自作レコードプレーヤー用に友人に依頼して製作してもらった真鍮製のスタビライザーです
品川無線GRACE製トーンアームG-840FBを木製のキャビネットに納めるときに重宝しました
確実な効果がある はず
安価なものから高価なものまで、オーディオ用インシュレーターには様々な製品が存在します。
自分の経験では
1にレコードプレーヤー
2にスピーカーに効果があると感じています。
アンプやCDデッキにもインシュレーターが標準装備されている製品がありますし、別売り品もありますが、レコードプレーヤーやスピーカーで感じるような顕著な効果を得た経験はありません。
レコードプレーヤーに話を戻しますが、多くの場合直方体の四隅に脚が取り付けられています。
それぞれに高さ調整機能が備わる製品もあります。
9割の製品は柔構造です。
コンプライアンスの大小はあるでしょうが、それぞれの脚が同一仕様部品であるはず。
しかし四隅に掛かる重量は均一ではありません。
ダイレクトドライブ方式を採用している製品は巨大な高トルクモーターを中心に重量がかかっているでしょうが、ベルトドライブやアイドラードライブ方式を採用している製品は製品左側の前か後ろにモーターが納まります。
トーンアームも通常は右側に一本ある構造なので、四隅に掛かる重量を揃えることは困難ははずです。
私が愛用していたプレーヤーは、ベルトドライブ方式でしたので、アーム側が軽い仕組みです。
使っていたインシュレーターは、TEAC製でコンプライアンスが大きく、それぞれが別個に高さ調整を可能とする製品でした。
全てのインシュレーターを同一条件で四隅に収めると、すでに水平が出ません。
そこでモーター側のインシュレーターに内蔵されているネジを回して水平を取りました。
レコードプレーヤー再生を楽しむ時に最初にぶち当たる壁はハムノイズ対策と、レコード盤自体が発するスクラッチノイズ・サーフェスノイズ・静電気だと思います。
そして次の大きな壁は、大音量再生時に起こるハウリングでしょう。
多くのマニアは、アクリル製のダストカバーのヒンジを外して、再生時には取り外して聴く。
またはダストカバーに重たいステレオ誌を数冊載せる、等の工夫を施されているはずです。
兎にも角にもアナログレコードを楽しむということはハウリングと闘うという事と同義と言っても差し支えないと思います。
よほど強固な床と質量のあるラックを用意出来る方なら、プレーヤーのインシュレーターをハードタイプに変更することもあるでしょうが、柔構造のインシュレーターを使う場合は、四隅に掛かる重量に気を配ることが大事だと思います。
そこでトーンアームの底部に残るネジ山を利用して、真鍮製のスタビライザーを取り付けてやれば
レコードプレーヤー自体の質量を増して、重量バランスも改善出来るのでは? と考えたのです。
東急ハンズで端材の真鍮を入手して、ボール盤と旋盤を持つ友人に依頼しました。
ネジ穴を直接切ることはせず、ピッチにあったネジをエポキシ系接着剤で固定してくれました。
中心を抜く孔はフォノケーブルが通るサイズを確保してもらいました。
既に30年以上経過していますので真鍮の輝きは失われていますが、私のようにプレーヤーを解体していまいトーンアーム単体で保管するような輩には、台座として とても重宝しております。
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購入金額
0円
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購入日
1978年頃
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購入場所
東急ハンズ
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