なのです!
昨年8月にAcerから登場したICONIA W3-810をきっかけに各メーカーから8インチWindows 8.x搭載タブレットが発売されました。日本ではこれらのタブレットの売れ行きがいい感じになっていると聞きます。
もちろん先日Windows XPとOffice 2003のサポートが終わったことから乗り換えで買ってる方も多いと思います。8インチ以下のタブにはOfficeを無償(あるいは無償に近い値段)でライセンスするという形になっているので、大体はOffice 2013がバンドルされて3万ちょっとで買えるお得なWindowsタブレットは乗り換え先としては最適だと思います。小型でバッテリーの持ちもよく、BayTrailプラットフォームではプロセッサ自体がクアッドコア化したことで高性能化してることもあってモバイル機としてもすごく魅力的な存在になっています。
ただそれだけではなく日本ではこれがヒットしてるのも大きいと思います。
そうです、艦これですね。電ちゃんかわいい
iPadではiOSがFlashをサポートしておらず、かつてFlashをネイティブでサポートしていたAndroidに関しても現在ではFlashの開発を終了しています。一応これらの機種でもクラウドブラウザであるPuffinを使えば艦これのプレイは可能ですが、Windows RT/8搭載椨は当然Flashをネイティブサポートしているので艦これをプレイするには最適な環境だといえます。
Windows 8.1搭載8インチ椨では一番高性能なThinkPad 8
今回
の最優秀賞でいただいたThinkPad 8もそんなWindows 8.1搭載8インチタブレットになります。今年1月に開催された2014 International CESで発表された最新機種になります。
Lenovoの8インチ椨といえば個人向けに展開しているMiix 2も存在しますが、こちらは
搭載されているBayTrail Atomプロセッサが最上位版のZ3770(1.46Ghz、ターボブースト時2.39Ghz)
液晶がFullHD(1920x1280)
プリインストールされているOSが無印Windows 8.1ではなく、ドメイン参加やBitLocker暗号化をサポートした上位版Windows 8.1 Pro(構成によっては無印Windows 8.1も選択は可能)
microUSBがUSB 2.0ではなくより高速化したUSB 3.0に対応
になっているなどの差別化がなされています。
ただしその分お値段は標準的な構成で6万程度と3万円台のWindows 8.1椨が多い中では高額な値段設定になっています。また通常の8インチWindows 8.1椨にはバンドルされているMicrosoft Office 2013もオプション扱いになります。
今回ZIGSOWより送られてきたThinkPad 8はSSD 64GB/Office 2013 Home & Businessプリインストールという構成のものでした。それ以外のスペックは以下の通り
CPU:Intel Atom Z3770"BayTrail-T" 1.46Ghz(ターボブースト時最大2.39Ghzまでクロックアップ)
RAM:2GB
液晶:10ポイントマルチタッチ対応FullHD(1920x1280)旭硝子製ドラゴントレイルガラス採用
GPU:Intel HD Graphcis(第7世代)
microUSB 3.0ポートx1
microHDMIポートx1
ちなみにUSB機器接続に必要なOTGケーブルですが、標準では付属してこないのであらかじめ用意しておく必要があります。幸い
にOTGケーブルが付属していたのでこれをつか・・・ったのですが挙動が微妙だったので昔購入したdocomoのWindows Mobile 6.1搭載スマートフォンT-01Aの標準付属品だったOTGケーブルを使うことにしました。ちなみにUSB 3.0機器を接続する場合はUSB 3.0に対応したOTGケーブルが必要になります。
ちなみに今手元にいる7インチ椨の
とのサイズ比較がこんな感じになります。
ついでにソニーモバイルさんからお借りしてるこちらとも。ぎりぎり間に合った…
サイズ的にぎりぎり片手で持てるThinkPad 8のこのサイズも絶妙だなぁと思います。さすがにジャケットのポケットに入るのはペリトラ君がギリギリですが…
ベンチとってみた(あえてStore App版3DMarkで)
前世代のAtom Z2xxxのCloverTrailではiPhoneやiPad、PS Vitaにも搭載されているPowerVR SGX 544だった内蔵GPUはBayTrailから自社製Intel HD Graphicsに変更されました。これは第7世代Intel HD Graphicsで、実行ユニットが4に減らされているものの中身はIvy Bridgeに搭載されているIntel HD Graphcis 2500/4000相当になっているとのこと。
…ということで、このIntel HD Graphicsがどのような性能なのか、Store App版3DMarkでベンチマークをとってみました。別に普通にデスクトップアプリ版3DMarkを入れてもよかったのですが、
の設定をコピーしてきたときにStore App版がThinkPad 8に自動導入されたのとAndroid版との比較がしやすいという点であえてこちらを選びました。
ということで上記3機種とのスコア比較も含めてベンチしてみたいと思います。
Ice Storm:8815(N7:Maxed Out!!/SOL24:Maxed Out!!/Vivotab RT:3733)
Ice Storm Extream:3908(N7:6954/SOL24:Maxed Out!!/Vivotab RT:2075)
Ice Storm Unlimited:7715(N7:10007/SOL24:17135/Vivotab RT:3266 )
見た感じTegra3内蔵のGeforce ULPよりは高いスコアではあるものの、Nexus 7(2013)のSnapDragon S4 Pro APQ8064(ただし中身はSnapDragon 600 APQ8064Tのダウンクロック版)内蔵のAdreno 320には及ばない性能になっているみたいです。しかしペリトラ君のSnapDragon 800(MSM8974)搭載のAdreno 330はIce Storm ExtreamまでMaxed Out!!になっちゃってたまげたなぁ…(白目)
2Dのエロゲはむろんのこと、軽めのカジュアルゲームやStore Appで配信されているゲーム、そして艦これであれば十分こなせる性能だと思います。
ちはや転がしてみた
せっかくなのでもう一つベンチマークソフトを回してみることにしました。ただドラゴンクエストXベンチやFFのベンチ結果は各種レビューサイトでも張られているので、別のベンチを回してみることにしました。ベンチで使ったのは「ちはやローリング WE 1.10」。Keyの「Rewrite」で初採用となった新ゲームエンジン「Sigrus Engine」の動作確認用ベンチソフトです。Rewrite自体は2Dのビジュアルノベルですが、ビジュアルアーツの一個前のゲームエンジンである「RealLive」と比較するとゲームエンジンがHD対応、ピクセルシェーダ対応GPU必須など快適に動作させるには結構高いスペックを要求するようになったため、高ランクを出すには最新の3Dゲームもばりばり動くようなマシンが必須になります。
ちなみにメイン機の
の計測結果は
ランクE:39500
動作はしますが、シングルコアCeleron 585+Intel GMA4500MHD環境ではちょっと厳しい部分があります。
ではThinkPad8でもちはやに転がってもらうことにします。
結果は
ランクD:705154
最初にベンチを回したときはランクCというスコアも出たのですが、SSとるの忘れてしまいました(汗
Intel TurboBoostが有効になってクロック数が変わればまた結果が変わると思いますが…
こちらも”快適”とは言えないもののシングルコアCeleron+GMA4500環境と比べれば軽快にプレイが可能です。
タイムリープぶーとベンチも回してみた
ちょっと古いですが、フロントウィングがリリースしている3Dエロゲ「タイムリープ」のベンチマークソフト「タイムリープ ぶーとベンチ」も回してみました。キーボードを接続していないタブだとアプリの終了がちょっと面倒なことになるのでウィンドウモード、800x600で起動してみました。アンチエイリアスOFFですがそれ以外のエフェクト設定はすべてオンでやっています。
結果 12~17fps程度
各エフェクトを切ればもうちょいフレーム数は出ると思いますがちょっと厳しい感じですね。ちなみにこのゲームの最大解像度である1280x720では3fps程度と大幅に落ちてしまいました。
あ、もちろん
ちゅっちゅしたいんで入れました。あえてR-18のオリジナルのほうを(ぉ
値段は高いがそれだけの価値はある
というわけでまだ来て1日ですがさっそく気に入ってリュックにNexus7、VivoTabRTと一緒に持ち運んでいます。
ARM搭載iPad/WinRT機/アンヨヨイヨ椨と異なりこちらは普通にx86向けWindows 8.1 Proが搭載された椨なので普通にデスクトップアプリが動くのはすごい魅力的だと思います。
サイズも持ち運ぶのに最適なサイズで、なおかつThinkPadシリーズならではの頑丈な作りやデザインは8インチ椨のこの子にもしっかりと継承されています。
64GB SSDモデルが約6万とちょっとお高いのとバッテリーが8時間稼働と(これでも多いですが)若干少なめなのが難点かもしれませんが、ほかの8インチWindows 8.1タブレットよりあらゆる面において上を行くスペックになっている非常に”ThinkPad"らしいタブレットになっているなぁと思いました。
ThinkPadは昔から拷問ともいえるようなテストを受けており、もちろん8インチタブであるThinkPad 8もその頑丈さは継承しているのですが、防水端末ではないのでむき出しのイヤホンジャックはちょっと気になります。そのままだと埃も入ってしまいますのでイヤホンコネクタ用キャップを取り付けてみました。
使用したのはサンワサプライ製スマホ端子キャップセット。近いうちにこちらのレビューも書こうと思いますが、microUSB、mini USB、microHDMI、イヤホンジャックのキャップがセットになった商品になっています。ThinkPad 8以外だと
でmicroUSBポートとイヤホンジャックのキャップを利用しています。
ThinkPad 8のイヤホンジャックにもしっかりはまってイヤホンジャックを保護することができます。
追記(2021/7/5)
お久しぶりです(何
ZIGSOWのOffice 365 Midsize Businessの最優秀商品としていただいたThinkPad 8は2018年頃までがんばってくれていましたが、その後一度手放しています。
・・・・が、先日秋葉原の某店舗で全く同じ構成のモデルがジャンクながら4,000円で売られていたので思い切って連れ戻してきました。
今となってはAtom Z3770はパワー不足感はあるものの、32bit版Windows 10 Pro Version 21H1環境でもちゃんと動いてくれます。残念ながらWindows 11の未来にはいけませんが・・・久々に使うとやっぱりThinkPadらしい質感は健在で愛おしくなってきます。2代目ThinkPad 8は寝タブとして活躍させようと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2014年04月16日
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購入場所
Office 365 Midsize Business 最優秀賞商品
takamizuさん
2014/04/17
クドフィリアやってるガジェ獣かのあゆさん
2014/04/18
Windowsのソフトが使える~
本当これにつきますよね。
8インチ椨の中では高性能なBaytrail-T Atom Z3770とはいっても内蔵GPUはオンボードでオリジナルのIntel HD Graphics 2500/4000から実行ユニットと動作クロックが減らされている分過度の期待は禁物ですが、軽めのカジュアルゲームなら十分動いてくれると思います。
あ、もちろんOfficeは軽快に動作しますよ~
退会したユーザーさん
2014/04/18
Z3740/Z3740DとZ3770ってどれぐらい処理能力が違うんでしょうね。
艦これはエラーが表示されなくて快適というのはどこかのレビューサイトで見たので不良あたってもいいから買い換えるか。物凄く悩んでます。
因みになのですがHi444pやHi10pの10bit動画はZ3770で再生できてますか?
Z3740Dだとどうしてもカクついてしまい見れたものじゃないので…
またお時間のご都合が良い時にでも試して頂けると嬉しいです。
クドフィリアやってるガジェ獣かのあゆさん
2014/04/18
スピーカー不具合、結構見ますね…
今回きた子は今のところ問題ありませんが…
Z3740とZ3770ではGPU関連の性能差はないので単純にCPUのクロック数での性能差になると思います。
Hi444pやHi10pは試したいんですがこれでエンコードした動画がないうえにメイン機もこれをエンコードできるだけの性能がないのでちょっと確認できなさそうなのです…申し訳ない