マクロ撮影では、被写界深度が浅くなるので、ピント調整がしにくい。
特に、できるだけ大きく撮りたい時には、最短撮影距離で撮れるよう、被写体にできるだけ近づける必要があるのだが、わずかでも近づき過ぎると、思ったところにピントが合わなくなる。
ピント位置を合わせるためには、カメラを前後に移動させる必要があるが、マクロ撮影時には三脚を使用することも多くなるため、微調整がしにくい。
そんな場面で役立つのが、マクロスライダーだ。
マクロスライダーは、三脚とカメラの間に装着することで、前後左右の位置調整を可能にするアイテムだ。
現行製品では、国内大手の三脚メーカーであるベルボン社からスーパーマグスライダー(税別20000円)が発売されているが、旧モデルがヤフオクにも比較的多く出品されており、手頃な価格で入札できるため、入手してみた。
発売は1989年らしく、1998年に現行のスーパーマグスライダーが発売されている。
途中10500円(税別)になっているようなので、入手したものは20年程前のものと思われる。
いずれにしても、銀塩カメラの時代の製品だ。
2つのツマミで前後左右の微動が可能
製品自体は綺麗な状態で、動作上も全く問題なかった。
前(上)側のツマミで、カメラの前後移動ができ、後(下)側のツマミで左右移動が可能だ。
それぞれに設けられた黒いツマミネジを締めれば、固定することもできる。
ピントの微調整が楽にできる
移動は前後65mm、左右26mmで、狭いようにも感じたが、実際に使ってみると充分な移動範囲といえるものだった。
今までは最大倍率での撮影を狙うと、三脚の前後左右の位置を微調整しなければならず、セッティングに時間がかかっていたが、2つのつまみを回すだけで微調整ができるので、短い時間でセッティングが可能になった。
気になったのは、カメラを載せる部分が後になるようにするのが本来のようだが、使用するレンズによっては、スライドレール(バー)の方が前に出るので、被写体に先に当ってしまうことがある。
前後逆にすることで、被写体への衝突は避けることができるが、重量バランス的に、安定性は若干劣るかもしれない。
また、カメラを下に向けた搭載になると、カメラの重みで前に出て行ってしまう。
この辺りは、なるべくカメラを下に向けないようなセッティングを行う必要がありそうだ。
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購入金額
3,110円
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購入日
2015年12月14日
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購入場所
ヤフオク
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