■更新履歴
2016.2.24:Skylake世代のCeleronG3900へのリンクを追加しました。←NEW
2015.11.5:Skylake世代のPentiumG4400へのリンクを追加しました。
2014.7.8:Pentium20周年記念モデルG3258のレビューを行いました。
2013.12.30:Haswell初のCeleronG1820へのリンクを追記
2013.9.1:HaswellなPentiumG3220のベンチへのリンクを追加
2013.6.3:Haswell Corei7-4770Kのベンチへのリンクを追加
2013.1.27:グラフにミスがあったので修正orz 表のベンチのスコアは問題ないです。
2013.1.24:ベンチマークの結果にグラフを貼り付けました
2013.1.22:消費電力を追記。PentiumG2020とCeleronG1610のレビューへのリンク追記
2013.1.21:QSVについての記載を更新&対応させた時のベンチ記載。
IntelのLGA1155向けCPU「Celeron G1610」です。
発売日の2013年1月20日にIYH!しました(;=゚ω゚)=333
【モデルナンバー(実クロック)】G1610 / 2.6GHz
【コードネーム】IvyBridge
【製造プロセス】22nm
【L1/L2キャッシュ】(32KB+256KB)×2、L3 2MB
【コア電圧/TDP】不明/55W
【主な拡張命令】SSE3/SSSE3/SSE4/intel64/Xdbit
【内蔵GPU】intel HD Graphics(MAX 1050MHz)
【Socket/Slot】LGA1155
【sSPEC】SR10K
【リリース時期】2013年1月20日
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/201301...
初めて、CeleronブランドでIvyBridgeコアを採用した製品です。
22nmプロセスにより省エネではない通常モデルでもTDPが55Wに下がっています。
実売価格3980円と円安にも関わらず、初値で4000円を切っている頼もしい製品です(;=゚ω゚)=333
(ちなみに上位のCeleron G1620は4980円と安くなってきたSandyBridgeのPentiumに迫るので、このG1610に人気が集中するのでは・・・と踏んでいますw)
いつもの通り外観レビューから(;=゚ω゚)=333
■とりあえず、付属品を見てみる。
・CPU本体
・純正クーラー
・マニュアル(エンブレムシール付き)
CPUクーラーはDELTA製のものでした。見た感じ、CeleronG555やPentiumG2120付属のものと同等ですね。(メーカー違いはあるけど)
コアが変わっても、エンブレムシールのデザインまでは変わらないですね。
待望のCeleron G1610様のお体。美しい゜・。+(´∀`)+。・゜(←アホかw)
ちなみにマレーシア製です。
裏面。
■BIOS対応に注意!
前回のCorei3-3220 / Pentium G2120 /Celeron G555の比較ベンチの時は、前者2つのCPUではPOSTしない事例が確認されました。
今回は起動しないパターンは試していませんが、少なくとも今回使用したASRockの「H77M」では、上記3CPU発売時(2012/9)にBIOSVer.P1.20がUPされていましたが、今回(2013/1)発売のCPUに合わせて、P1.30が公開されていました。
特に、IvyBridgeコアのCeleronGは今回が初めての為、BIOSによっては起動しないパターンが考えられます。今回はあらかじめ、P1.30に更新を行ってからCPUを載せ替えました。
■ベンチマーク
毎度、お馴染みのファーストインプレッションなベンチを行います。
果たして、どれくらいの性能を持っているのでしょうか?
構成:
【CPU】CeleronG1610 比較対象としてPentiumG2120 / Celeron G530 / G555
【CPUクーラー】リテール付属品
【マザー】ASRocK H77M(但し、G530とG555はECS H61H2-M5)
【メモリ】PC12800 4GB×2
【HDD】320GB S-ATA
【VGA】Intel HD Graphics(CPU内蔵)
【ケース】M-ATXの適当なやつと300W電源
【OS】Windows7 HomePremium 64bit
CPUを入れ替える際には、DirectXとグラフィックドライバを再インストールしています。
(以前、QSV関係で不具合が出たことがある為)
※PentiumG2120 / CeleronG555 / CeleronG530は、2012/9の発売日に行ったレビューの結果を流用しています。今回の構成でもCPU以外は同じですが、(HDDだけクラッシュしたので同じ型番の別のものを使用)ドライバ等は当時より新しくなっていることに留意してください。
1.エクスペリエンス・インデックス(Win7 64bit)
プロセッサは6.7まで上昇。
G1610は2.6GHz、G555は2.7GHzですが、性能は前者に軍配が上がっています(;=゚ω゚)=333
また、ゲーム用グラフィックスが5.8→6.2と大きく上がっています。ほぼ、IvyBridgeのPentiumGに追いついたという感じです。微妙に負けているのはメモリの速度の影響かも知れません。
2.CrystalMark2004R3
こちらでもクロックの劣るG1610がG555にALUでは勝っています。FPUは負けているけど、それでもクロックに順当な結果だと思います。さすがにクロックの高いPentium G2120には及びません・・・
メモリについてはG555=G1610<G2120なので、PentiumG2120はDDR3-1600をサポートしますが、CeleronGはDDR3-1333までのサポートだということが影響しているのだと思われます。
(Celeronは安いメモリで十分と考えると、これはこれで良いのかも・・・)
グラフィック関係はOpenGLが伸びているものの、これだけでは評価不足なので、後にゲーム関係のベンチで見ていきたいと思います(;=゚ω゚)=333
3.CPU関係のベンチマーク
クロックだけ見ると、
CeleronG1610が2.6Gz、G555が2.7GHz、G530が2.4GHz、PentiumG2120が3.1GHzです。
CPU関係のベンチは比較的コア・クロック数に比例した結果が出る傾向がありますが、果してどうなるでしょうか?
割とクロック数に順当な結果が出ていますが、やはりG1610とG555を比較すると、勝ったり負けたりという感じになっており、IvyBridgeコアはSandyBridgeコアよりも僅かながらIPCが上がっていると考えて良いと思います(;=゚ω゚)=333
4.GPU関係のベンチマーク
Pentiumの時はSandyBridge→IvyBridgeになったときに劇的(っと言っても底辺の争いですが(^^; )に進化しました。よって、今回のCeleronでも同様の性能向上が予想されます。
また、このクラスの内蔵GPUだとローエンドのグラフィックカードを付ける意味があるのか?
っという疑問が湧いてくると思いますので、RADEON HD6450搭載のグラフィックカードを追加した場合も測定しています。(安く入手性の良いDDR3メモリタイプです)
FF11はHIGH、FF14はLOWのみ測定しています。
結果、G1610はG555/G530と比較すると大幅にスコアが向上しています(;゚∀゚)=3
(FF11ベンチのみ落ちていますが、まあアレなベンチですので・・・)
概ね、Celeron G1610のスコアは、Pentium G2120と同等で、
メモリ帯域の分だけ少し低くなっているという感じがします。
Celeron G1610にRADEON HD6450を搭載パターンだと、スコアが大きく下がっています。
G555/G530には上回っている項目が多いので、RADEON HD6450は、SandyBridgeのCeleronのアップグレードには少しだけ有効だったと考えられますが、IvyBridge世代のCeleronだとダウングレードになってしまうという結論がでました。
(厳密には、HD6450のカードを刺すと、エクスペリエンス・インデックスのメモリのスコアが0.1だけアップします。ただ、消費電力を考えると増設するメリットはほとんど無いでしょう)
5.エンコード時間比較 ■QSV対応について追記■
CybryLinkのMediaEspresso6.5でQSVで動画変換を試してみます。
が・・・CeleronG1610では「無効」になっており、未対応です(´・ω・`)
そこで、以前レビューしてQSV対応だったPentiumG2120に載せ替えたのですが、QSVが無効になっていました・゚・(つД`)・゚・
原因を調査する為、BIOS、MediaEspresso、ドライバ等のアップ/ダウンを行ってみたところ、Intel HD Graphicsのドライバで、QSVの有無が決まることがわかりました(`・ω・´)
具体的には、IvyBridgeのPentiumGが含まれる以前のドライバだと、このCeleronG1610でもQSVが動作します!(ちなみにPentiumG2120発売当時は正式な対応ドライバが公開されていなかったので、気づかなかったのだと思います。多分、ドライバがCoreiシリーズと勘違いしているのでしょうね(^^; )
この為、インテル公式HPではPentiumGもCeleronGもQSVも無効になっているのだと思います。
私はASRockのH77M付属のドライバディスクに含まれているドライバを使用しました。バージョンは以下のスクリーンショットを参照してください。
とりあえず、変換してみる・・・
ソース:FullHD解像度のH.264 AAC (25:23 532.5MB)で圧縮したアニメを
SONY PSPのプロファイルへ変換。
PentiumG2120には一歩及びませんが、QSVは動作していますね(;=゚ω゚)=333
変換後の動画も特に問題ありませんでした。
まさか、(非公式ながら)CeleronでQSVが使えるとは・・・
■消費電力
PC全体(ディスプレイは除く)の消費電力をエコキーパーで測定しました。
G1610以外のデータは、2012/9に測定したものを流用しています。
一部、マザーが異なる為、直接比較には向きません。参考程度にしてください。
直接の比較は禁物ですが、Prime95とアイドル時の⊿消費電力(差)は、
G1610が19W、PentiumG2120が27W、G555が35W、G530が28W。
アイドル時が若干高めなのが気になりますが、負荷を加えた時の消費電力増加分はG1610が最も少なくなっています。IvyBridgeのG1610とG2120がはPrime95時の消費電力の絶対値も低い為、TDP65W→55Wへのシュリンクの効果は多少ですが効いていると思って良いと思います(;=゚ω゚)=333
(本当は本格的なパワーハイテスタで消費電力を測ってみたいけど・・・)
■スクリーンショットなど
CPU-Z
アイドル時はのCPUは1.6GHzまでクロックが下がります。
定格はもちろん、2.6GHzです。
GPU-Z
GPUは、アイドル時は350MHz、最大1050MHzとなりました。
■その他のリンク
同時に購入したPentium G2020のレビューもあります。
(このCeleronG1610との比較もあります)
HaswellことCorei7-4770Kのレビューを行いました。
Haswell初のPentiumG3220のレビューを行いました。
Haswell初のCeleronG1820のレビューを行いました。
Pentium20周年記念モデルことPentiumG3258のレビューを行いました。
Skylake世代のPentiumG4400との比較レビューを行いました。
Skylake世代のCeleronG3900との比較レビューを行いました。←NEW
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購入金額
3,980円
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購入日
2013年01月20日
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購入場所
ドスパラ日本橋店
Sheltieさん
2013/01/22
ローエンドCPUは1個購入する予定なのでG2020とどちらを購入するか悩みます(>_<)
ふっけんさん
2013/01/22
現行のドライバを入れると無効だったので、一般的には無効で間違いないと思います。ただ、ハードで無効にされていると思っていたので意外でした。
Celeron G1610とPentium G2020は迷いますね(^^;
後者は期間限定で安くなっているらしいので、現状はG2020をお勧めしますね。