家族用に使っている自作PCはZ68にSandy世代のPentiumを搭載していて性能は十分。十分なのだが使用しているマザーが実は元々レビューで酷使してピンを折ってしまったマザー。Windows10に更新するのに認証を通すのはなんか嫌だ。そろそろ変えたい。MicroATX板のあまりもないしだからといって今更1155マザーを買う気はしない。
という訳で最近PCを組んでないし新しいモノが欲しくなりSkylakeに手を出す事に。正直Celeronでもよかったのだが今のデザインの箱のPentiumが欲しかったのでPentiumで。
もっとも廉価なG4400をチョイス。廉価Skylakeは細かいスペック違いがあり、前後に位置するCeleron G3920とPentiumG4500と比べると…
CeleronG3920 …動作クロック2.9GHz/L3キャッシュ2MB/GPU HD510(950MHz)/TDP 51W
PentiumG4400…動作クロック3.3GHz/L3キャッシュ3MB/GPU HD510(1.0GHz) /TDP 54W
PentiumG4500…動作クロック3.5GHz/L3キャッシュ3MB/GPU HD530(1.05GHz)/TDP 51W
となっている。G3920に対してはクロックが400MHzアップしてキャッシュが3MBに増大。G4500に対してはクロックが200MHzダウンしてキャッシュはそのままとなる。
で、GPUがCeleronと同等のHD510になっている。僅かにクロックに差があるとはいえG4500搭載のHD530とはGPU性能が結構異なるようなので、G4500が値下がりしてきた今はあえてG4400を選ぶ意味はあまりない。(自分が買った時はG4500が9500円でG4400は7000円と2500円の差があったのだが、これを書いている時点では1000円差)
【追記 G4500も買ったのでHD510とHD530の性能差はこちらへどうぞ】
尚なぜかビミョーにTDPが高くなっているが、これは1GHz動作のHD510のせいらしく、同じ1GHzのHD510を搭載したi3廉価モデルも他i3よりTDPが僅かに高くなっている。
付属クーラーは最近のIntelの定番タイプで上位と異なり銅が無い廉価型。今回はコレではなく銅入りの上位品を使っているので一応注意。
あと話には聞いていたがG3258と比べるとちょっと薄い。
今回はBIOSTAR H170 GT3と組み合わせており下記の内容も全てそれ。
1XX世代マザーは派手なマザーも多いので一見廉価CPUを搭載しているとは思えないビジュアルにすることも可能だ。
シングルスレッド性能は侮れない
とまあTDPの僅かな高さとPentiumのくせにCeleron扱いみたいなGPUという微妙さが目立つが、Celeronに対してみれば僅か1000円のプラスで動作クロック400MHzアップとL3キャッシュ3MBだ。このL3キャッシュはi3下位モデルまで共通なのでいい扱いである。
忘れそうになるが昔のPentiumやCore2と比べたら3.3GHzという動作クロックは恐ろしいもので、Skylakeという設計の新しさのせいか…
なんとCPU-ZのシングルスレッドスコアはIvy時代のi7 3770をこえやがった。
OCスコアを除くとシングルスレッドスコアはBroadwellのXeon&Haswellのi5に次ぐ3位。
またメモリ周りの速さの恩恵もあるのか体感速度は以前の2コア2スレッドモデルに比べてひっかかり感が少ない。G3258(定格)も十分速かったがそれをしっかりこえてきている。
今回何気に追加したi7 860はメモリやSATAコントローラあたりが今のプラットフォームと比べると弱いので、場面次第では快適さは上かもしれない。
エンコードの類やソフト多重動作をしない限り2スレッドというハンデはあまり感じないだろう。
HD4000に近い性能 期待はしちゃだめ
HD510の性能はi7 3770に搭載されていたHD4000に近いスコアを出す。古いベンチだが3Dmark06のGPU系スコア。
このベンチスコアはG4400以外クアッドコア級のCPUを使ったスコアなので、それを考えればHD4000より上かもしれない。グラボでいうとGT220やGT710に及ばない程度なのだが。
ただ3Dmark現行版ではFireStrike552とお話にならない。
SkyDiverが2320なのでまあなんとか。
ff14ベンチも他のPCと比べたくてフルHD最高画質でとったら…
かわいそうなことに。
3770が登場した頃はインテル内蔵グラでも少しはゲームができるようになったがi7でやっとかよという感じだったが、廉価Pentiumでもここまできたのは面白い…が、内蔵GPUを使うつもりならやはりHD530搭載のG4500を狙った方がいいだろう。
非常に扱いやすい
オンボード状態ならピークで100Wに行かないので小型ケースでの運用も安心だ。
参考計測値…BRONZE電源使用 BIOSTAR H170 GT3+SSD1個+光学ドライブ2台ほかアクセサリ
idle 38W / OCCT PSU 71.5W / OCCT GPU 58W
上記構成にRadeonHD7770を追加した場合
idle 50W / OCCT PSU 156W / OCCT GPU 137W
と、ミドルレンジグラボをつけても400W電源で余裕。
電源やドライブ構成、マザーを変更すれば超低消費の実用マシンも狙える。
また14nmかつ性能をある程度抑えたモデルというのもあり発熱もかなり小さい。今回は付属リテールクーラーではなく銅入りの上位モデル用リテールクーラーを使用したのだが、負荷をかけても1000rpm程度の回転数で50度に行かない。ファンコンが働かないレベルなのでとても静か。
グラボを組み合わせればネトゲマシンとして優秀
とまあCeleronと同じようなGPU性能である罠モデル扱いにされそうな気もするPentiumG4400だが(HD4000と近いスコアを出せるんだから極端に低いわけではない)、グラボを使うのならそんなの関係ない。TDPの高さもGPU起因のようだからキニシナイ。
となればi3と同等のL3キャッシュ3MBのモデルの中でもっとも安く入手できるしシングルスレッド性能自体はIvy世代のi7以上。発熱は小さく静音マシンもいける。マザー次第でDDR3でもDDR4でも使えるし、メモリ・SATAコントローラ周りの速さはIntelらしくお墨つき。ちゃんといい面もある。
そして今回自分は手元に余っていたRadeonHD7770を搭載したのだが、この状態だと消費電力は上がるもののMMORPG系のゲームなら殆ど問題なくプレイできる性能に持っていける。
お話にならなかったFireStrikeも2715だ。
ff14ベンチもかわいそうじゃないスコアになった。
TERAも高画質で30FPSを維持できるし画質を下げてフレームを上げることもできる。
TERAは比較的CPU性能を多スレッドで食うタイプなので、元々GPUよりだったりシングルスレッド性能が重視されるFF14やPSOなんかはもっと上位CPUとの差異は狭まるだろう。
このHD7770は中古でも5000円くらいで手に入るし、もう少し予算を増やして750Ti等と組み合わせればもうすばらしいネトゲマシンになる。
配信とかするには2スレッドが頼りないが普通のプレイなら十分だ。録画だけなら最近はShadowPlayのようにGPUだけで処理する手もあるのでCPUの予算を抑えてGPUにまわすのは現実味を増してきた選択肢かもしれない。
まあしつこいようだけどG4500が値下がってきたからG4400の立場殆どないけどな!!
おまけ:ふるいケースだからPentiumのロゴついてた。
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購入金額
7,000円
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購入日
2016年06月頃
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購入場所
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