レビューメディア「ジグソー」

「故郷は地球」

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怪獣と成り果てたかつての英雄ジャミラ。
怪獣=悪いヤツの図式に疑問を投げかける『ウルトラマン』第23話に登場。
宇宙開発競争の最中、とある国から打ち上げられたロケットに乗っていた宇宙飛行士ジャミラ。
金星に不時着するも見捨てられ、地球に帰ることができなくなった彼は復讐の怪獣となって地球に舞い戻ってきた。
シャツの丸首を頭まで被ってジャミラ遊びをしたことのある男子って結構多いのでは?
そのユーモラスで愛嬌さえ感じさせる容姿とは裏腹に幼児にはちょっと難しい内容だった「故郷は宇宙」。シリーズ中、屈指の名作とまで言われております。
あらためて先ほど息子と鑑賞。
口から火炎を吐き、日本の村を襲うジャミラにイデ隊員が「ジャミラ、てめぇは人間の心を失ってしまったのか?!」と叫ぶと、燃え盛る光景をじっと見つめるジャミラ。
終盤、ウルトラマンの水攻撃に苦しめられ、赤ん坊みたいな泣き声をあげながらジャミラは絶命する。
なんだか重苦しくて後味の悪いエピソードを見た後に、
「ジャミラって悪いヤツだよね?」と聞いてきた息子に、そうだよと答えると、
「じゃぁなんで泣いていたのさ?」
「お前だってママに叱られたら泣くだろうさ」
「だってシンは悪いヤツじゃないよ」
「ジャミラもそう思って泣いていたんじゃないかい?」
「・・・・・・・・・????」

「故郷は宇宙」は1966年12月18日放映。脚本佐々木守氏。監督は実相寺昭雄氏。
名前の由来は、アルジェリアの独立運動家ジャミラ・ブーパシャDjamila Boupachaから。
デザインは成田亨氏が担当した。
  • 購入金額

    210円

  • 購入日

    2011年10月02日

  • 購入場所

18人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (10)

  • aoidiskさん

    2011/10/08

    成田亨氏か さすがですね。

    ジャミラは、 何度見ても、泣けます。

    ただもどってきただけなのに、何度 とかされてしまうんだ。

    復讐だったのかな?と 今でも思います。

    真似ですか、みんなしてましたよ。おおらかな時代ですね。

    今すると、叱られそう、このデザインも秀逸ですが、

    今でもOKかな? 時代を背負ったデザインでしたね。
  • vingt-et-unさん

    2011/10/08

    aoidiskさん、いつもありがとうございます。
    なんだか悲しい物語でしたね。
    最期の泣き声がまた悲壮感あって・・・。

    成田亨さんの仕事、とっても興味深いこの頃です。
    青森県立美術館にカネゴンやアントラーなどの初稿などが保管されているようです。
    出かけてみたいです。
  • atsuo@tokyoさん

    2011/10/08

    > シャツの丸首を頭まで被ってジャミラ遊びをしたことのある男子って結構多いのでは?

    やっぱり、これは全国規模で流行りましたよね(^^
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