自宅の環境ではルーターとしてはMicroResearch MR-GL2000で光回線に接続して、歴代の無線対応ルーターはすべてアクセスポイントモードで使ってきました。現在はMR-GL2000(有線ルーター)→GS924XL(Gigabitスイッチ)→WZR-1750DHPという組み合わせです。
WZR-1750DHPはIEEE802.11ac対応子機がない環境でも速度面で格段の進歩が得られましたし、満足度は高かったのですが、アンテナが内蔵で方向の調整が出来ないため、家の中で極端に速度が落ちる場所が生まれてしまっていました。また、使い始めよりは速度が低下してきているという印象もあります。
そこで送出元を入れ替えて、WZR-1750DHPを中継器または子機に格下げしようと考え、新たに購入したのが、このWXR-1900DHPです。
BUFFALO製の無線ルーターの中でもひときわ目を引く外箱のデザインです。さすがに上位モデルWXR-2533DHPの巨大さと比べれば地味に映りますが…。
主な内容物です。このほかに説明書などの書類や、フラットタイプのLANケーブルが同梱されています。
本体色が白で印象が大きく変わっていますが、デザイン自体は既存のものをほぼ踏襲しています。なお、側面の蓋は簡単に取り外せて、中にはSSIDやWPAキーなどが本体側・蓋の双方に記載されています。
よく配慮された機能と安定した速度
個人的に感心しているのは、「AirStation引っ越し機能」です。これは他社製を含むAOSSまたはWPSに対応した無線親機から、無線LANの接続設定をそのまま引き継ぐという機能です。
今回は同社製のWZR-1750DHPが引き継ぎ元ということで、AOSSを利用でき簡単かつ短時間にあっさりと終わってくれました。
厳密には引き継いだ設定にそっくりと置き換わるというわけではなく、既存の設定に追加されるという形でインポートされます。
したがって、たとえばインポート直後の状態でAOSS/WPSで自動接続を行った場合には、インポートした設定ではなく既存の設定の方を活かして接続されます。今回は無駄な接続を残したくはないので、インポートした設定だけを有効にしています。この状態で既存のWZR-1750DHPとそのまま入れ替えただけですが、クライアント側は特に何も設定せずに既存のプロファイルで接続できています。
他にもアンテナが調整可能となったため、設置場所に応じてどのようにアンテナを調節すれば良いかなども説明書として提供されていて、細かい配慮がよく出来ているという印象を受けます。
さて、速度の方ですがまだWZR-1750DHPの子機化を行っていませんので、取り敢えず300MbpsのIEEE802.11n(5GHz/2.4GHz両対応)に対応するHP Pavilion dv6iで速度測定を実施してみました。
Surface Pro 3がWindows 10になってから無線LANの速度が伸びないため、スピード測定には適さないのです…。
特にBB.exciteの値は300MbpsのIEEE802.11nとしてはかなりの値をたたき出しています。ここまで出ていれば、100BASE-TXのイーサネットと比べても遜色ありませんからね。これで親機は2階、PCは1階という状態ですから、実用上の不満は殆ど無くなりました。ちなみにWZR-1750DHPの時代には同じ環境で40Mbps前後でした。やはり可動型のアンテナが効いているように思います。
まだ使い始めですから、何か出てくるとすればこれからでしょう。気付いた点があれば今後も追記していきます。
いよいよケーブル不要の領域に?
話が前後しますが、WZR-1750DHPを子機に設定し直しましたので、ようやくIEEE802.11acの恩恵を享受できる環境が整いました。
今まで居間のTV周りの機器をネットワーク接続するために、BUFFALO製のIEEE802.11a/b/g/n対応イーサネットコンバーター、WLI-TX4-AG300Nを使っていました。
これは他の同スペックの子機と比べても、速度・安定性ともに勝っていて、時代を考えれば非常に良く出来た製品だと思います。今回は約7年使い続けてきたこれを、WZR-1750DHPと入れ替えて速度を比較してみました。HP Pavilion dv6iで利用した各スピードテストサイトに加え、ファイルサーバーの共有フォルダをネットワークドライブとしてマウントし、Crystal Disk Mark 5.0.2による速度測定も行っています。
・USEN スピードテスト
・BNR SPEEDTEST
・BB. excite スピード測定
・Crystal Disk Mark 5.0.2
接続先構成
CPU:Core i7-3770
M/B:ASRock H77M-ITX
SSD:Intel SSD 520 120GB
HDD:Seagate ST4000DM001(共有フォルダのあるドライブ)
OS:Windows Server 2008 R2
というわけで、理論値の1300Mbpsには及ばないものの、IEEE802.11acの高速ぶりが際立つ結果となりました。インターネット接続にはこれ以上の速度は必要無いという水準に達していますし、ファイル転送の速度なども100BASE-TXの有線接続と同等かそれ以上という水準です。
サーバー機やメイン級のPCにはGigabit Ethernetはまだ欠かせませんが、それ以外の機器を接続するのにはもはやLANケーブルは必要無くなったのではないかと思わされます。
長年WLI-TX4-AG300Nに満足していたので入れ替える気分にならなかったのですが、ここまでの速度差が付くようであればもっと早くIEEE802.11ac化しておいても良かった気がしています…。
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購入金額
15,880円
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購入日
2015年11月08日
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購入場所
NTT-Xストア
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