レビューメディア「ジグソー」

3D 映像をクリアに楽しむことができる迫力あるヘッドマウントディスプレイ

SONY HMZ-T2 は大がかりな設備や機器、場所などを用意しなくても、手軽にプライベートシアターで映し出すような迫力ある映像や音を楽しむことができるようになる製品です。

3D 映像の再生にも対応したヘッドマウントディスプレイ

 映画館の大スクリーンのような迫力のある映像を手軽に楽しむことができる

HMZ-T2 は、HD 有機 EL パネルを搭載した 3D 映像を視聴することができるヘッドマウント型ディスプレイのヘッドマウントユニットと、HDMI 接続が可能なブルーレイディスクプレイヤーやゲーム機などを接続して映像をヘッドマウントユニットに出力することができるプロセッサーユニットで構成される製品です。

映像はヘッドマウントユニットに映し出されて、水平視野角 45 度の高視野角をサポートすることで映画館の大スクリーンのような環境で迫力ある映像を楽しむことができます。

HD 有機 EL パネルならではのハイコントラストで高精細な映像を楽しむことができます。

標準で 3D コンテンツの再生に対応しているので、クリアで迫力のある 3D 映像を楽しむことができます。

ヘッドマウントユニットにはヘッドホン端子も装備されているので、お好みのヘッドホンで迫力のある音を楽しむことができます。

映像

映像を映し出す自発光方式の HD 有機 EL パネルは黒を表示する際に、発光をしない状態になることで高コントラストを実現します。

そのため、黒とカラーのコントラストが際立ち鮮やかな映像を楽しむことができます。

地上デジタル放送やブルーレイディスクなどの 8 ビット映像(256 階調)を 14 ビット映像(1638階調)相当に階調補正する SBMV(Super Bit Mapping fot Video)が搭載され、表現豊かに映像を再現することができます。

有機 EL パネルを使用することでスポーツやゲームなどの早い動きを、残像感のきわめて少ない映像を映し出すことができます。

通常の映像のほかに、3D 映像を標準で映し出すことができます。

また、映像を毎秒 24 コマで再現することで映画独自の質感を楽しむことができる 24p True Cinema を搭載しています。

そのほかに、以下の 5 つの画質モードを選ぶことができます。

コンテンツを好みの映像で楽しむことができます。

  • スタンダード

  • シネマ

  • ゲーム

  • ダイナミック

  • カスタム

標準で添付されている密閉型インナーイヤーヘッドフォンは、装着性に優れていて、気密性を高めた音響構造で低域から広域までの幅広い帯域を再生することができます。

また、本体にはヘッドホン端子が装備されているため、お好みのヘッドホンで音声を楽しむことができます。

そのほかに、単体のヘッドフォン用に開発された、独自の 5.1 ch バーチャルサラウンド技術を搭載しています。

いいヘッドホンを使用して迫力がある音もあわせて楽しみたいですね。

本体のヘッドホン端子

プロセッサーユニット前面にプリントされているサラウンドヘッドホンに用いられるバーチャルホンテクノロジー(VPT)などのロゴ

サラウンドモードには、以下の4 つのモードが用意されています。

  • スタンダード

  • シネマ

  • ゲーム

  • ミュージック

 

構造

人の最大視野角は約 200 度といわれ、意識して見ている領域以外の情報も無意識に取り込んでいるそうです。

MHZ-T2 は、映像領域を超える視野を覆うことで映像への没入感を生み出す構造になっています。

目の周りからこめかみあたりまでを覆うデザイン

附属のライトシールドを装着することで、さらに映像への没入感を高めることができます。

HMZ-T2 で迫力のある映像と音を楽しんでみる

実際に HMZ-T2 で映像を楽しんでみたいと思います。

 ヘッドホンや電源コードなどの付属品

付属しているスタートガイドとリファレンスガイドは必ず内容を確認することをお勧めします。

とくに、ヘッドマウントユニットを装着するための調整の仕方を確認するとよいと思います。

本体以外の付属品は以下の通りです。

  • 電源コード

  • HDMI ケーブル
  • ライトシールド(上)(左右各 1)
  • ライトシールド(下)
  • ケーブルホルダー
  • ヘッドカバー
  • ヘッドホン(イヤーピース M サイズ装着済み)
  • イヤーピース(S サイズ、L サイズ)(各サイズ 2 個 1 組)
  • リファレンスガイド
  • スタートガイド
  • 保証書
  • ソニーご相談窓口のご案内

 スタートガイドおよびリファレンスガイド

 ヘッドマウントユニット

ヘッドマウントユニットとプロセッサーユニット間のケーブルの長さは 3.5m

プロセッサーユニット

プロセッサーユニット前面にヘッドマウントユニットを接続する端子がある

プロセッサーユニット後面

プロセッサーユニットに背面に装備されている HDMI 端子はブルーレイプレイヤーなどを接続する入力端子以外に、テレビなどに接続する出力端子を備えています。

出力端子にはプロセッサーユニットが待機している状態でもテレビを視聴することができるパススルーの設定をおこなうことができます。

 HDMI 入力および出力端子

スタートガイドを参照しながら接続を開始

スタートガイドの通りに接続を進める

ヘッドマウントユニットの左内側にヘッドホン端子がある

ヘッドマウントユニットの上部内側に右側のヘッドホンのケーブルをはめ込む溝があります。

きれいにセットしたい場合は利用するとよいでしょう。

 ヘッドマウントユニットの左右にはヘッドホンのケーブルが垂れないようにするためのフックがある

電源ボタンやボリューム、メニューを操作するボタンはヘッドマウントユニットの内側の裏側にあります。

接続されている HDMI 機器が HDMI 制御に対応している場合は、ヘッドマウントユニットの操作ボタンを使用して操作することができます。

 ヘッドマウントユニットの下部にある電源ボタンや操作ボタン

電源が入るとヘッドマウントユニットの前面のイルミネーションが光る

ヘッドパッドの下にあるヘッドパッドロックレバーでレンズまでの距離や装着感を 4 段階で調整することができます。

また、映像のオン・オフのスイッチにもなっています。

ヘッドマウントユニットとレンズまでの距離が重要になると思いますので、ピントがあいやすいように調整をおこないます。

額を支えるヘッドパッド

ヘッドバンドストラップは上と下にあり、上は堅い素材で下は堅い素材で作られています。

上に堅い素材を使用することで、しっかりと後頭部を固定することができます。 

 後頭部を支えるヘッドバンドストラップの上と下

下記写真の左側からボリュームボタン、レンズ間隔調整スライドスイッチ、操作ボタン、電源ボタンとならんでいます。

スライドスイッチはレンズ間隔の調整をおこなうことができる

ヘッドバンドストラップの長さの調整はバンド調整リリースボタンでおこなうことができます。

ヘッドマウントユニットの上部左右の目元あたりにあるバンド調整リリースボタン

 ヘッドバンドストラップの長さを個別に調整をおこなうことができる

ヘッドマウントユニットを装着して映像を楽しんでみます。

装着までの手順は以下の通りです。

  1. 電源を入れる(起動画面が表示される)
  2. バンド調整リリースボタンを押してヘッドバンドを引き出す。
  3. ヘッドパッドを額に合わせながらヘッドマウントユニットを装着する
  4. ヘッドバンドの下を頭と首のくぼみあたりに当ててヘッドバンドの長さを縮める
  5. ヘッドバンドのどちらかがゆるかったり、きつい場合はそれぞれ長さを調整する
  6. 起動画面を確認してピントがあいづらいようであれば、ヘッドパッドの調整やヘッドバンド自体の長さの調整をおこなう
  7. レンズ間隔の調整をおこなう

 電源を入れて表示される起動画面

起動画面を進めていくと、画面位置の確認画面が表示されます。

ヘッドマウントユニットの映像は、左右に表示される映像が重なってひとつの映像として見える仕組みです。

確認画面では、横線と縦の線が重なって見えるように調整をおこないます。

この画面はある程度確認ができればよいと思います。

確認ができたら終了させて映像を映し出します。

映像が見えたら微調整をおこなっていきます。

 

ヘッドマウントユニットを装着したあとに、ヘッドパッドの位置やバンド調整リリースボタンを使用してヘッドストラップの長さを変えたりして、映像がきれいに見えるようになるまで調整します。

ある程度、映像がきれいに見えるようになればレンズ間隔調整スライドスイッチでレンズ間隔の調整をおこないます。

片方ごとに調整していくと調整しやすいと思います。

字幕がはいっている映像だと、文字を見ながら調整をすることができるので比較的楽に調整することができると思います。

映像がきれいに見えるようになったら、好みの画質や音の調整をメニューからおこなってみましょう。

メニューを表示させるには、ヘッドマウントユニットの操作ボタンの MENU を押します。

メニューは映像の右側に表示されて、画質や音質、3D などの設定をおこなうことができます。

最初に表示されているインフォメーションにはメニューの操作方法が表示されます。 

操作ボタンの MENU を押すと画面右側にメニューが表示される

 レンズ間隔調整はピント合わせの目安になる画面を表示する

3D コンテンツを楽しみたい場合はメニューの 3D 設定の 3D 表示で機能をオンにします。

3D 映像をきれいに楽しむことができるのはいいですね。

3 月末で終了してしまう ch.596 スカチャン 3D で 3D コンテンツを見てみましたが、映像をそのままの画質で楽しむことができるので、映像が明るく鮮明な迫力がある 3D 映像を体験することができました。

 3D 映像は左右分割方式と上下分割方式に対応している

画質・映像設定では、画質の設定以外に、映像に発生するノイズの除去をおこなうための設定ができます。

 画質・映像設定

音質・音声設定では、音質や映像と音のずれなどを調整する設定をおこなうことができます。 

 音質・音声設定

本体設定では、プロセッサーユニットの動作にかかわる設定をおこなうことができます。

本体設定では HDMI パススルーやイルミネーションなどの設定をおこなうことができる

 HDMI 機器制御の説明

目の前に大画面が広がるのはいいですね。

自宅で映画館の大スクリーンの雰囲気を体験することができます。

大画面でお気に入りの映像を見るのは気持ちがいいです。

映像の世界に没入してしまいます。

この没入感は HMZ-T2 でしか体験することができないと思います。

テレビにはない臨場感を体験することができますね。

感想

装着して調整になれるまで時間がかかってしまいました。

ヘッドマウントユニットを手でもちながら調整して映像がきれいに見えたところで手を放すと、ちょっとしたずれが起きてしまい映像がぶれてしまうことがあります。

慎重に調整をする必要があります。

ほかにも、きつくヘッドヘッドバンドを締めつけると、ヘッドバンドストラップの上が勝手に外れてしまうことが何度もありました。

私の場合は、モニターと目の距離をあわせることに苦労して時間がかかりました。

映像がぶれていても、装着したまま下を向くときれいな映像を見ることができることがあります。

レンズとの距離が調整できていないのだろうと感じることがあります。

 

調整になれてくると、短時間である程度きれいな映像を見ることができるようになりました。

ある程度きれいに見れたら、ヘッドマウントユニットの左右の位置やレンズの間隔などの微調整をおこなうことでさらにきれいな映像を見ることができます。

たまに下を見るとさらにきれいに見えることがあるとちょっと残念な気分になります。

映像の左右上下の隅のピント合わせがとくに難しいと感じました。

メニューなどの操作は直感的におこなうことができました。

MENU 操作は画面を見ながら直感的におこなうことができた

ボリューム操作のボタンは同じくヘッドマウントユニットの裏側の左側にある

さっと装着するためのコツです。

  • バンド調整リリースボタンを押してヘッドバンドストラップを伸ばす

  • ヘッドパットを額に合わせて映像を確かめながらヘッドバンドストラップを縮めてフィットさせる

  • ヘッドマウントユニットの左右、上下の位置の微調整をおこなう

  • レンズ間隔を調整して映像の四隅のピントを合わせる

ヘッドバンドストラップを縮める場合は、ヘッドマウントユニットの左右を持ってヘッドバンドストラップが上下に分かれる部分に人差し指をそえて、人差し指を使って縮めるとしっかりと固定させながらフィットさせることができると思います。

自分にあう調整のしかたを見つけることができれば、簡単にしかもすぐにきれいな映像を楽しむことができるでしょう。

 

調整がうまくいくと、きれいで迫力のある映像を存分に楽しむことができます。

HMZ-T2 でぜひ没入感を体験してみてはどうだろうか

映像は鮮明でメリハリがあり、動きが早い映像もぶれることがなくきれいに映し出されます。

黒とそのほかの色のコントラストがメリハリがあってきれいです。

映画館の大スクリーンを間近で見ている感じで、迫力のある映像を楽しめますね。

ヘッドホンで音を聞くので、さらに映像に引き込まれます。

周りの光が気になる場合は、付属のライトシールドを使用するとよいでしょう。

メガネをかけたままでも楽しむことができるのはうれしいです。

手軽に迫力のある映像と音を楽しむことができるのはいいですね。

3D 映像も専用のメガネなどを使用せずに、そのまま楽しむことができるので、明るくクリアな映像で楽しむことができます。

3D 映像を多く楽しみたいひとにはおすすめな製品だと思います。

そのほかにも、ゲームをプレイすることがおすすめです。

ゲームを迫力のある大画面で楽しむことができます。

コントローラーの操作は、普段のプレイでも見ずにコントロールしていると思うので不便さを感じることはありません。

ゲームの世界に没入することまちがいないです。

 

ただし、ヘッドマウントユニットを装着したまま「ながら」はできないので注意が必要です。

PC の映像を映し出すことができますが、ブラインドタッチをマスターしていないとキー入力は不可能です。

リモコンなどの操作はボタンの場所を覚えていれば操作が可能ですが、何かほかのことをしたい場合はヘッドマウントユニットを外す必要があります。

再度装着すると調整に手間取ることがあることが残念なところのひとつです。

調整に手間や時間がかかることがいちばんの残念なところです。

お手軽に誰でも取り扱うことができればさらにいい製品だと思います。

性能ではなく、使用方法が難しいと感じてしまうことはいい製品だけあって残念です。

目とディスプレイの距離や映像の上下左右の位置などを、レンズ間隔調整スライドスイッチのようなメカニカルスイッチで調整できるとさらによいのではないかと感じました。

調整の方法にもっとはばがあるとうれしいと感じました。

 

そのほかに、設置についてです。

接続はとくに悩むことがなく簡単におこなうことができます。

プロセッサーユニットはコンパクトなので場所をとることがありません。

場所に困ることはないコンパクトなプロセッサーユニット

ヘッドマウントユニットとプロセッサーユニットの間のケーブルがちょうどよいながさなので、こまることがありませんでした。

接続はとくに悩むことはないだろう

 

おまけで同梱されていた Zigsow グッズの数々。

Ultrabooker や Zigsow のステッカーなど

今回レビューした SONY HMZ-T2 ヘッドマウントディスプレイは

「みんなで試そう!Windows(R)8」の優秀レビューアー賞品です。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年03月02日

  • 購入場所

    N/A Zigsowレビュー

コメント (8)

  • ひろよしさん

    2013/03/30

    レビューお疲れ様です。
    NUCつないだら面白そうと思いましたが入力を考えてなかった。
    つけたままの操作は慣れが必要なんですね。
  • tomoさん

    2013/03/31

    マウス操作だけであれば問題ないですが、キーボード操作が・・・。
    大画面でWebやゲームなどの操作は魅力的なんですが。
  • hubbleさん

    2013/03/31

    子供の頃の近未来的なネタが、既に現実となっているのが凄いですね。
    ソードアートオンラインみたいな世界が一歩近づいていますね。

    あそこまでリアルなゲームをやってみたいと思う反面、
    脳の全てを乗っ取られる怖さもあります。
    実際には技術的に可能になっても
    倫理的な面や安全性で実現することはないでしょうが。
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