全景

使いたい部屋に持って行って電源を入れると、電源が切れるまで愚直に掃除を続けます。

上位機種のように自動的にごみを捨てたり、充電台に戻ったりはしません。

電池が切れると動作を停止し、ピ、ピ、と電子音で主人を呼びます。

呼ばれたら人間が回収してスイッチを切って、充電ケーブルを刺してやります。

「え、面倒じゃない？」

って思いました？ でも、10秒の設置時間と60秒の片付けだけで、電池が切れるまでの50分間、部屋を愚直に掃除してくれるのはありがたいものですよ！

この掃除機の基本的な機能はこの３つ。

1. 部屋を網羅する自動走行
2. 回転ブラシによるごみのかき出し
3. 埃、髪の毛を吸い取るごみ吸引

ほかの上位機種のように、充電台に自分から戻ったり、光学センサーで衝突を避けたり、ごみを見つけて集中的に掃除したり、集めたごみを自動的に捨ててくれたり、そんなすごい機能はまったくありません。

ですが上記の基本機能、とくに自動走行の精度が高いので、意外なほど網羅的に部屋の中をきれいにしてくれるのです。

マニュアルによると「らせん走行」「バンパー走行」「壁沿い走行」と呼ぶ 3つの走行モードを持っています。

らせん走行は、特定の起点かららせん状に走行を始め、だんだん半径を広げながら円形に掃除をします。

バンパー走行は、ぶつかるまで直進してバンパーにぶつかればランダムに向きを変える走行パターンです。

壁沿い走行は、左側のブラシを壁に押し当て、壁に沿って時計回りに走る動きです。

これらを自動的に組み合わせて部屋中を走り回ってくれるので、部屋中どこでもしっかり入り込んで掃除してくれます。

どのパターンでも、結構な勢いで壁にぶつかります。とは言えぶつかる部分のバンパーは樹脂製ですし、壁に傷がつくほどではないので僕は気になりません。

ダストボックス

吸引力とサイズの関係上、大きなごみは吸えません。

たとえば飴の個装や付箋紙、ひからびた米粒くらいでも吸えません。

埃や髪の毛、細かい砂などがメインターゲットです。それより大きいごみは普通の掃除機で、もしくは手で拾いましょう。

ちなみにライフハック的ですが、フィルター部にティッシュペーパーを張ると、吸い取った後そのまま捨てられます（画像は 2枚重ねのティッシュペーパーを 1枚にはがして張ったもの）。

これだけで掃除から解放される・・・みたいな道具ではありません。

大きなゴミは捨てなきゃいけませんし、片付けをやってくれる訳ではありませんし。

ですが一度掃除した部屋を、つぎの週末まで快適に保つのに確実に役に立ちます。

僕はまいあさ起きてすぐに居間に放ち、髭を剃ったりシャワーを浴びたり着替えたりしている間に部屋を掃除してもらっています。で、出かける前にごみを捨てて充電器に刺し直す、と。

毎日動かしていても、髪の毛や埃ってけっこうとれるのですよね。。

フローリングの居間と廊下、毛足の短い絨毯を敷いた寝室、どこでも愚直に掃除してくれるので、重宝しています。