テキサスインスツルメンツ(旧ナショナルセミコンダクタ)のHi-Fiオペアンプです。この品種は2回路入りで、姉妹品に1回路版のLME49710NA、メタル缶パッケージのLME49720HAがあります。
色付けが少ない
どちらかと言うと OPA2134 に似た鳴り方をしますが、色付けを感じにくいです。 LME49860 と同様のハイファイオペアンプです。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
良い方であるといえる
DIPの2回路品のパッケージで、2回路オペアンプ同士なら挿し替えても動きます。
±2.5Vから±17Vまで広い電圧範囲に対応し、ユニティゲイン安定と明記されています。また、短絡電流が42mA程度出るそうなので、32Ω負荷では計算上1.3V程度までは出ることになります。RMSに直すと約900mVですが、最近のイヤホンはもっと低い電圧でも鳴ってくれます。
データシートには、応用回路例としてプリアンプ、ADC、バターワースフィルタ、バランス入力、グラフィックイコライザなどが掲載されています。
何故かLME49860より高い
私が購入した店では、なぜかLME49860より高いです。なぜかはわかりません。LME49860のほうが電源電圧範囲が広いはずですが……
若干暖かくなるかも
24V cMoy 回路では、外気温29.8℃、クーラー・扇風機ありの状態で37.0℃程度まで上昇します。触ると温かく感じます。
無対策での使用は禁忌
LME49860よりもアンプ妨害の影響を受けやすいです。オシロスコープのリードアウトでは、100mVを超えることがありました。これは、iPhoneのボリュームを半分程度にした時の信号電圧に匹敵します。
【8/28追記】AD00031の基板をむき出しにした状態で追試したところ、40cm程度離れたところからでも電磁ノイズ(iPhone 5c)がまだかすかに聞こえます。他のオペアンプならすぐ減衰するのでこの辺りまで離すと影響しないはずですが……
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購入金額
645円
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購入日
2015年頃
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購入場所
デジット
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