比較的安価なAMD-Aシリーズの中でも、最も安価に購入出来るCPUがこいつ。
世代的には、現行より3つ前世代となる”Richland”コアを採用している。
Richlandに採用されたアーキテクチャは、整数演算コア2に対して浮動小数点演算コア1のユニット構成を持つ”bulldozer”の改良版にあたる”Piledriver”だ。
ただし、このPiledriverは設計から見直された現行の”Steamroller”と異なり、bulldozer同様に命令デコーダが一つのままなので、基本性能の向上幅は10%程度に留まる。
製品箱も、上位APUと異なり白箱。
Piledriverユニットも、上位製品の半分である1ユニットのみの搭載となる。
Piledriverユニット1ということは、OS上での認識は1CPUである。
ただ、一応整数演算コアは2つ載っているので、AMD的にはDualCore扱いのようだ。
内蔵GPUは”RADEON HD8470D”で、動作周波数は800MHzと比較的高い。
下位CPU向けの内蔵GPUとしては、中々に強力な部類と言える。
コア自体の見た目は、当然ながら上位製品と変わらない。
製造国は中国。上位製品はマレーシアなので、ラインが違うのだろう。
定番の付属品である重しCPUクーラーは、他のAPUでも採用されているタイプ。
性能的にはお察しレベルなので、基本的に使わない。
値段相応だけど、割と使える。
今回このA4-7300を購入した理由は、オカン用PCの更新である。
A10-7870Kとセット購入したマザーを入れ替えることになり、その余ったマザーで一台でっちあげる目的で購入したので、CPUの性能は「ブラウジングと文字入力」が出来ればOKであり、最低限でも問題無しとの判断からだが、思ったよりは使える性能だった。
こちらはCrystalMarkの結果だが、A10-7870Kのほぼきっかり半分くらいの性能が確保されており、内蔵GPUの性能はCeleron系と比較して倍近い。
フルHD以上の表示を行ってもスムーズに描画されるし、動画再生でももたつく感じはなく。3.8GHzの高い動作周波数と相まって、中々にキビキビと動いてくれる印象だ。
なお、上に掲載したベンチマークはPC1600の4Gメモリ一本で取得したものであり、DualChannel動作の場合は20000以上に伸びる。
省電力モデルであるAthlon5350よりも、動作周波数の高さから全体的に動作が軽快であり、TDP65Wという消費電力量と、マザーボードの価格を無視すればA4-7300も選択肢としては悪くない。
ベンチマークから得られる印象よりは”使える”製品であり、軽作業しかしないと割り切った端末を構築する場合においては割とお勧め。
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購入金額
4,980円
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購入日
2015年12月13日
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購入場所
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