aimという聞きなれないブランドのカードだが、きっちり代理店は通っているので保証付き。黒い基盤かはらまさにダークホース的な雰囲気を漂わせる。
Oxygen CMI8787とAK4396の組み合わせということで、玄人志向のCMI8787-HG2PCIと同じ構成。あちらはロープロファイル対応だが、こちらはフルハイト専用。その分6.3mmヘッドホン端子、RCAステレオ、デジタル2種とちょっと端子類が多くなっている。
付属品として6.3mm→3.5mm変換コネクタも付いているのでRCAや6.3mmの無い環境でもそのまま使えるので安心。その他の付属品はドライバディスクに英語説明書のみとシンプルだ。説明書はジャンパピンの設定くらいは目を通しておこう(RCAとヘッドフォン端子の同時出力機能オンオフはジャンパピン)。
もちろん出力特化の潔いカード。マイク等をつなげるなら他のサウンドデバイスと混在させる必要があるが、ONKYOのSE-90PCIのおかげでこの手の出力特化カードもわりと市民権を得てきており、この系統を検討するのならそれは大前提なのだからあえて書くことでもないですね。
都合よく私はそのSE-90PCIを持っているのだけど、大前提としてサウンドデバイスの評価というのは主観に頼るしかなく、またスピーカー環境によって大幅に変化する。
しかも使っているスピーカーも古いオーディオセットかき集め品なのでそれ自体でノイズがのるような状態。そんなものを常用するくらいテキトーなヤツなので許してください。
結論からいえばSE-90PCIとの「音の違い」は確かにあるが、やはり性格の近いアイテム。
私の耳では同時に全く同じWAVファイルを出力して全く同じスピーカーに繋いで同時再生して、切り替え機で交互に切り替えてやっと判るレベルだった。「スッキリした音のSE-90PCI」に対して「力強い音のSC8000」とでも言えばいいのだろうか。謳い文句通り低音が強調される傾向がある。
でも単体でポンと鳴らされて「コレどっちだ!」と言われたら私にはわからないかもしれない。ゴメンナサイそんな耳で。より音が拘る人が聞けば、よりしっかりしたヘッドフォンやスピーカーを使えば、もっと差や性格が判るのだろう。
一応、自分の部屋の真下にあるトイレにいった時、真上の部屋から来るドンドンという低音がSE-90PCIよりSC8000の時の方が大きいという、近所迷惑度アップ効果は判った。もうお前一生トイレ篭ってろ。
どちらもオンボードと比べるとクリアな音になるのは間違いないし、それはさすがに私でも判るので、オンボードからのアップグレードならSE-90PCIもSC8000も体感できるだろう。
むしろ低音域が強調される分SC8000は判りやすいので「サウンドカードかったぞおおお!!」という気分になる事請け合いだ。とりあえずサウンドカードをつけて音の変化を見てみたい!という用途にはピッタリかと。
音と違って断言できる大きな利点がある。ドライバの安定性だ。
何故かインストール時に「デバイスの電源を入れてください」エラーが出たが、そのまま再起動すれば使用可能になった。その後は安定そのもの。
Windows7 64bit環境で全く持って安定している。というか余計な制御ソフトもなくドライバだけのインストールなので(楽しい付加機能はないが)、不安定になる要素がないのだ。
【追記訂正】
購入当時「制御ソフトがない」と書きましたが公式サイトにイコライザや擬似サラウンド機能を制御できるソフトがありました。ただそのソフトも使用期間は短いですがWindows7 64bitできっちり安定動作します。
【追記終了】
意外と安定性に難のあるサウンドカードは多く、例えばSE-90PCIは搭載したVIAチップの特性で64bit環境下では不安定になる場合がある(私の環境では問題無いのだが)。そしてサウンドカードの雄サウンドブラスターシリーズも多機能故の不安定さがどうしても起きてしまう。X-Fiシリーズ初期の最廉価モデル「X-fi digital audio」を持っているのだが、そのベーシックモデルさえ付属ソフトがたまに固まる。
そしてもっと古いカードはそもそも64bit環境では動作しないものが多い。
そんな中このサウンドカードの「安定性」「64bit対応」というのは大きな武器といえる。価格も「オンボード違う音」を体感できる中では安い方だと思われるし、SE-90PCIと異なりコレを購入するだけで一般的な3.5mmミニプラグへ出力が可能。
拡張スロットがPCIなのでその点にさえ気をつければ64bit環境下でも手軽に音を変えられるカードとしてダークホースとなり得るカードではないでしょうか。
まあ玄人志向のCMI8787-HG2PCIにも同じ事が言えるし、私はアチラを触ったことがないのでどういう差があるかは判りませんが。
え?なんで唐突にこのカード買ったんだって?
SE-90PCI搭載したPCとオンボードサウンドのPCを同じスピーカーに繋いでいたからどうせなら片方もサウンドカード付けたくなったとかそんなかんじ。後は皆さんの高級サウンドブラスターや高級ONKYOが羨ましかったとか、でもONKYOは持ってるし普通にサウンドブラスター買うのも私らしくないよなみたいな。
まあ直接的なきっかけは「ミニプラグ→RCA変換ケーブルを他の部屋で使う事になって、変換ケーブル追加購入するならこのカード買って余ってるRCA→RCAケーブル使うわ」なんですが。SE-90PCIと同じくわりと酷い購入理由だったとさ
2015年2月、既に3年程たつが未だに使用している。付属ソフトの安定性も問題なし。
…が、近年まれに見るサウンドエフェクトモードを発見してしまった。
恐らく防音室か何かだろうが…どうしてこうなった。
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購入金額
5,980円
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購入日
2012年01月08日
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購入場所
FreeT
Vossさん
2012/01/09
私も最後までコレと悩んだのですが、X-Fiによる補正機能を試したくてアッチに流れました。
ただ、純粋に音を出すだけなら、明らかにこっちのほうが正解っぽい・・・・
下小川さん
2012/01/09
確かに音を出すにはコストパフォーマンスいいんですけど、付属ソフトのソの字もないので弄って楽しむってことはできませんね。実は私サウンドブラスター系の補正とかエフェクト大好き人間なんでそれがないとちょっと寂しいんですが、幸いこれを積んだPCはサウンドブラスターMBで遊べるので気分で切りかえできます。
あとはやはり出力特化の構成と今時PCIスロットっていうのが一般的な目からみたら難点になりそうですね。
愛生さん
2012/01/10
緑の端子が付くのはありますが・・・
私も、糞耳なんですが、一般的にはONKYO製品はスッキリとした、味付けをしない音って言われてますよね。
下小川さん
2012/01/10
大抵の環境の場合はここに付属の3.5mm変換プラグ挿す事になるのでしょうが、ヘッドフォン直出しも考えられた設計ということでしょうね。
ONKYO製品がやっぱりスッキリした音って言われてるので、それが基準になってしまうのですが、やはり私の聞く範囲では「SE-90PCIの低音部を強調した雰囲気」ってのが一番判りやすい表現になりそうです。
まあほんと、OS上で安定してくれるってのがありがたいんですが。