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WDゴレンジャー、NASと言ったらレッド?【WD HDD 各色まとめ】

WDのゴレンジャーならぬ5HDD。最新の「パープル」は一般的用途ではないので、ここまでアピールしなくても?と思うが、カラーごとにカテゴリーと特徴、価格が分けられていてわかりやすい...

..つか、同じ外形・規格で、商品設計の自由度が容量と回転数くらいしかなかったのをもう少しバリエーションをつけたかった..というのは判る。

2014年6月現在の戦士ラインアップは
ブラック:たぶん、リーダーw(レッドじゃないのは日本の戦隊ものを研究していないな)。7200rpmの高速型。すべて64MBのキャッシュを積む。サイズ的には500GB、1TB、2TB、3TB、4TB。発売当初からSATA 6Gb/s対応で、耐振動・耐電源断対策も入れてあるシステムディスク向けのHDD。ノート向け(2.5インチ型)にはSSDで武装強化された追加戦士WD Black²デュアルドライブ」があるが、デスクトップ用にはまだ登場していない←スモールファクタ系も多くなってきているので、3.5インチタイプでもSSDをキャッシュに使って高速化したい向きはいるだろうに。取りあえず速くて強い(5年保証)。cybercat家には2名登録


ブルー:設定的にはサブリーダー...だが...今はなんか放置プレイ状態で影が薄ーい。当初はブラックとは異なるSATA 3Gb/s接続だったが、強化タイプの登場でSATA 6Gb/s対応に昇格。キャッシュメモリは16MB~64MBで同容量のブラックよりも少なめ...のハズがWD10EZEXの登場で1TBに関しては同じ64MBに。もともと回転数は7200回転で等しかったので、違いは保証の年数(Blueは2年、Blackは5年)くらいしかない状態に。ラインアップが複雑で、同容量でもキャッシュメモリや接続形式違いが複数あり、特に中古購入などでは詳しく型番チェックしないと損をする可能性がある。さらにこの大容量化時代に最大容量1TBとHDDにしては中途半端で積極的に買う価値ほぼなし。せめて2TB版を出せば、企業の一括納品案件などで少しでも安くしたい場合にはブラックでない選択も出てくるだろうに..そんなわけでcybercat家には3.5インチタイプは不在。2.5インチタイプは1名


グリーン:初期戦隊トリオのラス。コンセプト的には明確で、安く広く。「IntelliPower」という回転制御がされて定速ではないようだが、基本最大5400回転の低速ドライブ。当初はこれもSATA 3Gb/s接続だったが、強化タイプの登場でSATA 6Gb/s対応に。現在残るラインアップはすべてキャッシュメモリも64MB。2011年のタイの洪水以前は本当にHDDのプライスリーダーで、2TBで5千円切りの特価品なども出て、パソコン販売店にとって「スーパーマーケット広告の卵」状態だった。「安く」は消費電力の面でも追求され、消費電力はブラックブルーのだいたい半分以下。データを置くなら広くて安いグリーン、という感じ。しかし初期に省電力プログラム「Intelli Park」の制御がお節介すぎて数秒でスリープになってしまって復帰に時間がかかりすぎとか、特に500GBプラッタ時代に故障率が高かったとかでケチがつき、やや安かろう悪かろうのレッテル貼られた状態に。しかし、容量的には500GB~4TBと大容量に対応しており(5TBと6TBが2014年8月に追加)、未だに「倉庫」としては使い勝手は良い。安いし←重要。cybercat家に1名生息


パープル:一番の新参者、かつ、ニッチな戦闘分野専門。サイズ的には1~4TB、IntelliPower制御の5400回転、SATA 6Gb/sで64MBキャッシュメモリと後述のレッドとモロかぶり。ただこれは「監視システム用」。監視カメラのように24時間365日稼働用のもの...あれ?これもレッドとかぶってる。ただ監査カメラ映像は24時間365日「連続して」書き込みがあるというところがポイント。問題があったときに、その時間の映像がフレーム喪失していたら意味がないので。ここに注力しており、多少消費電力はグリーンレッドに比べて高い。保証は3年。cybercat家には...こんなんおらんワw

そして今回の主役..
レッド:用途が最も明確な戦士HDD。ズバリNAS用HDD。サイズ的には1~4TB(5TBと6TBが2014年8月に追加)、IntelliPower制御の5400回転、SATA 6Gb/sで64MBキャッシュメモリと前述のパープルと同じ、そして24時間365日稼働対応と言う点も同じ。しかし、狭い筐体に複数枚押し込まれることが多いNAS用に耐熱が0~70℃(作動保証)とゴレンジャー(違 中一番高温に耐える。また消費電力はグリーン並みに低く、保証はより長く3年。また耐停電性もあり、複数PCからのアクセスを効率的にさばくNASware 2.0を搭載。cybercat家に2名現役


今回NASへの組み込み用のため確保したのでレッドを。他社からは既に5TBの大容量も出ているが、現在WDでの最大容量4TB版。

今年の4月18日生まれ。
今年の4月18日生まれ。

見た目的には3TBと何ら変わらず。刻印が違うだけの状態。
価格対容量的には現在3TBの方がオイシイのだけれども、せっかくNASに組み込むので、永く使えそうな4TBを選択。

保証シールは別添に。地味に良い改良...だが大きさ的に貼るとこないorz
保証シールは別添に。地味に良い改良...だが大きさ的に貼るとこないorz

性能的にはこんなモン(3TBと同じ新メインPCの環境下(下記)で測定)。

大容量かつ1TBプラッタなので5400rpmでも充分速い。
大容量かつ1TBプラッタなので5400rpmでも充分速い。

データシート的にはデータ転送レートが3TBの147MB/sに対して4TBは150MB/sで少し上回るはずだけれど、実測値は微妙に勝ち負け入り乱れてほぼ互角状態。強いて言うならReadはすべての項目においてわずかながら上回っているが、Writeはランダム系が少し3TBの後塵を拝する...という感じ?ま、この程度では誤差の世界で実感はないでしょうが。

可変速のIntelliPowerは5400rpmと表示。
可変速のIntelliPowerは5400rpmと表示。


-計測環境-
・CPU:Intel Core i7-4770K

 (定格作動周波数3.5GHz、TB時3.9GHzを4.3GHZにOCして使用
・CPUクーラー:CORSAIR CWCH80CORSAIR LINK制御)
・M/B:ASRock Z87 Extreme6
・メモリ:AMD (Patriot) Memory 8GB 1600MHz Performance Ed. AP38G1608U2K
・VGA:MSI R6950 Twin Frozr II OC
・システムドライブ:Intel SSD 335 Series 240GB SSDSC2CT240A4K5×2のRAID0構成
・データドライブ:WesternDigital Red 3.0TB WD30EFRX+本品(1台差し替えで計測)
・光学ドライブ:パイオニア BDR-206JBK
・カードリーダー&USBフロントパネル:Bullet 5インチベイ用I/Oパネル IOP525 (IOP525)
・電源:ENERMAX Platimax EPM1000EWT(80PLUS PLATINUM)
・PCケース:Abee AS Enclosure M2 Premium Edition EM2PE-BK
・OS:Windows 8.1 Pro(2014年4月のWindows 8.1 Update適用済み)

  • 購入金額

    17,480円

  • 購入日

    2014年06月01日

  • 購入場所

    ツクモ名古屋1号店

コメント (8)

  • Schrödingers Katzeさん

    2014/06/08

     キャッシュ容量の単位間違ってるんじゃないかと。

     REDの場合、TLERなんかの都合で、デスクトップ用と違って、「自分でナントカしようとする」ことが少ないので、障害発生時のホスト側動作によって選ぶっていう選択肢もあります。

     Greenなんかは、ディープリカバリサイクル辺りで、無反応な時間が発生する可能性があるわけですが、ソフトウェアRAIDとか、HDDを同期するようなシステムの場合、ホスト側の動作にもよるんじゃないかと。

     結局一番の違いは、ファームの挙動なんですが、ロットによって微妙に設定違ったりして特徴点として認識できないのは痛いところ。

     なぜか、REDだけが高いお値段で止まってるような。2TB安くならないかなぁ…。
  • cybercatさん

    2014/06/08

    Schrödingers Katzeさん、
    >キャッシュ容量の単位間違ってるんじゃないかと。
    ご指摘ありがとうございます(修正しました)。

    >結局一番の違いは、ファームの挙動なんですが、ロットによって微妙に設定違ったりして特徴点として認識できないのは痛いところ。
    なるほど...特に緑は初期の制御が×でかなり今とは違うでしょうからねぇ..

    >なぜか、REDだけが高いお値段で止まってるような。
    そうですね、7200回転で5年保証の別格ブラックを除けば、グリーン<パープル<レッドの順番で高くなりますね。なぜニッチマーケット用と思われる(しかも新製品の)パープルの方が安いんだろう?
  • Schrödingers Katzeさん

    2014/06/08

     もっと、機能とか設定をきっちり明示して、挙動によって差別化したほうが「お互いに」良い商売できそうな気がするんですけどね。

     品質と保証は別として、REDより、Greenの方が、自力でのリカバリとかチェックを行うファームですし(とはいえどの程度まともに処理される確率が向上するのかはわかりませんが)、うたい文句的には、意外とPurpleって他の用途でも悪くなさそうなんですよね。
     新商品だけど、ファームが主な違いなので、安く出せたってことかもしれませんが、自力で回復を積極的に図るようならREDよりは、安心に振った他用途でも悪くなさそうには思います。

     一ついえるのは、無応答時間のあるデスクトップ用はWD自体がRAIDで使わないでねってなってる(確かBlueとかも追加になってたような)ってことで、こればっかりはそういうシステムで使ってたり組み込みたい場合は気をつけないといけないかもしれませんね。

     ただ、これらのファームの違いって、アクセス傾向に対するチューニングは確かにあるんですけど、一番影響があって、一番ワーストケースで困るのが「故障時、異常時の動作」なので、「使えたよー」なんてレビューは「ATAコマンドは普通に処理されるんだから当たり前だろうよ!」っていう何の役にも立たない成功事例にしかならないのも困ったところです。
     そりゃ、異常がないときはどれだって認識するし動くでしょうよwと。例外的に消費電力、突入電流辺りで喧嘩する機器もありますけども。
     気合入れてリカバリ試みて無反応になってるから蹴飛ばされるのも困れば、気合入れて読めばどうにかなるのに、返事することに気をとられていいや・・・ってされても、それはデータの喪失につながるわけでして。
     ちょっとチューニングされたって、精々キャッシュのヒット率とか、そういうところなんで、そんなに劇的な違いがでるならどっかに問題があるわけで、大体の機械的な仕様が同じなら魔法はないんですから大体同じにはなるんですよね。ベンチマークは別として。

     そういう部分をメーカーが「こういう動作します。」って明示すれば、買いやすいしお店も売りやすいと思うんですけどね。工夫をちょっと大仰に書いて、イメージで売ろうとするからみんなが不幸になってんじゃないかと。

     REDもIntelliParkがなかったはずなのに、最近はあるんじゃないかってことになってて、こいつが嫌な顔をされるのもまた、スピンアップしてReadyになるまでのタイムラグと、リトラクトを繰り返すことでの、寿命が縮むことだったりするわけですが。
     保証とかクレームの問題がありそうなんですが、設定ツールを提供して、「最適に設定させる」のが本当は一番素直で、一番正攻法だと思うんですよね。
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