レビューメディア「ジグソー」

これはラジカセの域を超えたラジカセだ!

 

 

 

 ソニーのラジカセCMT-X7CD-W。メッシュパネルが白のものと、黒のものがあります。

4/19に発売のマルチコネクトコンポシリーズの上位版になります。
まず、本体から見ていただきます。
本体サイズは385 × 178 × 81 mm。


ホワイトのメッシュカバーの中に、4スピーカーをレイアウト。


本体上部に、スイッチ関係をレイアウトし、電源ボタン以外は、全てタッチパネル式スイッチを採用。CDの挿入は、スロットイン式。


インフォメーションディスプレイは、白色LEDで控えめな演出をしてます。ディスプレイは、やや手前に傾斜しているので、視認性も問題ありません。
Bluetooth、Wi-Fiで接続できていることが確認できますね。

Bluetoothの通信距離ですが、1階リビングに置いたラジカセに、2階の部屋から再生可能でした。


両サイドには、何も設置されていません。CDドライブの関係でしょう、後部中央に膨らみがあります。膨らみがあることで、本体の安定性を向上させていると思います。


本体後部です。
Wi-Fi用アンテナ、外部入力用USB、外部入力用ステレオミニジャック、ラジオ用アンテナ端子、有線LAN、電源端子となってます。無線LANだけではなく、有線LANがあるのがおもしろいですね。

USBは、外部入力だけではなく、充電にも対応。例えばiPhoneなどを、転送・充電対応のスタンドに接続すると、音楽を聴きながら充電も可能です。


Wi-Fi用アンテナは折りたたみ式。Wi-FiはIEEE 802.11b/gのみに対応。音楽のみの転送ですから、ビットレート的には、b/gで十分でしょうね。
また、AirPlayにも対応してます。

 


付属品は、ラジオのアンテナとリモコンになります。

これを買う決め手になったのは、ズバリ音質です。デジタルアンプにS-masterを使ってます。
これだけ小さい筐体ですが、どこからこの音が出るのかと思うぐらい、迫力の重低音。正直、パイオニア、パナソニックのどちらかにしようと思ってましたが、視聴してみるとその差は雲泥の差。視聴したのが、私がよく聴く「DJ KAORI」だったのが良かったのかもしれません。
しっかりしたメリハリのある音質で、その上迫力の重低音。かといって、重低音だけが前に出てくるようなことはありません。また、キャビネットがしっかりしているのでしょうね。共振も全くといっていいほどありません。はっきり言って脱帽です。
サウンドエフェクト(プリセットイコライザー)も7種類搭載。
「R AND B/HIP HOP」「ROCK」「POPS」
「CLASSIC」「JAZZ」「FLAT」「CUSTOM」
これに加え、ワイドステレオをHigh/Normalに切り替えできます。

 

Bluetoothでのコーデックは、AAC/aptXに対応してます。AACはiPhoneやiPod、aptXは多くのAndroid端末に採用されています。

AAC/aptXについては、こちらの製品で詳しく触れていますので、ご覧下さい。

 

 

また、圧縮音源の高音域をクリアに再現する「DSEE」を搭載。1回の操作で高い臨場感を実現する音場技術、迫力の低音を再現する低域再生技術、そしてクリアなサウンドを実現する補正技術、「ClearAudio+」も搭載してます。 

本体のみでは、CD、ラジオ、USBメディアが聴けます。リモコン操作で、普通にラジカセとして使用できます。ただ、これだけの使い方だと、勿体ない使い方です。
本体の紹介でも述べましたが、Wi-Fi及び有線LANを搭載してます。その上、DLNAに対応してます。つまり、家庭内のネットワーク上のコンテンツを、このラジカセで聴くことができます。
また、Bluetooth対応ということで、スマホなどの機器から音楽を再生することができます。
Bluetoothのペアリングは、手動でもできますが、NFCにも対応してますので、NFC対応のスマホなどは、本体にかざすだけで簡単に設定できます。

マルチペアリングにも対応し、9台まで登録できます。切替も簡単に行えます。

高音質なaptX、AACにも対応してます。

接続しているデバイス名が表示されます。


 では、ホームネットワークのコンテンツを、どのようにして使うのか?
それは、iOS、Androidアプリの「SongPal」から操作します。今回は、Nexus5を使用しました。


設定後のSongPalの初回起動画面です。
*スクリーンショットが1枚に収まらないので、わかりやすくするために、2枚の写真を1枚に合成してます。

デフォルトでは、CD、USB、AM/FMラジオ、Audio-in(外部入力)、ホームネットワークをコントロールできます。これに加え、ソニーのMusic Unlimited、radiko、TuneInがプリインストールさせています。

このアプリから、ほとんどの操作が可能となってます。「ほとんど」と申し上げたのは、購入してから現在まで、操作できなかったことがないという意味です。

ペアリング設定済みで、双方未接続の状態、アプリを起動します。通知領域を見て下さい。この時点では、Bluetoothのアイコンは点灯してません。この時に、デバイスを「SONY:CMT-X7CD」を選択します。

すると、通知領域のBluetoothのアイコンが点灯し、ラジカセ本体のスイッチも入ります。恐らく、ラジカセは見た目的には電源オフの状態ですが、Bluetoothの接続待機状態なのだと思います。また逆に、アプリから電源を切ることも可能です。

 

それではそれぞれの機能を見ていきたいと思います。

まずCDです。

CDの操作画面です。こちらから、再生、早送り、巻き戻し、ボリューム調整が行えます。また本体にプリセットされたサウンドエフェクトも変更可能。このサウンドエフェクトの変更は、全てのデバイスにおいて可能となってます。CDは再生の他に、WalkmanやiPhoneに録音(転送)もできます。ビットレートは、128kbps/256kbpsを選択できます。

次にUSBです。

USBデバイスの再生画面です。CDの再生画面と同じですね。CDの曲をソニーのポケットビットなどのUSBメモリに録音(転送)することも可能です。

次に、ラジオです。AM/FMまとめてご覧いただきます。

 これは本体内蔵のラジオの操作画面です。シークした局を、スマホからプリセットすることも可能となってます。また、お気に入りの番組をタイマー録音もできます。録音媒体は、USBメモリーになります。

次に外部入力です。

こちらはさすがに、ボリュームの調整しかできません。例えば、ステレオミニジャックに接続されたデバイスがあるとします。そのデバイスの再生や停止、早送り、巻き戻しはそのデバイスで行うことになります。

次はHomeNetworkです。

ズラズラッと、我が家のDLNA機器が並んでます。これらのデバイスに、再生可能なファイルがあれば、遠隔で再生できます。PCの場合、常時起動させるのは難しいですが、NASをミュージックサーバーにして、常時起動させていれば、いつでも好きな音楽が聴くことができますね。我が家には4台のNASがあるので、早々にそのうちの1台をミュージックサーバーにしたいと思います。

次に、Music Unlimitedです。

こちらからサインインし、音楽をダウンロードできます。当然のことながら、購入した音楽ファイルの保存は、操作しているスマホになります。

 次にradiko。

やはり地方なんで、聴くことができる局数が少ないです。

最後に、TuneInです。

通常のTuneInアプリと少し違うように思いましたが、ただ単に横文字表記しただけでした。

ここでオプション機能を紹介します。

ラジカセ本体のサウンドエフェクトです。こちらで変更・調整を行います。カスタム設定も1つだけ保存できます。

音場効果です。標準/強を選択できます。

スリープタイマーの設定も、このアプリから行えます。

 

これで「SongPal」の説明を終わりたいところでしたが、実はこの「SongPal」に自分のお気に入りのアプリを登録することができるんです。

私が登録したのは4つ。iTunes Music Player、JetAudio Plus、Playミュージック、Winamp。私の使い慣れているJetAudio Plusは詳細に説明するとして、それ以外は慣れていないので、さらっと流します。

iTunesの起動画面

Playミュージックの起動画面

このiTunes Music PlayerとPlayミュージックでは、Music Unlimited同様、音楽コンテンツの購入できます。

Winampの起動画面

こちらがJetAudio Plus(有料版)になります。このアプリのいいのが、ラジカセ本体のサウンドエフェクトとは別に、このアプリでかなりのチューニングが可能ということです。

JetAudio Plusにプリセットされたサウンドエフェクト(イコライザー)も豊富です。

低音の調整や音場効果もここでチューニングができます。私が音楽を聴く時は、このJetAudio Plusで聴いています。

1つだけ、おもしろい使い方を提案させていただきます。

それは、スマホやタブレットでの動画の鑑賞です。スマホやタブレットで動画を見ても、スピーカーが貧弱なため、迫力に欠けますよね!?このラジカセを使うと、手元で動画を見ながら、ラジカセから迫力の音声が流れてきます。想像してもわかりますよね。動画とひとくくりにしましたが、スマホに内蔵されてるテレビの視聴や、映画タイトルをタブレットで観るとか、YouTubeもこのラジカセを使うと、いつもと違った味わい方が出来ると思います。今回のレビューでは紹介してませんが、Bluetoothでの接続ですので、PCのスピーカーとしても実際使えました。PS4はプロファイルが対応してませんでした。惜しい。

最後に一言。 約35,000円のラジカセ。金額的には決して安くはないと思いますが、音質と機能を考えたら、いい買いものをしたと思ってます。まだ発売されたばかりですので、安くなってませんが、30,000円を切るようになれば買いだと思います。

 

5/8追記

タブレットで動画を視聴してみました。手元で動画、ラジカセから音声出力ができるか?

あくまで再生デバイスは、このタブレットになります。

右上の通知バーに、Bluetoothが点灯してますね。これで、音声はラジカセから聞こえてきました。テレビで見るより迫力があります(^_^)

  • 購入金額

    34,500円

  • 購入日

    2014年04月24日

  • 購入場所

    ビックカメラ岡山駅前店

コメント (30)

  • KAOさん

    2014/05/06

    使い勝手がいいラジカセですね~
    欲しくなってしまうレビュー(●´ω`●)
  • ナンチャンさん

    2014/05/06

    KAOさん

    使い勝手がいいと思えるのは、メカに熟知した人だから言えることでしょう。年配の方は、このラジカセは使いこなせないと思います(+_+)
    Wi-Fiなしのモデルなら、少し安いのでいいかもしれませんよ。
  • notokenさん

    2014/05/06

    ラジカセというより「ネットワーク機器」ですね。

    映像系や音楽系などなど、最近ネットワークを利用する機器が増えました。
    次は何がネットワークに参加するのでしょうかね。冷蔵庫?
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