この世代から高機能型WalkmanはOSとしてAndroidを採用するようになりました。拡張性や汎用性は向上しましたが、反面これまでのWalkmanシリーズの良さであったバッテリーの持続時間や練り込まれたUIを失ったという部分もあり、この辺りは一長一短です。
なお、発売当初のOSはAndroid 2.3でしたが、現在はアップデーターが提供され、Android 4.0.4となっています。
先日DAP代わりとしてiPhone4を購入したばかりですが、中古品が1万円を割り込んだものを見つけてしまったため、勢いで買ってしまったのです。この機種用のシリコンジャケットを前もって買ってあったということもありますので。
本体色はブラックの方が良かったのですが、安いものを探した結果としてジャケットも本体も赤となりました。
さて、当時は高音質と多機能を売りにしていた機種ですが、現行世代のAndroidデバイスを持っているユーザーからみれば、機能の方に期待することは無いでしょう。強いていえばDLNAクライアントがDTCP-IPをサポートしているのはメリットですが、対応機器が無ければそれも活用出来ませんし、最近買ったEMOBILE EM01FにもDTCP-IP対応のDIXIM for Androidが入っていますので、私にとっては特に魅力となる部分ではありません。
あくまで最重要視されるのは音質ですので、前身モデルとなっているWalkman NW-X1060と比較試聴してみました。ヘッドフォンには同じSONY製品ということで、MDR-1Rを使っています。
一聴してまず気になるのが、NW-Z1060の解像感の甘さです。音像が不鮮明といえば良いのでしょうか。低域方向の量はNW-Z1060が上回りますが、力感や解像度はNW-X1060の方が明らかに上です。NW-Z1060は高域方向も解像感が甘く、ハイハットの歯切れも良くありません。比較対象のNW-X1060も決して表情が豊かな音ではないのですが、それと比べても物足りなさが残ります。
もっとも、高域方向の濁りの少なさはNW-Z1060の方が上であり、この辺りにS-Master MXを搭載している効果を感じることは出来ます。濁りは少なくても前述の通りキレが無いので、結果的にはNW-X1060の音の方が魅力がありますが。
Walkmanシリーズは高音質が売りだったはずなのですが、どうしてこうなってしまったと思うほど残念な音です。NW-X1060がくたびれてきたのでその代わりにと思って買ってみたのですが、残念ながら代わりになり得るような音質ではありません。
実は最新の最上位モデルであるNW-ZX1を試聴(丁度試聴用のヘッドフォンもMDR-1Rでした)したときに、どこか首をかしげたくなるような音質だったのですが、このNW-Z1000系の音から発展させたと考えれば納得がいきました。NW-Z1000系よりは大幅に良くなっていたのは間違いないのですが、音質傾向にどうも納得出来ませんでしたので。二次元的には素晴らしいのですが、躍動感が感じられないという辺りに、NW-Z1000系との共通部分を見出してしまいます。
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購入金額
9,780円
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購入日
2014年04月07日
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購入場所
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