レビューメディア「ジグソー」

カスタムIEMのスタンダードリケーブルとして過不足ない性能

現在、複数持つCIEMだが、基本2.5mmバランスアウトを持つDAPのどちらか

と使用しているため、ケーブル直付けでリケーブルできないCW-L11

以外は「AK用2.5mmバランス端子⇔溝あり埋め込み対応カスタム用2ピン」のタイプでリケーブルしている。

以前ALO audioのベーシックライン「Tinsel」の「AK用2.5mmバランス端子⇔溝あり埋め込み対応カスタム用2ピン」ALO-4266

をレビューしたが、音そのものには全く不満がないものの、
・ややとり回しがしづらい硬めの線材
・ゴリゴリとしたタッチノイズが大きい被覆
というイマイチポイントが。なにより高額(あくまで、自分にとっては⇒イヤホンリケーブルは一番出力側に近いアナログ信号が通るケーブルを交換するため変更の効果が大きく、マニアは10万以上のリケーブルを奢ったりするのでリケーブル市場全体からすればTinselも「ベーシックライン」ではあるのだが)なのもあり、複数本数そろえるにはホイホイ買えないぢゃん、ともう少し安価なものを探していた。

そんな時時々寄るイヤホン/ヘッドホン専門店でコイツの中古品を発見。

NOBUNAGA Labsというリケーブルを中心に扱う日本のメーカーがある。このメーカーは比較的低価格のものから幅広くラインアップしていて、一番需要の高い?MMCX⇔3.5mmシングルエンドステレオのタイプだと4000円くらいから購入できる。ただ端子がカスタム2pin対応のものは上級の「PREMIUM LINE」しかなくなるので若干高額になる...と言っても、「PREMIUM LINE」でも1万円前後で購入できるので、比較的気軽にリケーブルの効果を試すことができる。

このメーカーの「PREMIUM LINE」の製品名は特徴的で、端子などが想像できるような型番ではなく、MMCXタイプはDAP(あるいはポタアン)側の端子別に「鬼丸」や「雷切」、「蜉蝣」といった漢字二文字の和風な名称がついている。これに対してカスタム2pnタイプは「Amaterasu」、「Medusa」、「Walkure」と神話系の横文字の名称がついている。

このうちDAP側の端子が「AK2.5mmバランス」なのが「Medusa(メデューサ)」。他の二つに比べてなんで悪役系の名称が振られているのかはナゾ。2.5mmバランスはこの分野の先鞭をつけたAstell&Kernの規格であり、先行者有利の状態でポータブルオーディオのバランス接続のスタンダードに近い立ち位置だけれど、イマイチ相性問題や強度不足などがあってリケーブルメーカー泣かせ、というのでそのせい?w
ビニールに入ったこれに正札が付いていただけ、という「本体のみ」状態
ビニールに入ったこれに正札が付いていただけ、という「本体のみ」状態
とにかくこの時は売価約1万2千円のケーブルが本体以外の一切の付属品なしで若干のタバコ臭がする、ということで5000円で売られていた。タバコ臭の方は鼻が利かないcybercat的には鼻をくっ付けるとわずかにわかるという程度であまり気にならなかったし、あとで清掃すればよいかと。また箱などはなかったが、基本CIEMにつけっぱなしになるので戻すものでもないし....ということで購入。実際帰宅後家庭用洗剤を含ませた布とアルコールを含ませた布で全体を消毒清掃するとタバコ臭は消えたし、よい買い物だったなと。
清掃後。巻き癖もさほどに付いていない状態。
清掃後。巻き癖もさほどに付いていない状態。
とりあえずHEIR AUDIO Heir 10.A

につけた場合の音は以下の通り。

この時の比較としては元々のHeir 10.Aの標準添付ケーブルからの違いを聴くのが良いかな、ということで、若干MEDUSAには不利だが以下のセッティング。

MEDUSA試聴環境:
AK120BM+の3.5mmアンバランスアウト

 ↓
BriseAudio UPG001CONV

 ↓
本品
 ↓
Heir 10.A

対照品(標準添付Magnus 1)試聴環境:
AK120BM+の3.5mmアンバランスアウト
 ↓
Magnus 1
 ↓
Heir 10.A

つまりDAPからはともにアンバランス出力で、本品にはBriseAudio UPG001CONVをかませて3.5mmアンバランス⇔2.5mmバランスの変換をしてやろうというワケ。アンバランスとバランスでは音が違うので、少なくとも形式はあわせたかったためこういう不公平な比較に。

ハイレゾの吉田賢一ピアノトリオ「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」

は標準添付のMagnaus 1のグッと求心力がある音場とフットクローズハイハットがリアルな近さも悪くはないけれどMEDUSA(+UPG001CONV)にすると少しカップ寄りを叩いているライドシンバルの鳴りが美しく空間が広がる。

一方ファンキーフュージョンのT-SQUARE(+日野'JINO'賢二)の「RADIO STAR」

はMagnaus 1ではEWIの響きが薄く、まるでエコーなしのカラオケのような寂しさ。これがMEDUSA(+UPG001CONV)ではラウド目のバックに負けない感じできちんとEWIに衣(残響処理)が付いていて上が伸びている。

どちらの楽曲も高音が明らかにMagnaus 1より晴れている。リケーブル商品としてはさほど高額ではないがさすがに標準添付品は凌駕している。

ただ、このケーブルを購入して受ける恩恵はバランス化の方が大きくて、「Never Let Me Go」のシンバルのPing音の「立ち」やフットクローズハイハットのキレは増しながらも芯に太いランニングベースが走るさまや、「RADIO STAR」の全てのドラムスのヘッドのテンションをあげたかのような破裂音のピークや芯にグイグイ来るJINOのベースの上にパァアっと広がるシンバルの音など上も下も良くてシングルエンドには戻れんなーという感じ。これだけの効果が中古品であればこの程度で味わえるというのであれば中古万歳!という感じ。

あとTinselに比べると明らかにやわらかく、取り回しが良い。またタッチノイズもゴリゴリしていたTinselよりははるかにまし。一方イマイチかな...と思うのはこのケーブル、被覆が「動く」感じがする。特に絡み防止スライダーを動かす際にはスライダーでしごかれ、被覆にたるみが出る感じで、最悪の場合スライダーがそのたるみに引っかかって止まってしまう。まあ一度少し戻してやれば「たるみ」は解消されるのでスライダーが使えない、ということはないのだけれど、元値1万以上するリケーブルの質感としてはどうかね、という感じ。
端子類の質感は、まぁふつー。2.5mmプラグ以外は少しプラスチッキー?
端子類の質感は、まぁふつー。2.5mmプラグ以外は少しプラスチッキー?
まあこのあたりは、現在NOBUNAGA Labsの進める2.5mmバランス端子の改良(MMCXタイプのいくつかはすでに対応品の「改」になっている)に合わせて改良されればうれしいなー...という期待も込めて★はやや高めで。

【仕様】
ケーブル:OFC8芯・銀メッキ
ケーブル長:120cm
イヤーフック対応:ワイヤ-入り
プラグ(DAP側):2.5mmストレート型プラグ金メッキ
コネクター(イヤホン側):カスタムIEM2ピン金メッキ (Ultimate earsは適合外)
インピーダンス:0.35Ω
クライオ処理(-156℃):72時間
保証期間:1ヶ月(新品の場合)

販売元商品紹介ページ
  • 購入金額

    5,000円

  • 購入日

    2016年03月02日

  • 購入場所

    e☆イヤホン名古屋大須店

21人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • cybercatさん

    2016/11/11

    IE80用はPREMIUM LINEがないんだよね〜。
    スタンダードなTR-IE3なんかはあるんだけど
  • 北のラブリエさん

    2016/11/11

    やっぱりバランス2.5mmがつかえるのがほしいですな。
    他のメーカだとお高いですし。
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