Amazonで広く販売されているサウンドピーツのスポーツワイヤレスイヤホンですが、このQ9は本社HP上では既にディスコン扱いのようです。
Amazonでは、ワイヤレスイヤホンとして販売されており、また製品箱には、Wireless EARBUDSと表記されていました。
Wireless EARBUDSを直訳すると、無線接続仕様の小型イヤホンとなるのですが、取説をよく見ると筐体に小さなマイクロフォン孔がありますし、ファンクション説明には「電話に出る・切る」などの説明があります。
一応、AndroidのVAIOフォンで動作確認してみましたが、果たしてきちんとヘッドセットとして機能することを確認しました。
音質や装着感は 先にレビューしたQY7と比較する形でお伝えします。
安定、簡単なBluetooth接続
イヤープラグのサイズを変えても、直接耳孔に挿入するプラグサイズでフィット感が決定される普通のカナル式イヤホンの様に劇的に音質・音場感・音色が変化することはありません。
少なくとも私の場合はそうでした。
希望を言えば、SHUREに用意されているような「形状記憶型スポンジイヤープラグ」が用意されていれば 良いのにと感じてます。
ハウジングを指先で耳に押し当てると、中低音の充実度が増します。 力を緩めると減退します。
スポンジイヤープラグがあれば と思わずにいられません。
左右のハウジングを繋ぐケーブルはフラットなきしめん型。
ほとんど必要は感じないのですが、ケーブルを短くして使う為の「折りたたみチップ」が2個付属してます。 綺麗にたためて固定できました。
ケーブルの任意の場所に取り付けて、帽子や襟元のどこかに固定するためのピンチチップも付属します。
ケーブルを固定する部品は自由に回転します。
本体も付属品もまとめて収納できる巾着が付属してました。 メッシュ生地でスポーティな雰囲気。
使用前に付属のUSBケーブルを利用して充電しますが、奥まできちんと挿さないとアクティブにならないこともあります。
充電中は小さなパイロットランプが赤く点灯。 充電完了は青色に変化してお知らせ。
一度電源をオフにしてから、電源SWを7秒以上長押しすることでペアリングモードに入ります。
ペアリングモード中は件のパイロットランプが赤・青と明滅することでお知らせしてくれます。
iOS Android ともに Bluetooth接続を確認してます。 安定してます。 簡単です。
個体差があるかもしれませんが、家にあるQ9とQY7と接続の安定度を比較してみました。
身につけたiPod touchとの連絡安定度に差は全く見られません。
見通し5メートルを離れて、壁の向こうに入り込む というちょっと意地悪な状況下では、新型のQY7の方に分があると感じました。
普通の使用環境下では差は出ないと思われます。
どちらの製品もブラインド操作が要求されます。 指先で、どれが+キーなのか-キーなのか、メインスイッチなのか 覚えるには時間がかかります。
慣れが必要なのは事実です。
でも 慣れます。 慣れると自在に操作出来るようになりました。
プラスボタンを長押しする次の曲に移行し、マイナスを長押しすると元に戻ります。
プラスボタンで音量大 マイナスボタンで音量小
メインスイッチで再生停止が繰り返す
電話の着信があった場合
メインスイッチを押すと電話にでることができます。
次にメインスイッチを押すと、通話終了となります。
もしスマートフォン本体で通話を行う場合は、メインスイッチを長押しすると移行できます。
着信拒否する場合は、メインスイッチのダブル押しで完了
ズレにくい耳掛け式ヘッドセット
次にスポーツヘッドセットとして、とても大事な装着感についてです。
メガネの様に外耳に引っ掛けて使う構造です。 このイヤフックは長さ・角度共に調整代はありません。
しかし柔軟性と復元性が両立しているので、ほとんどの利用者の外耳にフィットすると感じました。
もちろんメガネと併用することも可能です。
QY7も多彩なフィッティングキットを使えば、万人の耳にフィットするのですが、装着の簡単さでQ9の圧勝といえます。
また、柔道・レスリング・ラグビー経験者の多くは「餃子の様な外耳」に変形している方がおられます。 あのような外耳にはQY7のどのフィッティングパーツも無力です。
Q9なら大丈夫。 実際、ランニング中、ジムで背筋を鍛える時に取る体位でもズレることはありませんでした。
付属のイヤープラグはQ9、QY7共に大中小の3種類が付属していますが、何故か旧機種であるQ9の方が「より良いパーツ」が奢られています。
ソニーのそれのように、ハウジングに接触するパイプの部分と内耳とフィットするキノコ部分と異なる材質が使われてます。
互換性はあるので、お手持ちの気に入ったサイズ・材質の物と交換されるのも良いでしょう。
現在はQ9Aにマイナーチェンジで価格もアップ
仕様:
型番:4.1+EDR
対応プロファイル:APTX
通信距離:10m(障害物無し)
通信状態:約6時間
充電所要時間:約2時間
パッケージ:
Q9ワイヤレス イヤホン本体
USB充電ケーブル
イヤーピース 大中小三種類
ユーザーガイド(英語) 中学生程度の知識で充分理解出来る内容です。
購入時はAmazonで2,999円。 現在はマイナーチェンジ後のQ9aとなり3,999円のようです
ちょっと高いと感じます。
特に音質面から見ると、4000円もだすなら、他を選びたいところ。
通話品質と 肝心の音質
ヘッドセットとしての性能は、QY7の方が上です。
より明瞭な通話品質が確保できるのはQY7でした。 運転中の車内や、個室内ではQ9の性能でも十分使えるのですが、雑踏の中で使えるレベルではありませんでした。
肝心の音質です。
QY7は、先のレビューでも「音が固い・人の声が若くなる」と書きましたが、このQ9は、概ね正反対の傾向にあると感じました。
解像度より全体の響きで聴かせるタイプだと思います。
どちらの機器も、イヤープラグを接続するハウジングは那智黒飴が入っている薄い円柱形です。
そのハウジングの容量は、見た目判断ではありますが、Q9の方が2割方多そうです。
またそのハウジング形状ですが、QY7はイヤフックピースをはめ込むための溝が切られています。 その形状はハウジングの剛性を高める方向に作用していると思うんです。
というのも、QY7の「硬い音調」は「スッキリとした音質」と言い換える事もできます。
対するQ9が持つ「豊かな響き」は「付帯音がつきまとう」「どんより響く」というネガティブな表現でも表すことができます。
この特徴は、リブの無いQ9のハウジングが作用していると見ました。
この付帯音は、電子音楽では気になりません。 主にアコースティック・ギターのソロ録音で感じます。
人の声に並んで、アコースティック・ギターの生音は万人が知るところ。 もちろん録音時に付帯するエコーや、電子処理の影響もあるのですが、もしリファレンスとなるヘッドホンをお持ちなら、あるいはラウドスピーカーをお持ちなら 聴き比べで知ることができると思いました。
因みに私の リファレンスイヤホンは、SHUREのSE215 です。
余談
右側ユニットに充電ポートと作動状態を示す小さなLEDがあるのですが、作動中ずっと青色LEDが
3秒間隔程で点滅を繰り返します。
非常に小さなランプですので、普段は気になりません。
これはペアリング中の様子。 使用時はゆっくりとした点滅です。
が、深夜、それも河川敷等の暗い夜道を歩いていると、そのランプが装着車の行く手の足元を
「ポウ」「ポウ」と照らすんです。
もちろん最初は自分がつけているヘッドセットのLEDが原因とは思いもよりませんでしたので、
めっちゃ怖かったです。
ほんとに暗い夜道でなければ、気づかないでしょうが、念のためにお伝えしておきました。
-
購入金額
2,999円
-
購入日
2015年09月頃
-
購入場所
Amazon
L2さん
2015/11/07
三角州の辺りだと、神社も近いですし、そういう雰囲気が出て来て怖さが倍増しそうですね。
レビューを拝見していると、イヤホンを追加で買いたくなってしまうので、危険だなあ、と自分の財布を見つめて思いとどまる生活ですw
フェレンギさん
2015/11/07
下鴨神社ですね。 三角州以南は明るいのですが、以北は真っ暗です。
糺の森なんて、陰陽師の世界です。
森と川の間にある住宅地で、殺人事件があったのは2年前。
川の中で半身を浸けながら叫ぶ女性、出雲路橋の上に放置されたカバンを確認中の警官。
ヌートリアにスッポンが!
色々なことがありました。
サウンドピーツのイヤホンは、安価なヘッドセット機能付き商品をお探しの場合はオススメできますが、音楽再生機能を考えると、
ウェルバランスのSONY 解像度のオーディオテクニカ 低音のコス
音楽性のSHURE その辺りが 自分の経験値からのオススメになります。
またのコメントをお待ち申し上げます。
L2さん
2015/11/07
京都にお仕事で3年程暮らした時には、紫明通りの近くと、三条の近くに暮らしておりましたので、よく買い物したり歩いたりした界隈は分かります。
後、高野川から鴨川沿いの道は、終電でクレーム対応に伺って、宝ヶ池から走って三条に帰った事がありますので、良く覚えておりますw
イヤホン、ヘッドホンに興味を持つようになったのは、結構、最近なので、何とも勉強不足な感じなんです。
キチンとしたものだと、いつも聞いている曲が、全然違って聞こえるという事に気づいてしまったので、試聴できるお店に気軽に出かけられるようになると、危険かもしれないと思っています。
幸い(?)、今、戻って来ている愛知県国際空港近くには、そういうお店は無いので、安心ですw
フェレンギさん
2015/11/07
ひょっとしたら、どっかで会ぅてたかもしれまへん。
きっと京都人のこと、イケずや、底意地悪いと思てはるんとちゃいますか?
そら、最初はそうお感じになるかもしれまへんけど、仲良うなったら、そうでもおまへん。
またこっちへおいでになった時には、あんじょうしまっさかいに、ちょっと寄っておくれやす。
ほんで、エエヘッドホンかイヤホンが見つかったらよろしおますなぁ。
なかなかお店で聴き比べても、ようわからんかもしれまへん。
さいしょから何万円も出せしまへん。
ワテはオーディオテクニカの330とか、SONYの250とかで、十分「付属のイヤホンとは違う」
って感じてもらえると思てますけど、どうどっしゃろ?
ほな、また。
以上、普段は使わない京都弁でお返事させていただきました。
L2さん
2015/11/08
三条辺りの時は、川端のフレスコに日付が変わった後に寄ってから帰っていましたね。
フェレンギさんの文章の中にある地域に近い所を通っているかも。
京都で暮らしている中で、そんなにTVなんかで強調されるテンプレートな事を感じた事は無かったかな、と思います。
お仕事で済んでいた頃は、日が暮れるまで勤務でしたから、何とも、交流する人も少なかったですが、学生の頃は、趣味にしかお金を掛けないでいたL2さんは、御近所さんに助けられて生きていましたw
ヘッドホン、イヤホンは、「違うんだ」と認識してからが広い世界ですよね。
良い悪い、についての知識は無いので、「それ」を通して聞くのが好きかどうか、で選べるようにはなりたいかな、と思います。
そういいつつも、実は、今もっているATH-ES7とPORTA PRO1で言うと好きな方は、PORTA PRO1なんだけれども、PCでは、RazerSurroudの効きが良いように感じたATH-ES7がメインという矛盾した感情…。
京都弁でのお返事ありがとうございます、京都の空気を思い出しました。
フェレンギさん
2015/11/08
余計なお世話かと思うのですが、ヘッドホンリスニングで、ついついハマってしまう罠に
「どんどんエスカレートしてしまう」ことがあると感じてます。
最初はただの馬。 それが写実的になり、馬から立ち上る湯気や匂いが感じられる。
ここまでは良いと思うのですが、そのうち「皮をはいで、血管や筋肉まで見たくなる」
「そのように感じるのが正義だとおもう」 このあたりにくると危険だと思うんです。
生演奏を聴いても そこまでは見えませんから。
ご自分の好みにあった良い製品と巡り合われますように。