onso (音素)は、ひさご電材株式会社のブランド。イヤホン/ヘッドホンのケーブル(リケーブル用)や銀メッキ銅線のUSB⇔Lightningケーブル、OFCと銀メッキPCOCCからなるスピーカーケーブルなどを手がける。
いずれも比較的安価で、ベーシックなラインと言えるが十分リケーブルの恩恵は感じられる製品群。
イヤホンのリケーブルとしては「01」「02」「03」「04」の4種がある。
「01」は導体がPCUHD、「02」は4N、「03」が6N+4Nのハイブリッドで「04」が6N+銀メッキ4N。イヤホン側端子も再生機器側端子も数多くの種類があるが、このうちMMCX⇔2.5mmバランス(4極)は両端とも金メッキ処理。
「01」の導体に使われているPCUHD(Pure Copper Ultra High Drawability)は、古河電工の高純度無酸素銅線。酸素の含有量が少ないのがウリらしい。純度は4N相当。
ベーシックラインらしく、見た目も派手ではないが、音も「激変」という程の上昇ではなく、でも確実に一段階段を上った感じの素直な性能向上。
SHUREのSE215 Special Edition
の標準ケーブルと比べてもむしろ細いくらい??
でも端子の品位はこっちが上かな(DAP側/こちらは2本線となる)
一方標準ケーブル(や他のイヤホン用リケーブル)と比べての外見(構造)的な差は、ワイヤーレスということ。リケーブル可能なイヤホンやIEMは、いわゆる「SHURE掛け」をするタイプが多く、耳に沿わせたときにメガネのツルのような役割での保持力向上のためと、使用時に目立たなくするために、イヤホン/IEMとの接合部にワイヤーが入っていて「型」を付けることが出来る。しかし本品にはそれがない。従ってケーブルを下に垂らすタイプのイヤホンに使うときには、ヘンなクセがつかないので便利とも言えるが、「SHURE掛け」用として使うとハンドリングが少し難しい。
耳かけ部分はストレートに「前に」出て行くので、耳の後ろに沿わせるのは難しい
SE215 Special Editionで音の変化を確認すると、まず印象として低域が締まる。ダイナミック一発で低域にガッツがあるSE215 Special Editionだが、onsoの01に付け替えて聴いて見ると、標準品は低音の締まりがなくフォーカスが合っていなかったような印象になる。絶対量はかわらないのだろうが、締まった感じになるのでキレが良くなる印象。そしてシンバルがうるさくなく上に伸びる感じ。ただ、標準のケーブルはアンバランス接続での評価のため、この音質の変化にどれくらいバランス化の影響が入っているのかは定かではない。標準としてアンバランスケーブルとバランスケーブルを同梱する商品
での印象から考えると、高域の印象の変化はむしろバランス化の方が寄与しているかも知れない。
一方サウンドステージなどはあまり大きく変わらず、まさに「ステップアップ品」という感じ。
あまり劇的には変化はないが、イヤホン/IEMのキャラクターに「色」を付けないとも言え、その性格から「基準ケーブル」としては悪くない。価格もさほどに高額ではないので、色々なコネクタやプラグの同種のものを揃えて、このケーブルを全ての「基準」としてイロイロ比較するという楽しみも...?(沼
*型番判読ルール(多分)
iect_01_bl2m_b_120⇒ie(イヤホン用)ct(接続ケーブル二股)_01(シリーズ名)_bl2(2.5mmバランス)m(MMCX)_b(ブラック)_120(ケーブル長120cm)
【仕様】
導体:PCUHD
ジャケット:PVC
2.5mmバランス端子処理:金メッキ
MMCX端子処理:金メッキ
ケーブル長:1.2m
低域がシャープに、高域は少し伸びる
音色傾向は大きくは変わらないが低域がシャープに。そして高域が若干伸びる。スタンダードケーブルとして基準となり得る。
素直でクセがなく取り回ししやすい(ただしSHURE掛け以外)
特に分岐以降は細くクセがない。2本構成になる2.5mmプラグ側も十分柔らかく、取り回しはしやすい。ただし耳かけ時にはワイヤーがないので外れやすい。
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購入金額
7,000円
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購入日
2015年11月20日
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購入場所
e☆イヤホン
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