特に必然性はなかった
10Tヘリウムはちょっと気になっていました。HGSTはエンタープライズ向けな高価なやつは出てるみたいですが、安価なNASはまだこれから。WDの10TBは出たばっかりなので、安くなってきたSeagateを選んでみました。あと「Seagate(エンプラとかじゃない安物)は基本ゴミ(笑)」という風潮が最近とても強かったので、あえて最近3.5では買ってないSeagateを選んでみました。本製品はかつてREMIUM REVIEWでも出ていましたが、そんなものに応募できるほどの知識と経験と文才もないのと、1台だけでNASを使い倒すていう企画もどうなのかと思っていました。たまたま4ベイのNASが一台あいたのと、保管庫の容量があと数Tぐらいになってきたので、この機会に4台投入して
「Seagate IronWolf 10TB をNASに組み込み、様々なシーンで使い倒してレビューせよ!」という企画の趣旨?を実現すべくやってみました。
ちょっと重め。最近流行?の穴なし筐体
ドライブ容量をあげるには記録密度をアップするか枚数を増やすしかないわけで、PMRでは頭打ちな昨今10Tはたいてい「ヘリウムで枚数を稼ぐ」パターンです。
本製品もそんなわけで結構重めです。固定ネジの穴が1個所少ないのは最近の大容量ドライブの流行なのかもしれません(ヘリウム多プラッタでないものも穴が少ない場合がみられる)
あと些細なことですがパッケージはエアキャップにくるんだだけなので(段ボールなどでくみ上げた緩衝材が入ってない)大きな衝撃には弱いかも。
これだけ大きなサイズになるとNASに入れてチェックなど始めるとかなりの時間を要します。今回は約860分要したみたいです。
ごく普通の環境
PCとしての環境は、Z270
NASとしてはSynology DS916+(2G)
ただのRAID5でSHR1/Btrfsにしてみました。
水準なみ
7200回転ですが、最近の流行に従ってアクセス時以外は静かといっていいと思います。アクセス時はやはりゴリゴリ音がかなりします。体感的には1世代前のHGSTヘリウムや東芝の6Tあたりよりは静かに感じます。
また、スピンアップ時にもそれなりの音がしますし、時間も10秒以上かかるみたいで、4台搭載したNASだと落ち着くまで1分程度を要します。
温度は高めかも。消費電力は低め?
バラックで室温28度のときベンチマーク中は50度を超えました。冷却は必須かもしれません。
NASで検査中の温度は約39度。
消費電力は、NASでの消費電力をSSD構成と比較すると
SLEEP/ACCESS
SSD N/A/20.5W
HDD 10.6W/40.0W
らいの感じです。本体の消費電力が10W台の半ばまでと考えるとHDDは概ね7W程度じゃないのかなと思います。
なお、SSDは以下の製品を使っています。
普通
PCのSATAに接続したときの性能はごく普通「今風の7200回転」の性能かなと思います。
NASにつないだときの性能はNAS側に引っ張られるので、何ともいえませんが、1GB程度だとキャッシュとCPUの性能次第かと思います。
なおSATAにつないだときにHDTuneで何回かI/Oエラーが出ています。4台のうち2台に発生したので、個体不良ではないのかもしれませんが、追及はしていません。
また、本製品を含むSeagateの8/10TはLoad/Unloadの回数が異常に増えるという問題があるようですが、対策済みといわれているSynologyの最新ファームでは特に問題はないように見えます。
あまり使い倒すようなことができていないので、せめてもということでLAGを試してみました。
2台からのアクセスにおいて、一応効果は出ているようで、Writeでは厳しいですがReadならこのHDD/NASの組み合わせで2台分のデータを吐き出すことができるようです。
値段次第でありかな
NASなど信頼性のイメージが重要なところではHGST>WD>Seagate(東芝はちょっと別枠)みたいな印象ができちゃっているように思います。NAS用といいつつ有名どころのNASとの組み合わせで問題が出ているようでもありますし、またしても汚点がついちゃっているような印象ですがモノ自体悪くはないんじゃないのかなーと思います。値段が安ければありなんではないでしょうか?
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購入金額
37,980円
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購入日
2017年06月27日
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購入場所
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