この中で現在常用しているのはNW-X1060です。音質に期待して買ったNW-Z1060が予想以上に奮わなかったため、くたびれているNW-X1060を使い続けているという状況でした。
しかし、Android採用前の世代では、NW-A860系の評判が随分良いことが気になっていました。多くのユーザーがNW-X1000系やNW-Z1000系よりもNW-A860系の方を高く評価していますので。
そこでそのうち安売りを見つけたら買ってみようと思っていて、先日まずまずの値段の中古を見つけたので購入してみた訳です。
とりあえず普段聴き慣れたソースをいくつか転送して、NW-X1060と比較試聴してみました。ヘッドフォンはお馴染みのaudio-technica ATH-AD10を使っています。
最初に聴いたのは、44.1KHz/16bitのWAVで取り込んだこちらです。
一聴して予想を超える差がありました。NW-X1060ではATH-AD10を鳴らすのに少しアンプの弱さを感じることがあったのですが、NW-A865は充分な水準で鳴らしているのです。ベースラインの躍動感やホーンの質感など、多くの点ではっきりとNW-A865が上回ります。NW-X1060もDAPとしてはかなり健闘していると思っていたのですが、ベースが人の手で弾いているような感触は得られませんし、分解能も低く曖昧な空間となってしまっていることがはっきりと判ります。
さすがにemi6|2mほどの表現の深さがある訳ではありませんが、これまで使ったWalkmanシリーズの中では最も「音楽」を楽しめる音にまとまっています。「SUPERNAL LIBERTY/水樹奈々」に収録されている「愛の星 -two hearts-」(MP3 192Kbps)はヴォーカルとアルパだけで演奏されている曲ですが、これで比べてみると最低限楽しめる空間は作り出せていると思います。ただ、emi6|2mほどの微妙なニュアンスまでが伝わるところまでは行っていません。
とはいえ、当時の販売価格から考えても、非常にコストパフォーマンスは高い製品だったのではないでしょうか。新品当時2万円前後のポータブル機器でこの音が出てくるというのは、素直に驚きです。
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購入金額
6,780円
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購入日
2014年08月25日
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購入場所
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