新年早々、新年会で都内に出向いた際に、しばらく行く機会が無かった中野に足を伸ばし、久しぶりにフジヤエービックの店舗を覗いてきました。
すると新年初売りの日だったということもあり、店頭のみの特価品が数多く出ていたのです。予算はさほど無かったのでアクセサリーのみですが、お買い得度が高いと思われる品を買ってきました。SpinFitが2パック500円などは驚異的な安さだったと思います。
さて、昨年末にAstell&Kern AK100IIを購入し、バランス出力対応のDAPを入手することになりました。
ところが、AK100IIの購入時点で、私はこの機種が対応する2.5mm4極のバランス接続に対応するヘッドフォン・イヤフォンを一つも持っていませんでした。そのため、急遽外出時によく使っているSENNHEISER IE80もどき用にバランスケーブルを購入してとりあえずはバランス接続環境を手に入れました。
ただ、IE80のコネクターは専用形状であり、折角購入したバランスケーブルも他のイヤフォンには使えません。汎用性が高い形状といえば、やはりMMCXでしょうからね。そこで数は少ないながら手持ちにいくつかあるMMCX仕様のイヤフォンのために、新たにバランスケーブルを買おうと思っていたのです。そこで丁度見かけたのが、通常価格の半値以下となっていた、onso iect_01シリーズです。
外観で注目するべき点としては、2.5mmプラグ側が負荷のかかりにくい構造となっているL型であること、MMCXコネクター側も素直な形状であり割合汎用性が高そう(MMCXでは形状により使えない組み合わせというのも意外とあります)ということでしょうか。
価格を超える満足度
以下の2つで試してみました。DAPは手持ちの中でこのコネクター形状に対応するのはAK100IIのみですので、音質面での評価はAK100IIと組み合わせた場合のものとなります。
UE900の方はSHURE SEシリーズに対応するケーブルの殆どに対応出来る形状ですが、XBA-A2はリケーブル例の多くがSONY純正のものであり、使えるかは未知数だったのですが、実際に装着してみると収まりも良好でした。
さて、両者で共通する点としては、低域方向の力感や質感が明らかに向上するということです。AK100IIですので、AK3x0のような貫禄を求めるのはさすがに無理はありますが、特に標準ケーブルによるアンバランス出力では締まり無い低音が量ばかり出てくるXBA-A2で、低域方向が随分引き締まってくれるので、聴き心地が大幅に改善します。AK100II+XBA-A2はアンバランスに戻るのが厳しいと思う程の改善ぶりです。
一方UE900は元々上記のケーブルへのリケーブル状態で使っていたということもあり、XBA-A2ほど派手な効果はありません。それでもやはり低域の力感や質感は向上しますし、高域方向もよりクリアになります。大まかな傾向こそ目立って変わる訳では無いものの、細部の質が向上するため1ランクグレードが上がったかのような印象を受けます。
というわけで、このケーブル自体の質を判断することは比較対象が無いため困難ですが、少なくともバランス接続で使うことには間違いなく音質面でのメリットはあり、それを安価に提供してくれるこの製品は大変ありがたい存在であるということが出来ます。
こうなってくると、もう一種類何か同様のケーブルを入手して、ケーブル自体の質の比較もしてみたくなしますね。
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購入金額
3,500円
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購入日
2017年01月02日
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購入場所
フジヤエービック
cybercatさん
2017/01/12
jive9821さん
2017/01/12
まあ、私自身それほどイヤフォンケーブルを使い比べていないので、絶対的に良いとまでは言えないのですが、この程度の価格でこの水準の品が手に入るのであれば文句なしです。
ただ、少なくとももう1~2種類は使ってみたいという欲が出て来てしまいますので、トータルすると意外と高くつくのかもしれません…。