レビューメディア「ジグソー」

一番安価なサウンドデバイス。音質的には単独ならこれくらいはね?という程度。ただ今回の目的にはぴったりかな。

先日レビューしたイヤホン型ヘッドセット。

そもそもは娘がSkypeなどしたいと言ったのがきっかけだが、今娘PCの音関係の接続は

・自作ATXタワーPC(初期にレビューさせていただいたGIGABYTE GA-Z68XP-UD4/G3に、やはりプレミアムレビュー関係で調達したCore i5–2400Sを乗せて組んだものを使用)
 ↓
・そのオンボードサウンド出力から
 ↓
・数多くのZIGSOWメンバーともリアル遭遇した懐かしの AKIBA-PC-DIY EXPOでゲットしたスピーカー

という構成。

元々スピーカーとしてはBOSEのMediamate IIを譲ってたんだけれど、部屋には別にCDマイクロコンポがあるからか「机が狭くなるなるからこっちがイイ」と上記オマケスピーカーに替えたくらいなので、PCからの音の音質はあんまり気にしていなかったようだが、今回出てきたニーズとしては「Skype使うときなどは前述のイヤホン/マイクを使うが、そうでない時はスピーカーから聴きたい」、しかもそれをいちいちコントロールパネルや音声出力調整のところを開いて「設定を直す」のではなく、「手元で簡単に切り替えを実現したい」とのこと。自分のように机の上にPC置いているんなら比較的簡単なこの動作も、足元にPCがあると結構ハードルが上がる。

一つの方法としてはヘッドホンアンプ/ライン切り替え機のようなものを間にかまして手元に置き、PC背面の音声出力から伸ばしたケーブルをこれに繋ぎ、一つをイヤホンに、一つはスピーカーに繋いで切り替える方法。ただ高品位サウンドカードなどを使っているならともかく、単なるオンボのサウンド機能を分配するためだけにヘッドホン/イヤホン出力とスピーカー出力を切り替え/もしくは/分岐できるようにする機器を購入するのは投資的にアホラシイ。また、この場合はマイクのケーブルをPC背面まで届かせないとならないので、別途延長コードが必要だし、そうして延長した場合ノイズの問題もある。

そのため別体のサウンドデバイスを手元に置いてそれにヘッドセットをつないでSkypeなどをして、スピーカーから出したいときはそのサウンドデバイスの電源を切ってオンボのサウンドを背面から出す....という方式を考案。これならイヤホンを使っていれば多少は高品位だし、マイクも延長不要なので利得的にNGということもない。

そんな気持ち(=他に転用先がない切替機+マイク用延長ケーブル買うよりマシだろ、程度)で購入した最廉価のUSBサウンドデバイス。

その程度の気持ちだったので、あんまり期待していなかったンだけども、他の利点もあったんだよね、これ。

モノとしては例のISAバス時代にDOS/Vマシンの標準サウンドボードの名をほしいままにしたSound Blasterの名を冠したUSBサウンドデバイス“Creative Sound Blaster E1”。同社のサウンドデバイスのエントリー機(←前述のイヤホン型ヘッドセットを購入したのは、同じ会社であればこのサウンドデバイスとの相性も良いかな、というのも実は一因)。
パッケージはこんな感じ
パッケージはこんな感じ
本体と説明書類のほかにマイクロUSBケーブルと4極アナログケーブルが同梱
本体と説明書類のほかにマイクロUSBケーブルと4極アナログケーブルが同梱
説明書は日本語もありわかりやすい
説明書は日本語もありわかりやすい
PCとはUSB接続し、サウンドデバイス+ヘッドホンアンプとして機能、オンボサウンドよりは内部ノイズの影響の少ない高品位サウンドを出力する....というのがコイツの機能なのだが、最廉価ならでは?の面白い機能がいくつかある。
・小型で電源内蔵なのでDAPなどのポタアンとしても使用可能(公称駆動時間最大25時間)
・そのアンプ機能がソコソコ強力(インピーダンス最大600Ωのヘッドホンを駆動可能)
・入出力が豊富で「マイク入力」は二つ目の「ヘッドホン/イヤホン出力」としても使える
・本体にマイクを内蔵しているので、マイクとしても使用可能
・本体のボタンで一部のスマホなどの操作も可能
というもの。
スマホなどのコントローラーとしても使える
スマホなどのコントローラーとしても使える
一つの端子でヘッドホン(ライン)出力とマイク入力を兼ねるのは面白い
一つの端子でヘッドホン(ライン)出力とマイク入力を兼ねるのは面白い
つまり、ノートPCやタブレットなどサウンド機能のショボいデバイスの音質改善用外部サウンドデバイスとして使うという王道使用法のほかに、スマホを音楽プレイヤーとして使う際のポタアン兼リモコンとしても使えるような仕様⇒だからこれ、ポケットに着けるようなクリップがついている。

これを使えば
・予定通りヘッドセットをつないでこの製品のオンオフでスピーカー出力を制御しても
・マイクはこの製品の本体内蔵を使い、出力はイヤホンとスピーカーに振り分けしても
どちらでも使える。

さらにマイクに関しても、ヘッドセットのマイクはイヤホン式のため口元にはなく左耳の下のあたりに垂れ下がっているので、マイク電源オフの使い勝手や感度が悪ければ机の上のコイツを使えばよいし、学校から支給される(というか親が買わされるわけだがw)ノートPCにコイツをアンプとして繋いでようつべなども楽しめるかな、と。

音質的にはさすがにオンボに比べるとノイズは低いが、驚くほどの高音質でもない。若干低音域が締まって力感が増すかな、程度。ただ税込5千円少々で購入できるサウンドデバイスとしてはかなりイイ感じ。

使い方がいろいろ考えられるところが面白い。

あ、そうそう対応OSにはWin10がないけれど、Win10で使用可能でした。

【仕様】
外形寸法:約35×66×19mm
重量:約25g
インターフェイス:USB 1.1
マイク入力:16bit/44.1kHz/モノラル
出力:最大24bit/44.1kHz/ステレオ
入出力端子:
 3.5mm4極ライン入力、3.5mmヘッドホン出力、3.5mmヘッドホン出力/マイク入力
スイッチ・ボタンなど:
 電源スイッチ、ボリュームコントローラー、マルチファンクションボタン、クリップ
電源:USB給電(5V, 500mA)、内蔵充電式リチウムポリマーバッテリー(200mAh)
バッテリー持続時間:最大約25時間
対応OS:Microsoft Windows 8.1/8/7/Vista、Mac OS X 10.6.8以上
  • 購入金額

    5,231円

  • 購入日

    2017年05月07日

  • 購入場所

    ツクモ名古屋1号店

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