「Office 365 ビフォアー&アフター キャンペーン」の金賞商品としてWinタブレット Dell Venue 8 Pro 32GBモデルを頂くことになりました。
Winタブレットは既に「Acer ICONIA W4-820」を持っていましたので、折角レビューするならということで比較レビューしてみることにしました。
レビュー作成に当たり、WEBサイト上では既にWinタブの比較をしているページが豊富にあるので、スペックシートには記載されていない所有者にしか分からない主観的な比較レビューになるように心がけてみました。
シンプルで無駄がない造形でスタイリッシュな印象を与えてくれます。
背面はDELLのロゴを中心に波紋状に細かく波打ったラバーコーティングが施されており、それが意匠上のアクセントと滑り止めの効果を持たせていて、高級感に溢れています。
持ってみると、そのコンパクトな形状に相違なく、とても軽く感じます。片手も辛くない感じで、Acer Iconia W4-820だと少し幅広で持ちづらかったので、これはうれしいです。(私の手のサイズは19cmのMサイズ)
あと体感的にDell Venue 8 Proのほうが結構軽く感じたので、ばね秤で測ってみたところ、Dell Venue 8 Proは385g、Acer Iconia W4-820は420gで、35g軽いことが分かりました。ちょっと、上位モデルで記載されているのか、今回頂いた製品はスペックシートより軽いですね。
軽いとはいっても、電子書籍を片手持ちで長時間読むには少し辛いというところは変わりませんので、電車通勤などで電子書籍を読みたい方は、別途ケースなどを購入されたほうが良いと思います。
ボタン配置は右側面に集中しています。
別にそれはいいんですが、比較的使う機会の多いWindowsボタンが本体上部に小さく配置されているのは、ちょっと使いづらいと感じました。Acer Iconia W4-820のように液晶画面側に大きなボタンがあるほうがいいですね。
背面カメラ(5M)と正面カメラ(1.2M)を試し撮りをしてみましたが、ピントがなかなか合わず映りも余りよくありませんでした。これはAcer Iconia W4-820も同じ事なので、Winタブ共通の仕様の可能性があります。
microSDリーダーは蓋で隠しつつ、使う時も全て埋没するタイプなので、引っかかりを気を付ける必要がなく、かつ見た目にもスマートで良いです。リーダー性能は高速タイプではないので、23MB/s程度しか出ません。
しかし、これはWinタブ共通の仕様ですので、しょうがないですかねぇ。
付属品は以下のものが入っていました。
● ACアダプタ
● USBケーブル
● Microsoft Office Home and Business 2013 プロダクトキーカード
● 安全及び認可機関情報の冊子
● クイックスタートガイド(初期設定の方法と、簡単な製品説明)
本体の充電にはMicro USBポート経由となり、付属のUSBケーブルとACアダプタを接続して行なう形になります。ACアダプタによる充電のほか、パソコンからの充電も可能となっています。
ACアダプタがコンパクトで持ち運びしやすいのがいい感じです。といっても私の場合はUSBポートハブでiPhoneとかと纏めて充電してるので、あまり使ってません。笑
ちょっと残念なのが、Acer Iconia W4-820には付属していた"microUSB - USB変換ケーブル"が付いてきていないことです。Winタブを使う上で間違いなく必要になってくるアクセサリなので、是非とも付けて欲しかったですね。
Dell Venue ProとAcer ICONIA W4-820のスペックシート上での違いを纏めてみました。
双方ともIntel Atom 1.33GHz(バースト1.86GHz)4コアモデルが搭載されていますが、メモリ帯域幅&GPU性能が優秀なZ3740を搭載しているAcer ICONIA W4-820がスペックシート上では性能は上ということになります。
ですが、実挙動においては処理速度の差を感じる事はありません。
が、後述しますがeMMC HDDの性能が結構違うので、ソフトウエアの立ち上がり速度など、僅かにですが Acer ICONIA W4-820が速い気がします。
マルチタッチセンサーでは、Dell Venue Proは10点、Acer ICONIA W4-820は5点ということで、Dell Venue Proが優秀です。実際に操作した感じでも、Dell Venue Proのほうがかなり高精度です。
デスクトップ画面上のファイル選択や、ソフトウェアの小さなボタンを選択する時など、Dell Venue Proではほぼストレスなく操作できるのですが、ICONIA W4-820は押しても反応が無かったり、別のボタンを選択してしまったり、ストレスを感じる事がままあります。
Acer ICONIA W4-820でも操作上問題があるかというと、いままでずっと使ってきましたし、全然そんなことないんですが、Dell Venue Proと比べちゃうと、ちょっと辛い感じに思えてきます。
スピーカーについては、双方ともに音割れも無く、かつ音量も室内視聴には必要十分なレベルは確保出来ていますが、音の質を比べた場合、やはりステレオスピーカーを搭載しているAcer ICONIA W4-820が優れていると感じます。音の立体感は勿論、低音の締りや高音の伸びも良いです。
一方、Dell Venue Proは、少し籠った感じボワボワとした音色で、これはこれで聴き疲れしなくて良いのですが、比較するとやはり辛い感じです。
HDMIについては、これは使うかどうかで評価が分かれる感じですね。あると便利だと思います。
(左:Dell Venue Pro / 右:Acer ICONIA W4-820)
Dell Venue Pro、Acer ICONIA W4-820ともに解像度1280*800のIPS液晶なのは違いありませんが、こうやって並べてみると液晶表示の傾向が結構異なります。
Dell Venue Proは、色温度が低く表示が全体的に黄色っぽく感じるのと、少し暗めの液晶だと感じます。
一方、Acer ICONIA W4-820は、色温度が高く青白い表示と結構明るく眩しいと感じるくらいの液晶になっています。
キャリブレーションをしているわけではないので、どちらが忠実な色味かは分からないのですが、色温度5000Kに近いのはDell Venue Proです。(たぶん、どちらも狂ってると思うけど)。
あと、Acer ICONIA W4-820は液晶が明るいのでYoutubeなどの動画視聴や屋外作業に向いてそうですが、電子図書などを長時間見続けると疲れてくると思います。
電子書籍やブラウジング、長時間使いたい場合などには目に優しいDell Venue Proのほうがお勧め出来ます。
と、思っていましたが、調べてみたところDell Venue Proは、明るさの自動調整機能に不具合があり、チャームからの設定では明るくならないという問題を抱えているようです。
本来意図した表示ではなかったみたいで・・・大汗
チャームから「PC 設定の変更」→「電源とスリープ」→「明るさ」の自動調整をOFF。
これでAcer ICONIA W4-820と同じくらいの明るくなります。
うん、眩しい。笑
電子図書を読むには自動調整ONのほうがいいと思います。
(左:Dell Venue Pro / 右:Acer ICONIA W4-820)
"Specificcation"の項でDell Venue Proと、CPU性能差はほとんど感じられないが挙動ではAcer ICONIA W4-820が若干ながら速く感じる瞬間があると書きましたが、理由はこれです。
eMMC HDDの性能が全く違います。
システム実挙動に大きく影響する4Kや4K QD32の読み書き性能はほとんど差がありませんが、ビッグファイルの読み書きを左右するシーケンシャルリード/ライト性能が全く違います。Dell Venue Proのシーケンシャル性能ははっきりいって2.5inch HDD以下です。
おおよそのキャッシュはメモリに内蔵されるので、よく使うソフトウェアでは差を感じる事はないと思いますが、ビッグファイルを取り扱う時や、久しぶりにソフトウエアを起動するときなど、端々で差が出てくると思います。
まあ、こういったWinタブの使い方って、そういうシチュエーションはあまりないと思いますので、この程度のスペックのeMMC HDDでも問題はないとは思います。
「Venue 8 Pro VS Acer ICONIA W4-820」と銘打った比較レビューでしたが、如何だったでしょうか。
思っていた以上に、各製品の長所短所が異なり、どちらをお勧めすべきか迷う非常に迷うところです。
同クラス製品の価格を並べてみると、
Dell Venue 8 Proが¥43,180
Acer ICONIA W4-820/FHが¥40,000
と、Acer社製のものが3000円以上安いということになります。
それでいてスペックシート上は、「ICONIA W4-820」が上なので、普通であれば、コストパフォーマンスの優れたそちらをお勧めするところなのですが、Dell Venue 8 Proの10点式マルチタッチセンサーが結構いいんですよね。
ストレスフリーってのがいいんです。ほんと。
だから、どちらをお勧めするかとなると結構悩むんですが、あえて甲乙を付けるとすれば、
Winタブをマルチメディアプレイヤーとして使いたい方であれば、グラフィック描画性能が優れていて、高速なeMMC HDDに、高音質のステレオスピーカーやHDMI出力端子を備えている「ICONIA W4-820」をお勧めします。
ちょっとしたブラウジングや広範な用途でWinタブレットを活用したいという方には、操作が快適な10点式マルチタッチセンサーを備えている「Dell Venue 8 Pro」が良いでしょう。
てな感じになるでしょうか。
個人的な見解としては、音楽視聴はiTunesを使ってAVアンプに飛ばしているので音質面を除外できるのと、寝っとPCとしてWinタブを活用している事が多いので、操作性の優れたDell Venue 8 Proのほうがお気に入りだったりします。
ここ数か月、Winタブレット生活にどっぷり使っていますが、CPU処理性能が結構良くて、ラグもあまり感じませんし、Windows OSだから普通にだいたいの事は出来てしまう万能感が、結構素敵です。
パソコンに不慣れな方には、Androidタブレットが良いかもしれませんが、Winタブに興味を持つようなギークな方には、Windowsタブレットを是非使ってみてほしいですねっ!
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購入金額
0円
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購入日
2014年05月30日
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購入場所
いぐなっちさん
2014/06/30
きっちょむさん
2014/06/30
あざすぅ~!
ICONIA W4-820の圧勝かと思いきや、
どうしてどうしてDell Venue 8 Proもなかなか素晴らしい製品で、
甲乙つけ難かったです^^
プレカリアート真面目明さん
2014/06/30
もうwinタブなしでは生きていられないですね。
きっちょむさん
2014/06/30
ほんとWinタブいいです。
寝っとブラウジングには最適過ぎます 笑