルバムだと初心者でも違いが分からないワケがない!
感想:臨場感がすごい!ピックがベースに擦れる音、ヴォーカルの息遣いが全然違う。
音源が違うのと、私は車の中でiPod越し(無圧縮)で聞くのだけどヘッドホン越しで目を閉じて聞くと彼らの横で音楽を聴いているような錯覚に落ちる。
綺麗というよりも、すごくリアルな空間の中の音を聴いているように感じた。
宇多田ヒカル/Fantômeから、二時間だけのバカンス・道
single collection vol.1(アルバム)
レンタルして結構聴きこんだアルバム。『二時間だけのバカンス』は椎名林檎とのコラボでお気に入りの1曲。single collection vol.1もドライブで定番で聴いています。
感想:二時間だけのバカンスは、宇多田ヒカルの重い低域の声から高域まで綺麗に聴こえて、軽い高域の椎名林檎のコーラス声が混ざると聞こえなかった雰囲気が味わえました。
single collection vol.1は、デビュー当時の『time will tell』の幼さが残ったヒッキーボイスが印象的でした。
くるり/琥珀色の街、上海蟹の朝
大好きなくるりの20周年を迎えてHIPHOPに挑戦した曲。こちらも大好きな曲でいろんな音が散りばめられて耳で探してしまいます。HIPHOPでも、すごいぞくるり!
感想:おぉ~!何がスゴいかって、この曲、オーケストラで編成されているのですが、バイオリンの音が綺麗に聴こえました。(ドライブ中カーステではそんなこと気にならなかったけど。)あと、女性コーラスとの男女の絡みが素敵です。思わずいろんな音にも耳を尖らせて集中して聴いてしまいます。
山崎まさよし/One more time, One more chance
このアルバムは、ハイレゾ音源での発売を前提にLIVEで録されたものらしい。
山崎まさよしといえば、この曲!(私は個人的にはガムシャラ バタフライも好きですが)
感想:スタジオ録音ではなく、コンサートのホールでマイクを通して聴いてるみたいです。アコースティックギターの弦をはじく音まで聞こえます。好きな歌を隣で演奏している気分がしてホクホクしました。あー、音楽に癒されます。。
DEAN FUJIOKA/History Maker
ディーンフジオカ、、イケメンかよ!って思わずツッコミそうですが(私は最初そう思ってました)我が家の今一番ハナっているアニメ『ユーリ!!! on ICE』の主題歌なんです。
同アニメのサントラのハイレゾ版を渇望しているのですが(クラシック中心なのでハイレゾ音源に有利?)ハイレゾ音源が見つからず。。
そういえば羽生選手、4/1の世界選手権1位おめでとうございます!(関係なくてごめんんなさい)
感想:実はe-onkyo musicに音源がなく、moraから購入しました。
TVのスピーカーで聴くよりは断然良いのだけど、オーケストラ部分に引き込まれてボーカルが入ると『うーん』な印象。いろいろとMIXしてる?とか勝手に考えてしまいましたが、妻はノリノリで聴いてました。
Nirvana/Smells Like Teen Spirit
私の青春期の音楽はこれ、グランジ・ロック・ニルバナ!
しゃがれたカートの声とかき鳴らすギター、ベース、、今聴いても熱くなります。
感想:正直、私には違いが分かりません。かき鳴らす系の『いつも音がうるさい系』の音楽はハイレゾに向いてない?私の耳が悪いのか、大好きな曲だけに少し残念。
ただ、iPhoneで聴くニルバーナとは違い迫力はすごい!(けど繊細じゃない。。)
MARIAH CAREY/Emotions
洋楽歌姫ときたら、マライア・キャリーを聴かないわけにはいかない、大好きなこの曲をハイレゾで聴いてみたい!
マライアの曲を聴きながら、ウイスキーを傾けて。素敵な時間を作ってみました。
感想:なんて素晴らしい!彼女のかすれた低域の声も、どこまで高いんだ!っていうくらいの高域の声にも感動、ゾクソクします。(興奮)なんだろう、この解像度?というくらいの驚きを感じながらウイスキーを楽しみました。
東京キネマ・ジャズトリオ/コーリング・ユー
正直、東京キネマ・ジャズトリオなんて知りません!(ごめんなさい)
いままでハイレゾ音源を聴いてきて、ずっとflac音源だったので、DSF音源(ハイレゾの最高音質)を試したくて。映画『バグダッドカフェ』の主題歌で知ってる音楽だったのでチョイス。
感想:アレンジがすごくて、原曲の面影がない!(笑)しかし、、予想外に最高に感動しました。ピアノの鍵盤を弾いたあとの余韻・ウッドベースをつま弾く擦れ・ドラムのシンバルを優しく叩くスティック。演奏している中心に私がいる、、そんな錯覚を感じます。
今まで私が触れてこなかった音楽ですが、心地良いんです、これ。
まとめ:ハイレゾ音源をGRANBEAT DP-CMX1で聴いて、思ったのは電子的な音や激しいロックは分かりにくい。アコースティックな音(生声・自然な楽器)だと音楽音痴な私にも違いが分かりやすい。
もう一つ、GRANBEAT DP-CMX1で聴いた音源を、iPhoneで聴くと音域が足りないように感じました。(これは内蔵アンプの恩恵?)
とにかく楽しくて、レビューそっちのけで音楽ばかり聴く私がそこにいました。
あー、GRANBEAT DP-CMX1でもっといろいろ聴きたい!
ハイレゾ音源を聴いてて楽しくなったのですが、プラシーボ効果(思い込み)かもしれない!気になったので、私の周りの人にハイレゾ音源を聴いてもらいました。
そのままだと面白くないので、意地悪にMP3(192Kbps)と比較して『どっちが良い音?』と。
対象者:妻(ピアノ歴あり)
聴いてもらったハイレゾ音源:宇多田ヒカル/First Love
◎正解『そりゃこっちでしょ!臨場感というか音が立体的に聴こえる。目を閉じればアーティスト達が近くで歌って演奏をしている感じがする。』
幸先良く当ててもらえました。なるほど、人の感想を聞くとその後の私の聴き方にも影響します。臨場感・立体的かぁ、、メモメモ。
対象者:友人(ギター歴あり)
※友人には、iPhone6 plus との聴き比べもしてもらいました。
聴いてもらったハイレゾ音源:Nirvana/Smells Like Teen Spirit
△微妙に正解『GRANBEAT DP-CMX1でのMP3とハイレゾは違いが分からない。たぶんこっち。(ハイレゾ)だけど、iPhone6でハイレゾを聴いたら、GRANBEAT DP-CMX1の方が音が断然良い。』
そのあと、チャイコフスキーを聴いてもらったのですが即答で大正解。
大音量で気持ち良く聴きたいハードロックは、ハイレゾに向いてないのかもしれません。
対象者:母親(ピアノ歴あり)
聴いてもらったハイレゾ音源:無料ハイレゾ音源『チャイコフスキー作曲の弦楽六重奏曲
「フィレンツェの思い出」第1楽章』
×不正解『こっち(MP3)の方が優しく感じる。片方(ハイレゾ)は尖った感じがする。』
他の曲にも挑戦するも、半分くらいの正解率。そんなに落ち込まないで~
対象者:父親(クラシック鑑賞が趣味)
聴いてもらったハイレゾ音源:無料ハイレゾ音源『チャイコフスキー作曲の弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」第1楽章』
◎正解『断然こっち(ハイレゾ)音の情報量が全然違うわ!(即答)』
さすが、クラシックをヘッドホンで毎日聴くのが趣味な父。
即答だったのは嬉しいけど、これスマートフォンなの?アンプも内蔵なの?と手に取ってビックリしてました。
まとめ:思ったより正解率は良かったんです。
ただ、間違えた母親に正解を教えて再度挑戦。『やっぱり、こっち(MP3)の方が聴きやすい』そういう声があってもいいと思います。感じ方は人それぞれですから。
素敵な音楽を聴くのに『無』になれる時間や環境って幸せです。
そんな時間・環境??これだ!と、ジョギング&ハイレゾを思いつきました。
果たしてジョギングで、ハイレゾを楽しみつつ走れるのか?(他力本願とはこのこと。)
いつも通り、iPhoneで音楽を聴きながら走って、そのあとGRANBEAT DP-CMX1でハイレゾを聴きながら走ってタイムを競いながら、どう感じたかをレビューします。
さすがにヘッドホンは走れないので、ハイレゾ対応のイヤホンを使います。
iPhoneでMP3を聴きながら1.5Km走って(それでもゼイゼイいってます)そのあと、GRANBEAT DP-CMX1で同じアルバム(宇多田ヒカル/single collection vol.1)を聴きながら再度1.5Kmをアタックしました。
直線コースを、たるんだカラダで走る私。『た、確かにハイレゾは音がいい・・・けど、それどころじゃない!キツイわ!』
左:iPhoneでMP3を聴きながら 右:GRANBEAT DP-CMX1でハイレゾを聴きながら
かろうじて若干スコアダウンしているけど、1キロ6分台って正直たるんでます。(自己最高4分後半台)
今回は、撮影やセッティングを気にしていたのもありますが(完全な言い訳です)ハイレゾを聴きながら走る、、それだけで楽しみが増えて『ハイレゾ聴きながら、さぁ走ろう』ってなるのも事実です。GRANBEAT DP-CMX1の重さはそれほどネックではないのですが、対応するだろうう専用ケースもないのが悩みですが。(今回無理やりケースに収めて走りました。)
今回のレビューで、ヘッドホンでハイレゾを聴いて思ったのは『最終的に耳と接触するヘッドホン』によって音は左右されるのではないかと思いました。
今回のレビューで、ヘッドホンで感じたことを私なりに書いてみます。
エレコム製のイヤホンEHP-CH2000は、ハイレゾ対応で低価格。私が音楽を聴いた感想は高音がきつく長時間聴くのはツラいように感じました。
今回レビューで一番お世話になった、pioneerのヘッドホンSE-MHR5。バランス接続可能で非常に素晴らしく低音から、澄んだ高音まできっちり鳴らしてくれる。
音量を上げても違和感ない質感で音を耳に届けてくれるのは素晴らしい。
見た目も金属的な質感で、これで実売2万円を切るのなら、ハイレゾ初心者にはオススメなヘッドホンだと思います。
唯一、難点を挙げるなら耳にあたる部分が丸形(オンイヤータイプ)なのが惜しいところ。それでも耳が疲れないように感じます。
SE-MHR5と同じpioneer製の3千円台のヘッドホンSE-MJ722T(私だったらこの辺の価格帯から始めるのかな。)。低音はちゃんと出るのですが、高音が目立ちにくく解像度が低く質感もそれなりです。上記SE-MHR5とのセットでレビューしたのですが、比較材料として購入しました。SE-MHR5と形は似てますが音質は素人の私でも分かるほどSE-MHR5に軍配が上がります。
実はレビュー前に購入したソニーのヘッドホンMDR-1000X。Bluetooth対応でワイヤレスでもハイレゾ相当の音質を得られるんです。またGRANBEAT DP-CMX1のapt-X(Bluetoothのでハイレゾ音質を送れる規格)に対応していて、コードレスでもハイレゾを楽しめてノイズキャンセリングも使える一石何鳥だー?ってくらい便利でオススメのヘッドホン。あと、耳にあたる形状が縦長(アラウンドイヤー)なのが耳を押しつぶされなくて長時間でも違和感なしで使えます。
GRANBEAT DP-CMX1にBluetooth接続すると、apt-Xで接続されたことが確認できます。
ただ、音質にこだわるならバランス接続のできるSE-MHR5がGRANBEAT DP-CMX1の性能を発揮できるのではないかと思います。
まとめ:当たり前だけど、ヘッドホンで音は変わる。
ただし、イヤホンジャックまではGRANBEAT DP-CMX1が『良い音』を運んでくれるので、好きなだけヘッドホン選びで悩める。レビュー期間中に結局私が一番使ったのはSE-MHR5のバランス接続での視聴。(唯一このヘッドホンでしか試せていないけれど、バランス接続の綺麗な出力は私にでも分かるほど)
ハイレゾの愉しみ方を教えてくれるデバイス
GRANBEAT DP-CMX1を使用して4週間、音楽を楽しむ(愉しむ)時間が増えた。
最初は、ヘッドホンアンプ内蔵だから違う?ヘッドホンが違うとどう変わる?と興味津々だった。
今私が思うのは、ハイレゾを聴くということは『自分の聴きたい音楽・1cmでも近づきたいアーティストの音源』を、時間を作ってゆっくりと聴くことが一番大事なことではないだろうか。
音源もデバイス(そしてスマホとしても使える)も揃った。
ヘッドホンは予算もあるけれど、音楽を感じる自分の耳と環境を整えなければ良い音楽、幸せな音楽は得られない。片手間にハイレゾを聴いても違いは分からない。(と私は思う。作業しながら聴いても輪郭だけしか聞いていない気がする)
休日にのんびりと、好きな音楽をハイレゾで聴く。
GRANBEAT DP-CMX1を片手に、『趣味はスマートフォンで音楽鑑賞です』といえるくらい音楽と向き合いたいと思った。
GRANBEAT DP-CMX1は、ハイレゾ再生機内蔵のスマートフォンというだけでなく喜びや音楽に向き合う姿勢を考えさせられる素晴らしいデバイスである。
takamizuさん
2017/03/21
見た目は高級スマートフォンという感じですね。
Gamonsさん
2017/03/21
harmankardonさん
2017/03/21
色々と楽しめそうですね.追加レビューも楽しみにしています.
2.5mm4極プラグのアサインが間違っています.
AK仕様なので,先端から,R-/R+/L+/L-となります.
アストロマンティック☆さん
2017/03/21
コメントありがとうございます☆
実はエレコムのハイレゾ対応イヤホンが気になっているときに、LHP-CHR192に60cmのイヤホンが付属していると知って、エレコムアウトレットで格安で購入したんです。
(ちなみにイヤホン付属なしモデルは型番がLHP-AHR192です)
私はオーディオマニアではないので違いは分かりませんが、作りや大きさなどからLHP-CHR192はポータブルアンプの中では恐らく格下のものだと思います。実際にGRANBEAT DP-CMX1で同イヤホンで聞くと音に厚みのようなものを感じます。
GRANBEAT DP-CMX1見た目は高級スマートフォン、まさにそうなんです。(笑)
でも、あれこれ用意せず気軽にハイレゾを楽しめるのは逆に初心者に優しいのかもしれません。(ポターブルアンプ別売りだと、どれにするのかぁー!ってなりますもん。)
アストロマンティック☆さん
2017/03/21
コメントありがとうございます☆
偉そうなうんちくばかり書いて、純粋なスマホとしてののレビューをバッサリ切り捨ててますが。。(汗)
せっかくレビューするなら、初心者なりにも“ただ単純に良い音だなぁ”では勿体ないので、“最低限の知識を知って・・からの、良い音だなぁ”でありたいなぁ、と。半分くらい備忘録ですね。
たくさんの、お褒めの言葉ありがとうございます!
アストロマンティック☆さん
2017/03/21
コメントありがとうございます☆
2.5mm4極プラグのアサインの件、ご指摘いただきありがとうございました。
修正しながらAK仕様??と少し勉強しました。
あ、あの羽生結弦選手も使っているAstell&Kernの「AKシリーズ」に採用している規格なんですね。
追加レビュー、楽しんで頑張って書きます♪
(こんな貴重な機会、そうそうないので聴きまくってます。)
分からないことだらけなので、また教えてください!(切実)
jive9821さん
2017/04/07
実は読ませていただいて、SONY MDR-1000Xが欲しくなってしまいました…。
アストロマンティック☆さん
2017/04/08
ひょえー、今、旅行から帰ってビックリしました!
jive9821さんの気合の入ったレビュー読んで、私のオーディオに対する熱意はまだまだだなぁ、、と落ち込んでたんです。(DP-X1Aを奥さんにねだってたところでした。)
お祝いメッセージ、本当にありがとうございました☆
最優秀レビューに恥じないように、追加レビューします!実はまだまだ書きたいことだらけだったので。。(鼻息荒いです!)
最近20年ぶりくらいにTVを買ってBDP-S6700(ブルーレイプレイヤー)でBluetoothを使って映画を見たいとSONY MDR-1000Xをセットで購入したんです。
MDR-1000Xはノイズキャンセリングが素晴らしくBluetoothは便利なのですが、、本レビューを通じて音楽を聴くためのヘッドフォンをたくさん聴いてみたくなりました。(jive9821さんみたいに、私も経験豊富になりたいと思います!)