Quadro NVS290を搭載したグラフィックボード。ELSA扱い。
QuadroなんてOpenGL性能が強そうなステキな名前が入っているのだが、NVSは画面表示に特化したモデルなので性能的には大した事ない…というか低い。
何せNVS290のコアはG86…つまりGeForce8400GSのそれと同じなのだから。
業務用に画面表示に特化したモデルといえば…
MATROXのMシリーズ。実際ロープロファイル基盤にシンプルなファンレスヒートシンクを詰め込んだ雰囲気はかなり近い。
しかしM9138は基盤の一部までしかヒートシンクが無かったのに対してNVS290のヒートシンクは17センチある基盤の殆どを覆っている。基盤側には高さのある部品が無いのだろうか?独特な姿だ。
画面出力はDMS-59となっており実使用には変換ケーブルが必須。
変換/分岐ケーブルを使用してDVI-I*2の出力が可能となり、DVI-Iなので更に変換コネクタをかませば、D-Sub*2やDVI+D-Subへの出力が可能。
DVI一つ分のスペースで2つのデジタル&アナログ出力を出せるコネクタなのだが、その変換ケーブルが地味に高いし入手性も悪い。
現品はBUYMOREで1980円で大量放出されていたモデルで、しっかりDMS59→DVI-I*2への新品ケーブルが付属している。店のツイッターでも「DMS59ケーブル1本より安いw」とケーブル付属を売りにしていたくらいだ。
今回は特に実使用の予定も無かったのだが、MATROX Mシリーズに近い性格のモデルなので性能を見てみたかったというのがある。
750Tiのレビューで明らかに場違いかつ周回遅れなスコアを叩き出したNVS290&M9138を載せていたのもついでにこいつらを比べてみたかったからだ。元々上記GTX750Ti用に作ったグラフなので無駄にでかいが許してほしい。
で、結果はご覧のとおり。さすがnVidia、MATROXではまるで歯が立たないDirectX系スコアだ。むしろMATROXは歯を立てる気すらないといったほうが正しいきがするが。
しかしそれでも所詮はGeForce8XXX世代のシロモノ。グラフに並べた他のVGAに対して1歩どころか2歩3歩低いスコア。最近のCPU内蔵グラフィックスはもちろんHD6450にも余裕で負ける。
しかも負荷時・idle時それぞれの消費電力は若干高い。設計が古いから仕方ない事なのだが。
またこのQuadroNVS290、基盤めいっぱいのヒートシンクがかなり熱くなる。組み込むPCによってはエアフローに気をつけたほうがいいだろう。これに関しては性能面では見る影も無かったMATROX M9138の方が低発熱で安心感がある。まあそれくらいしかMATROX M9138を褒める点が無いのだけど。
どちらにせよ「とりあえずAeroが動く」程度の性能しかなく、またこの現品はロープロファイルブラケットが無いのでロープロファイル機に組み込む事もできない(他VGAのブラケットを流用しようにもDMS-59なのでネジ穴はあわない 片側固定ならいけるかもしれないが)。
対応OSの幅広さは魅力だが、今更実用品として使う場面が思いつかないのも事実。ELSAのQuadro(NVS)という肩書きだけはすごい気がして満足感があっていいきがする。
余談だが我が家にはDMS-59出力のボードがもう1枚。
ロープロファイルの9500GTだ。何気にこれについていたDMS-59ケーブル、自分で折ったのか入手時既に折れていたのかピンが1本無かったのだが、今回のケーブルを使えば安心だ。
…とはいえセカンダリのアナログ出力に使われるピンだったのでピン折れケーブルでも実質支障は無いのだが。何故買った俺。
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購入金額
1,980円
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購入日
2014年05月05日
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購入場所
BUYMORE
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