シャープの1bitデジタルアンプを搭載したスピーカーレスのミニコンポです.
CD/MD /チューナー部とアンプ部に分かれています.
2001年製で,販売時には12万円もしていました.
シャープにはこれに見合うスピーカーが無かったという事だと思います.実際,ELACなどのスピーカーとセットモデルも発売されていました.
最大の特徴は,1bitのデジタルアンプを搭載して,高音質設計を行ったモデルだということです.電源も脱着の3P仕様です.スピーカー端子は大型でバナナプラグ対応,RCA端子は金メッキです.
JUNKで動作品を見つけたので,オモチャとして捕獲しました.
CDもMDも動作品でしたが,欲しいのはアンプ部のみです.
しかし,アンプ単独では動作しません.電源ケーブルは,アンプ部に入れるのですが,システムコントロールはデッキ側で行われます.ON/OFFもデッキ側です.アンプ部にはボリュームも無いので,アンプ入力に別のプレーヤーを使う場合には,プリアンプを搭載したものが望ましいです.
CD/MD/チューナー部:
デジタルアンプ部:
アンプとして残念なのは,ファンを搭載していることです.
静かなファンですが,音を出さないときには,少し気になります.
電源を入れると,写真のようにΔが光ります.
肝心の音ですが,非常に綺麗です.それに,4Ωスピーカーも全く気にせず駆動します.
変な味付けが無く,低域もしっかり出ます.IN100SEに比べると,物足りなく感じますが,しっかりした低域です.そして,高域は非常にきれいに延びます.ツイータの特性がそのまま出る感じです.
CM1では特に,金属ぽく,無機質に感じます.Audience52SEも十分駆動できますが,綺麗な響きと力強い低域を出すのは,IN100SEのほうです.
セットのCDデッキでは,本来の音が発揮出来ません.
アンプ部のゲインが小さいようなので,プリアンプを持つ可変出力可能な昔のCDPを接続すると真価を発揮します.
このようなSONYの古いCDPがオススメです.
1bitデジタルアンプは,侮れません.現時点で12万円出して買う価値はありませんが,CD/MD不良で,JUNK(FMのみOK)として5000円以下で売られていれば,十分お買い得です.LXA-OT01/03とは,全くレベルが違いました.1万円くらいの中華デジタルアンプより,このSD-SG11のJUNKのほうがオススメです.ただし,SD-SG11に2万円以上出すなら,他の選択肢がありそうです.
CDP-X55ES専用アンプでもいいのですが,USB-DACのUR-22に接続して使うことにしました.PCーUR22ーSG11となります.
WEB上では,アンプ単体で動作する様な魔改造をしている事例がありました.そうすると,さらに使いやすくなると思います.
この1bitデジタルアンプの音を聴いて,Nmodeの最新デジタルアンプを聴いてみたくなりました.
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購入金額
0円
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購入日
2016年01月23日
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購入場所
mr_osaminさん
2016/01/27
harmankardonさん
2016/01/27
1bitデジタル単品アンプは,高すぎて手が出ませんが,このミニコンポなら遊べます.
SD-GX11かGX40が,高音質化を図っているようです.
シャープも戦略を間違えなければ,この1bitデジタルアンプは成功していた気がします.今の時代にはぴったりな気がします.