有名な演奏家は、黙っていてもメーカーさんが貸してくれるそうですが、この楽器は違います。
信じられないかも知れませんが、これは友人から借りている物です。20年も前に東京の友人の結婚式のMCをしました。「ギャラ」は「0円」です。友人の結婚式ですから、司会と言えども、当時、5万円くらい包んだと思います。会場は「青山壮」でした。昔は高かった「札幌⇔東京便の往復搭乗券」から「恵比寿のビジネスホテルの宿泊」は全て彼持ちでした。だから、私はギャラはO円でも、お祝い以外は、この結婚式でお金は一円も掛かりませんでした。
私がフルートを吹くことを知っていた彼ら夫婦は、その日に彼らの新居へ連れて行き、「このフルートで一曲!」とリクエストしました。「初夜に家へ行くのは…」と言われるかも知れませんが、決して私が押しかけた物ではありません。たぶん、バロック系の練習曲を何曲か披露したと思います。彼らはそれがとても気に入り、感動して二人が使っていたこの楽器を「持って行け」と、私の荷物に入れました。
きっと、「あげる」と言うと、「お礼を…」となるので、「貸す」と言うことにしたのだとも思います。その証拠に、もう20年経っても「返せ」と言う話は出ません。ただ、とても悲しい事は、この二人が何年かして離婚してしまった事です。とても仲の良い二人だったので、とても残念でなりません。その後、もちろん、彼の新しいお嫁さんにも会っています。
楽器の値段ですが、これは「洋銀製」で、そんなに高価な物ではありません。しかし、楽器は値段ではありません。当時、73万円でSANKYO(三響)の工場まで行って作って貰った「ハンドメイドのフレンチスタイル」も使いましたが、これはこれで良く鳴りました。
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購入金額
0円
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購入日
1994年頃
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購入場所
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