レビューメディア「ジグソー」

カーオーディオで最新DAPを使う苦肉の策

元々この製品はDAPやスマートフォンとBluetoothで接続される高音質ポータブルアンプという位置付けの製品で、Bluetooth接続製品としては珍しい2.5mm4極バランス端子も備えるなど、高音質再生環境をワイヤレス化することに主眼が置かれた製品です。ハイレゾ相当のコーデックである、Qualcomm aptX HDに対応している辺りからも音質重視の姿勢を見て取ることが出来ます。

 

日本ではSoftbank SelectionブランドでXHA-9000、SB-XB10-BTHAと2つの型番を与えられて発売されているのですが、日本以外の市場ではAstell&Kern自身のブランドからAK-XB10という型番で発売されていて、現在でも米国の直販サイトでは$129で販売されています。

 

しかし、私自身は基本的にBluetoothで音質にこだわる意味はさほど無いと考えていて、音質にこだわるのであれば有線で接続するべきだし、無線接続であれば一定レベルの音質さえ確保できていれば接続性の良さなどの方が重要と考えています。従って、普段であればこの類の製品は安売りされていても見向きもしないのです。

 

それが何故今回に限ってわざわざ購入したのかといえば、私が普段乗っている車にその理由があります。今時多くのカーオーディオは、USB接続やBluetooth接続でオーディオの再生が可能になっているのですが、私の車は年式が古く、カーオーディオが対応しているメディアはCDまたはカセットのみなのです。現在のところは、SONY WALKMAN NW-A865をカセット型のアダプターで接続して利用しています。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、最近NW-A865の3.5mmステレオ端子が傷んできていて、接触がだんだん甘くなってきているのです。DAP自体は他にいくらでも余っていますので、NW-A865を引退させても問題は無いのですが、新たに使おうと思ったPioneer XDP-100Rでは何故かMaxell CD-330の接続を上手く検出してくれません。きちんと接続していてもイヤフォン未接続状態となり、XDP-100Rの内蔵スピーカーから音が出てきてしまうという症状が頻発するのです。

 

 

 

 

 

そこで考えたのが、XHA-9000とXDP-100RをBluetoothで接続して、XHA-9000の3.5mm端子からCD-330へと出力するという方法で、そのために今回購入してみたというわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

外箱のデザインは、どちらかというとSoftbank Selectionブランドの系統ですが、配色はAstell&kernらしいものとなっています。

 

 

 

 

 

 

通常Astell&Kernの製品では、ここにAstell&Kernのロゴが印刷されているのですが、ここではSoftbank Selectionのロゴが印刷されています。

 

 

 

 

 

 

 

内側はメーカーロゴ以外はAstell&Kernのデザインパターンです。

 

 

 

 

 

 

添付品はUSBケーブル、説明書、ここには写っていない装着用クリップ、ハイレゾ配信サービスGrooversの体験用クーポンコードとなっているのですが…。

 

 

 

 

 

 

 

利用期限が随分前に終了していたようです。まあ、特に利用する予定もなかったので気にしないことにしましょう。

 

更新: 2019/04/05
総評

Bluetoothとしては高音質だが、限界は感じる

今回は購入時の目的で利用する前に、製品本来の目的である高音質ワイヤレスポータブルアンプとして利用して音質等を検証することにしましょう。

 

組み合わせるDAPはaptX HDに対応しているということでONKYO GRANBEAT DP-CMX1、イヤフォンは3.5mmステレオケーブルが装着されていたということで64AUDIO U3を利用します。

 

 

 

 

 

 

 

 

接続時には、aptX HDでの接続が確立されたことを表す表示がDAP側に現れます。

 

 

 

▲aptX HDのロゴが表示される
▲aptX HDのロゴが表示される

 

 

 

以前からBluetooth接続の機材でレビューを書く度に私が必ず書く表現である「Bluetooth臭さ」ですが、この製品はこれまで聴いた他の機材と比べれば幾分マシに思えるものの、相変わらず気になるレベルで残っています。高域方向の歪みっぽさは有線接続と比較すれば一聴して判ってしまうほどにありますし、音場のクリアさもかなり欠如します。

 

それでもaptX HDの情報量に救われているのか、間接音や響きといった音楽をそれらしく味わうために大事な要素はそこそこ出ていますし、ヴォーカル帯域の音は意外ときちんと出ているように感じられます。

 

恐らくU3というかなりシビアな表現をするイヤフォンと組み合わせたために、ある程度弱点もはっきりと表現されたのでしょうけれど、この製品が本来想定する水準のイヤフォン(1万円以下のダイナミックドライバーモデル)であれば、恐らくもう少し弱点が薄められて「結構音良いな」と感じる程度の音質は確保されるのではないでしょうか。

 

 

当初の目的であるカーオーディオ接続用としてはまだ使っていませんが、本機はBluetooth接続時にはプレイヤーのリモコンとしても機能しますので、手元に必要な操作ボタンが用意されるということも有難い要素です。今回の購入価格程度であれば、色々と楽しめそうという感触です。

  • 購入金額

    5,000円

  • 購入日

    2019年03月31日

  • 購入場所

    eイヤホン

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