現在のメインPCではOS起動用にOCZ製SSD、Agility4 512GBを利用しています。
メイン機ということもあり、このSSDはかなり使い込まれていて、既に総書き込みデータ量が15TBを超えてしまっています。まだ想定寿命までは余裕はありますが、非同期NANDを採用している廉価製品であるだけに、そろそろバックアップを考えておいてもおかしくない時期にさしかかりつつあります。
そう遠くないうちにメインPC自体は入れ替えるつもりなのですが、ソフト・ハード双方の環境の問題もあり、現在のメイン機も設置場所を移して使い続ける予定にしています。そうなると不測の事態が発生する前にSSDを入れ替えておいた方が良いかと考え、同等容量以上のSSDを探していて目にとまったのが、このSanDisk X300sでした。
今回の購入分は特価品で、茶箱入りのものでした。
型番ラベルです。「SD7UB2Q-512G-1122」というのが型番となっているようです。
デザインは秋葉原などでよく見かけるX110等と同系統の、シンプルなものです。
当初は安売り品だったのでそのまま現在のメイン機の方に搭載しようと思っていたのですが、製品詳細を調べているうちに予想以上にグレードの高い製品であることが判り、それならばこれを新メイン機に搭載して、新メイン機の東芝HG5d 512GBを旧メイン機に移設することにしようと考え、まずはX300sを新メインの方に搭載してみました。
最速ではないが充分速い
M/BはASUS P9X79、CPUはCore i7-3930Kという環境に組み込んで性能を測定してみました。
まずはCrystal Disk Infoの内容も掲載しておきます。
メーカーの製品情報によると、Read 520MB/s、Write 460MB/s、Random Read 96K、Random Write 80Kとなっています。書き込み側で公称値にやや足りない面もありますが、まずまず良好でしょう。
コンシューマー向けの製品で無いだけに、あまり詳細な情報が提供されていないのですが、海外のレビューサイトAnandTechに詳細なレビューが用意されていましたので、細かい情報をそちらから抜粋しておきましょう。
・コントローラー:Marvell 88SS9187
・NAND:SanDisk 2nd Gen 64Gbit 19nm MLC
・速度性能:上記の通り
・書込寿命:80TB以上
・待機電力(Slumber/DEVSLP):90mW / 6.0mW
・最大消費電力(Read/Write):3.1W / 5.0W
・ハードウェア暗号化:TCG Opal 2.0 & IEEE-1667
ちなみに「X300s」ではなく「X300」となっている製品は、NANDにはTLCのものを採用しているようです。
その他詳細な情報や性能測定の結果は
http://www.anandtech.com/show/8398/sandisk-x300s-512gb-review
でご覧いただいた方が良いでしょう。
このレビューで注目するべきなのは、結論の部分で「基本的には暗号化をサポートしていて少し速度が落ち、電力効率の良いExtreme Pro」と論じていることでしょう。逆に言えばExtreme Proはこの製品から暗号化を撤去し、オーバープロビジョニングやクロック周波数の向上等によってより高性能化を図った存在ということになるのかもしれません。
ただ、製品としての出来には概ね好意的であるものの「競合製品と比較してあまりに高価すぎる」(注:米国における実売価格は$380となっています)としていて、実は本来はかなり高価な製品であることが判ります。
裏を返せば、競合製品よりも割安であればかなりお買い得感の高い製品ということになるわけで、意外と良い買い物だったのかもしれません。
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購入金額
23,400円
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購入日
2015年03月08日
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購入場所
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