レビューメディア「ジグソー」

Pentiumよ!お前も成年を迎えたのか・・・OCが可能な20周年記念モデル(;=゚ω゚)=333 ※詳細なベンチ、オーバークロックについて追記

■更新履歴

2016.2.24:Skylake版のCeleronG3900レビューへのリンクを追加。←NEW

2015.11.5:Skylake世代のPentiumG4400と比較しました。ページ下のリンクからどうぞ。

2014.7.7:各ベンチのグラフ掲載
2014.7.6:ASUSのローエンドのH81マザーとリテールクーラーで限界までOCしてみた。
2014.7.5:外観レビューと動作させてみようを追記
2014.7.3:初稿掲載


IntelのLGA1150向けCPU「Pentium G3258」です。
久しぶりのローエンドで倍率変更によるオーバークロックが可能なCPUと言うことで発売日にIYH!しました(;=゚ω゚)=333

【モデルナンバー(実クロック)】G3258 / 3.2GHz
【コードネーム】Haswell Refresh
【製造プロセス】22nm
【コア/スレッド】2 / 2
【L1/L2キャッシュ】(32KB+32KB+256KB)×2、L3 3MB
【コア電圧/TDP】不明/53W
【主な拡張命令】SSE4/SSE4.1/SSSE4.2/Xdbit/VT-x
【内蔵GPU】intel HD Graphics(MAX 1100MHz)
【Socket/Slot】LGA1150
【sSPEC】SR1V0
【リリース時期】2014年7月3日
【製品HP】
http://ark.intel.com/ja/products/82723/Intel-Pentium-Proc...
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201407...


Pentium 20th Anniversary Editionと言われていた、PentiumG3258です

Pentiumはi486の後継機種として1993年にSocket4で60/66MHz版が発表されてから今年で20周年となります。ついにPentiumタソも成人?を迎えた訳なのです(;=゚ω゚)=333

初期のPentiumは5Vで発熱も多くて人気がありませんでした。(Socket4の機種自体、国内ではPC98シリーズの極一部の機種だけだったと思う) ほとんど出回らなかったのですが、ジャンク屋で入手しました。

↓これがSocket4の初代Pentium(開発コードネーム:P5)です!

それ以降、3.3V化されSocket5で登場したころから、Windows95の後押しもあり一気に広がっていきます。TVCMで「インテルはいってる」を良く見かけるようになったのもこの頃ですね。

その後、MMXPentium→PentiumⅡ、PentiumPro→PentiumⅢ→Pentium4、PentiumMと進化していきますが、Coreシリーズが登場移行はCeleronと共に廉価モデルのブランドとして残される形となり現在に至ります。

そんな愛嬌たっぷりのPentiumですが、20周年モデルとして、倍率固定が解除されたモデルとして登場しました。これにより安いCPUでも大幅にオーバークロックを楽しむことができます。

古い人間なら、往年のオーバークロックCPUの代名詞であるCeleron300Aを思い浮かべると思います(;゚∀゚)=3



一方、倍率解除を除けば、普通のHaswell Refresh世代のPentiumと違いは無いと思います。

とりあえず、ASUSはH81チップセット搭載マザーでもPentium 20thのOCに対応するUEFIを出すと公言していますので、H81M-Eをセットで購入してきました。このマザーはASUSながら多くの店舗で税込5000円を切った価格で購入することができます。



ASUSはH81/B85等のローエンドマザーでもPentium 20thの倍率変更をサポートすると明言しているので、安いマザーでどこまで性能を上げることができるのか非常に楽しみです(;゚∀゚)=3


■外観&付属品
それでは、いつもの如く外観レビューから(`・ω・´) !

20周年記念モデルだけあって、いつものアレなデザインではなく、特別なデザインになっています(;=゚ω゚)=333 Pentiumタソ、20周年おめでとう~!


相変わらず、右下の型番シールにマカフィーのロゴがあるが無視無視!


コスタリカ製ですね。SspecはSR1V0なのですよ。
3.2GHz・・・Windows8.1のレビュー時にPentium4-3.2GHzを使ってたばかりですw



開封して中身を確認しましょう。
基本的にCorei7-4790Kと同じですね。

・CPU本体
・CPUクーラー
・マニュアル+エムブレムシール
・McAfeeのゴミ



意外だったのがCPUクーラー。
Foxconn製でDC12V 0.17Aですが・・・



何と銅が埋め込まれているタイプです(;=゚ω゚)=333



マニュアルの後ろにはPentiumのエムブレムシールが・・・
こちらは汎用のものですね。ちょっと残念。



いよいよCPU本体です。
これが20歳になったPentium G3258なのです(;=゚ω゚)=333



裏側。




■動作させてみよう
早速、動作させてみましょう(;=゚ω゚)=333
ローエンドCPUらしく構成もローエンドにしています。
ただ、CPUの比較ベンチで他の環境と合わる為にメモリは8GBとしています。

構成
【CPU】Pentium G3258
【CPUクーラー】Pentium G3258に付属の純正クーラー
【メモリ】Team DDR3-1600 4GB×2
【HDD】Seagate ST2000DL003 (SATA3/2TB/5900rpm/64MB)
【ODD】LG GH24NS50BL (SATA/黒ベゼル)
【マザー】ASUS H81M-E

【グラフィック】CPU内蔵 Intel HD Graphics
【ケース】ドスパラのGalleriaのミドルタワーケース
【電源】DELTA GPS750AB A F42 (750W)
【OS】Windows7 HomePremium 64bit

CPUを捕獲しますた(`・ω・´)!

タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!!!
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!!!



珍しくCPUクーラーはこのCPUに付属のものを使います。
(いつもはIntelクーラーでもバルクで買ったものを使いまわしていますw)



一発でBIOSキタ――(゚∀゚)――ッ!



購入したマザーのUEFIはVer.0809ですが、CPUはちゃんと認識しています。しかし、ASUSのHPにはVer.2001(2014/6/18)が上がっており、変更内容に「Support Intel® Pentium® Anniversary Edition CPU (G3258)」と書かれているので、このUEFIを更新するとこのPentiumG3258のOC機能はフルに使える可能性が高いです。

とりえあず、UEFI上からアップデートするのでBIOS updaterの含まない方(容量が5.14MBの方)をダウンロード&zip解凍し、イメージファイルをUSBメモリに入れ、このマザーのUEFI上のユーティリティ(ASUS EZ Flash Utility)からUSBメモリのファイルを選択しアップデートします。※後ほど、マザーボード側のもちもの登録にて紹介します。

そしてVer.2001にアップデートして、Windows7のインストール、SP1、Windowsのアップデートを適用



特に不安定な要素はありません。至極安定しています。
動作もかなり軽快ですね。


■オーバークロックしてみた
せっかく、安くて倍率変更可能なCPUなので是非オーバークロックをしてみたいですねw(OCしないならこのCPUを買う理由は無いと思いますし・・・)

 

雑誌や企業様のレビューで豪華なパーツを使ってOCしていますが、OC自体が目的の人以外は「安くて速い」を望んでいると思いますので、5000円以下で買えるASUSのH81マザー「H81M-E」と「リテールCPUクーラー」でどれくらいOCができるか探ってみました!

【条件】
まず、普通のH81マザーはOCに向くVRMを装備していません。
どのようにOCの上限を探りましょうか? 


まず、Pentium G3258はTDP53W、このマザーでサポートしている最高TDPのCPUがCorei7-4790KでTDP88Wでありその差35W。

Pentium G3258(定格)のロード時で実測84W(マシン全体)なので、84+35W=実測119Wまでは大丈夫であろうと安易な判断をします(^^; CPU温度は100℃になるまで粘るお。OCはASUSのユーティリティから行えます。ASUSのユーティリティとHW MonitorのCPU温度が異なりますが恐らく後者の方が正しいと思われ。

 

※お約束ですが、オーバークロックは定格外での動作となり、故障しても一切保証は受けられません。あくまで自己責任で行いましょう。壊れたら泣いてPentiumG3258のキーホルダーでも作りましょう(^^;


■デフォルト電圧(1.175V)で全コア+キャッシュを200MHzずつ上げてみた。
(Prime95でCPUは100%負荷にしています)
 
クロック/消費電力/ASUSツール温度/HWモニタ温度(CPUパッケージ)
3200MHz 84W / 45℃ / 66℃ (定格動作)
3400MHz 86W / 46℃ / 68℃
3600MHz 88W / 46℃ / 70℃
3800MHz 91W / 47℃ / 73℃
4000MHz 93W / 48℃ / 75℃
4200MHz 94W / 49℃ / 76℃
4400MHz 97W / 5分程度でブルースクリーン

4.2GHzまでは楽勝な印象ですね。
温度と消費電力を見る限りまだまだ余裕があるなぁ・・・



■電圧を少し盛ってみた。
デフォルトでは1.175Vの電圧を少し上げてみました。

 

0.05V盛る。1.225V
4300MHz 101W / 50℃ / 81℃
4400MHz 103W / 51℃ / 84℃
4500MHz 105W / 5分程度でブルースクリーン

0.10V盛る。1.275V
4500MHz 109W / 52℃ / 91℃
4600MHz 10秒以内にブルースクリーン

0.15V盛る。1.325V
4500MHz 115W / 52℃ / 99℃
4600MHz 122W / 54℃ / 100℃(10分程度は大丈夫だった)

消費電力が119Wを超えたことと、CPU温度が100度になったのでこの辺りで止めておきますwリテールクーラーで常用するなら4.2-4.4GHzで止めておいた方が無難だと思います。


 
■ベンチマーク
やはり、気になるのは性能と言うことで、
定格3.2GHz時と、4.5GHzにオーバークロックしたときの状態で測定しました。
(GPUは一切OCしていません)
 
 以下のCPUを比較します。

(CPU名に私の過去のレビューへのリンクを貼っています)

・PentiumG3258 (定格)

・PentiumG3258 (OC 4.5GHz)
PentiumG3220 (Haswell)
PentiumG2020 (IvyBridge)
CeleronG1820 (Haswell)
CeleronG1610 (IvyBridge)
Corei3-4130 (Haswell)
 
 
CPU関係のベンチ
グラフはPentiumG3258を100%としたときの相対性能です。ベンチのスコアは下の表に方に記載しています。

午後のこーだ(マルチスレッド)


午後のこーだ(シングルスレッド)


3DMark06(CPU)

Futuremark系のベンチでは何故かPentium G3420と表示されます。


3DMarkVantage(CPU)


CINEBENCH R11.5(CPU)※古いVer.です。


CINEBENCH R15(CPU)


Super PI (1677万桁)

※このベンチのみ値の小さい方が高速です。


Sandra2014 (CPU・総合)


CPU関係のベンチスコア表

 

CPUのベンチはクロック上昇分3.2GHz→4.5GHz(140%)が、そのままスコアに反映されています。シングルスレッドの性能はCorei7-4790Kにも負けないでしょう。(キャッシュが効くベンチでは差が出ますが・・・)価格を考慮すると恐るべき性能なのです(;=゚ω゚)=333



GPU・ゲーム関係のベンチ
基本的にデフォルト設定のままベンチを行っています。

グラフはPentiumG3258を100%としたときの相対性能です。ベンチのスコアは下の表に方に記載しています。

3DMark06(総合)


3DMarkVantage(総合)


ファイナルファンタジー11 Bench3(HIGH)


ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア ワールド編(1280x720)


ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア キャラクター編(1280x720)


モンスターハンターフロンティア ベンチマーク3(大討伐)


ファンタシースターオンライン2 ベンチV1.00 ※古いVer.です。


ファンタシースターオンライン2 ベンチV2.00


きゃらコレ!ITちゃんダンシングベンチマーク


ドラゴンクエスト10 ベンチ


CINEBench R11.5(OpenGL) ※古いVer.です。


CINEBench R15(OpenGL)


GPU・ゲーム関係のベンチスコア表


GPU関係のベンチはOCしてもスコアはほとんど伸びません。これは内蔵グラフィックがボトルネックになっており、CPUが遊んでいる状態なので、CPUをOCしても変化が無いためです。
 


■CPU-Z、GPU-Z
 

CPU-Z
CPUクロックは800MHz~3.2GHzの範囲で可変していました。

 

GPU-Z

600-1100MHzの範囲で可変していました。

 

■総括
Pentium G3258はPentiumの20周年を飾るのに相応しい遊び心満載のCPUである!

安物のH81マザーと付属のリテールクーラーでも約1.4倍のOCで常用が可能で非常に高いポテンシャルを持っています。恐らく、大型の空冷ファンともう少し耐久力のあるマザーがあれば0.3V程度の喝入れで5GHzも達成できるかも知れません。

 

ただ、ゲームをする場合はCPUよりも内蔵GPUのオーバークロックの方が快適になると思います。もちろん、高速なグラフィックカードを積んだ状態でCPUをOCするとかなりの性能を発揮することが期待できます。

 

こんなCPUが税込8000円以下で手に入るとは良い時代になったものです。でも、昔のCeleron300Aもそれくらいの値段だったような気がしますw

 

Core2DuoやCeleronE3xxxを使って居られる方のお手軽なアップグレードに特にお勧めできます。H81になるとS-ATA6GやUSB3.0も使えるし、内蔵GPUで動画再生支援も効くしね♪

 

今となっては微妙なポジションのPentiumですが、このOC性能を見ると・・・

もう、半端者じゃないよね(;゚∀゚)=3!

 

そして最後に・・・

Celeron 15th Anniversary Editionマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆

 

 

 

■Skylake世代のPentiumG4400とG3258他と比較してみた。

 

Haswellの後継にあたるSkylake世代のPentiumと比較しました。

以下のリンクからどうぞ。

 

 ■Skylake世代のCeleronG3900とG3258他と比較してみた。NEW

 

 

 

  • 購入金額

    7,490円

  • 購入日

    2014年07月03日

  • 購入場所

    PCワンズ

コメント (8)

  • ふっけんさん

    2014/07/03

    いぐなっちさん

    Celeron 15th エディションでも登場して欲しいですねw
    SandyもIvyもHasもCeleronとPentiumの差はクロック分以外まず感じられないですね(^^;

    Corei3クラスならスレッドが多いと体感できますけど
  • CR-Xさん

    2014/07/07

    G1820で良いような気がしてきたw
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