レビューメディア「ジグソー」

TDP 35Wでサーバーマシンに持ってこいのCPU

先日Windows Home Server 2011を我が家にも導入しようと思い、一台サーバー機を組むことにしました。そのときに購入したのがこのPentium G620Tです。

Pentium G620T
Pentium G620T



【 Pentium G620Tの特徴 】

Pentium G620Tの最大の特徴はTDPが35Wという非常にエコなCPUであること。
あわせて、TDPが低いことで発熱量も非常に少なく静音性の高いマシンが作りやすいことです。

今回は常時稼動するサーバーマシンとして使用するため、省電力性能・静音性は最重視してCPUを選びました。

当初は Celeron-Dualcore E3400やAthlon II x2 250eなども検討していましたが、TDPの公称値が35Wであることやほかと比較したときの性能の高さに惹かれSandy Bridgeの「T」付の型番を選ぶことにしました。

Sandy BridgeのTがつくモデルとしては
・Pentium G620T (のちにG630Tが出た)
・Core i3 2100T (これも最新は2120Tですね)
・Core i5 2390T
・Core i5 2500T(これは45Wですが)

予算があればCore i5 2390Tか2500Tを選ぶつもりでしたが、今回はひとまず一番安価なPentium G620Tにした次第です。6280円ととてもお手ごろな価格でした。



【 付属品など 】

リテールクーラー
リテールクーラー

パッケージの中身としてはCPUのほかにリテールクーラーが付属しています。
Sandy Bridgeのリテールクーラーは全て一緒かと思っていたのですが、持っていたCore i7 2600kのリテールクーラーと比べると羽根の数や大きさが違いました。
左が2600k付属クーラー。右がG620T付属のもの。
左が2600k付属クーラー。右がG620T付属のもの。

このあたりは発熱量に応じて分かれているんでしょうか。試しに少しだけ使用してみましたが、たしかにCore i7 2600k付属のクーラーよりは静かなような気がしますが静音性を重視するならリテールクーラーはやめといたほうがよさそうです。



【 性能・ベンチマークスコアなど 】

WHS2011をインストールする前にまずはPentium G620TというCPUがどれほどのパフォーマンスを持っているのか把握すべくWindows 7を入れて試運転させてみることにしました。今回試しに入れたのはWindows 7 Professionalの64bit版です。


まずはWindows エクスペリエンスインデックスのスコアから。
G620T エクスペリエンスインデックス
G620T エクスペリエンスインデックス

ひとまず手元にあった古い2.5インチHDDに入れたため、ハードディスクのスコアが低いのはご愛嬌。

肝心なプロセッサのサブスコアは6.1。内蔵GPU周りのスコアであるグラフィックのサブスコアが5.0、ゲーム用グラフィックスが5.8でした。
廉価モデルのCPUでしかも電圧を抑えたモデルであることを考えると、この数値はとても高いものだと言っていいと思います。


続いては定番ベンチマーク、スーパーπを走らせて見ました。
G620T スーパーπ
G620T スーパーπ

自分が持っているほかのCPUと比較してみると、Core i7 2600kを定格稼動させたときの半分より少し早いぐらい。もっと性能低いと思っていましたが、シングルスレッドの処理だと差は出てもこの程度のもので済むようです。


さらに次はCinebenchでのスコアです。
G620T Cinebench
G620T Cinebench

こちらはマルチスレッドの処理ということで、2C2TのG620Tではスペック重視のハイエンドCPUと比べると大きく差が出てしまいますね。
それでもOpenGLのスコアが5.71fpsと内蔵GPUで処理をしているにしては大満足なスコアだと思います。



【 発熱について 】

当初はファンレス稼動も考えていたのですが、安全性を考えて今回は見送り。
とはいえ静音性は非常に気になるので、今回はScytheのKABUTOを購入しました。
このKABUTOは最低回転数が200rpmからと非常に低回転でこれなら静音性も保てそうだったのが気に入りました。

このKABUTOを装着した状態でCPU温度を調べてみました。室温は約20℃です。
アイドル時 : 30℃ (CPUファン 200rpm前後)
負荷時(OCCT) : 46℃ (CPUファン 300rpm前後)

本当に低発熱で動作しています。特に負荷をかけても50℃もいかないばかりか、そのときのファン回転数が300rpmと非常にゆるゆる回っている状態と言うのは驚きでした。

今回は試しませんでしたが、これならファンレスも全然可能なのかもしれません。
  • 購入金額

    6,280円

  • 購入日

    2011年09月05日

  • 購入場所

    クレバリー1号店

コメント (6)

  • CLWさん

    2011/11/07

    お~おこれは、とてもCPがよさそうですね。

    発熱が少ない→無駄なエネルギー消費が無い・・・(笑)

    CoooooL!!
  • 退会したユーザーさん

    2011/11/07

    ペンティアムとはいえ、デュアルコアで6千円台だなんて。。。
    やすっ
    (^0^/
    内蔵グラフィックでこれだけのスコアならフツーにネット見るには充分ですね。
    インテルおそるべしっ!
    サーバにもってこいっ!ですねぇ。
  • かるびさん

    2011/11/07

    >CLWさん
    こいつはほんとにCoolなCPUです(熱を持たないって意味でw)

    >zigsowzさん
    性能重視なら無印のG620がこれより幾らか安い値段で売ってますからねぇ。
    ライトユーザーには十分にお勧めできるような性能ですね。
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