ドラムにのめり込んで大学行く前までにBASS DRUMとTOM TOM二つを揃えたのは前回
書いたとおり。次は16インチのFLOOR TOMを加えて4点セット(下図参照)完成!と思っていたら...FLOOR TOMを購入する前に、やんごとなき事情で実家を離れる羽目に..(^^ゞ
大学時代と社会人成り立てのアパート住まいではとうてい大音量のドラムを叩くわけにはいかず、大学時代は部室で、社会人になってからは数回貸しスタジオや昔の仲間と野外でやったりしたけど、お互い忙しくなってそれも↓
で、楽器そのものをやることも少なくなってきてたのだが....
その後なんとか多大なロ~~ンを背負って家を買うことができたが、安月給ゆえちょ~~~ド田舎。ドラムやっても気兼ねない環境を手に入れたことと(^^ゞ、実家から「家買ったなら実家にある荷物、はよどかせ」という脅迫?に後押しされ、前述のBASS DRUMとTOM TOM二つ、その他モロモロを取り寄せた。
...が。先輩から譲り受けた安ドラムのFLOOR TOMは取っておくほどのものでなかったので、すでに処分済み。1TOM、1FLOORの3点セットならまだしも、2TOMのみの4点-1ではポジション的にも音色的にも演奏にならず、早急に低音域をカバーするTOMを買う必要性が生じた。
その時点で以前購入していたシリーズ"SUPER STAR"は生産中止。おなじオールバーチ(樺)系は"GRANSTAR CUSTOM"というシリーズになっていた。しかしなぜか自分が前回選んだカラー「AQUAMARINE」(と後一色)は上級レンジの"Starclassic"や"ARTSTAR CUSTOM"には用意されるが、なぜか"GRANSTAR CUSTOM"シリーズには用意されなかった。
ここでひと思案。
・オールバーチ(樺)にこだわるなら、"GRANSTAR CUSTOM"だが、同色は用意されない(あとでよく調べるとこのメーカーは結構小回り効く対応してくれるようなので、無理言えば塗ってくれたかもしれないけど..)。
・同じオールバーチ(樺)系といっても"SUPER STAR"の6プライから"GRANSTAR CUSTOM"は8プライとなっており、厳密には同じものではない。
・以前はスネアを除くドラムセットはすべて同じ材質・同じ厚さ・同じ製法で統一するのが常識だったが、すでにバスドラムと他のドラムの製法や材質を変えるのは珍しいことではなくなっていた。
・以前はタムホルダーの左右位置の制約から薄い(普通の深さの)TOMTOMにしたが、現在ドラムラックなども入手できるので、深さの制限は緩和
等々...
結局オールバーチにこだわるより、色を合わせることにした。またどうせ違うシリーズへ突撃するなら当時はやり始めていた「薄い胴」(胴を形作る木を薄くし、鳴りやすくしたもの)に興味があり最上級シリーズに突撃。でもさすがに高額なので一度に揃えるのではなくまず持っていない低音域のTOMを買い、その後今度は上に伸ばしていくことに。また、ドラムラック購入が前提だったので、設置の自由度が低いFLOOR TOMではなく大口径のTOM TOMで低音域をカバー、と方針決定。
で、購入したのが"Starclassic"。ハンドメイド、純日本製。オールメイプル(楓)9プライで7mm厚。そう9枚あわせで7mm。これは"GRANSTAR CUSTOM"の8プライ9mm厚と比べて大幅に薄い。胴の厚さも、それに使われる板の厚さも。そう、プライ1枚1mmないんだから。ここまで薄くした木を使うことで、筒状にすることでの木へのストレスを軽減し「鳴り」を実現した。以前は成形技術の問題で、プライ数が多い=貼り合わせ個所が多い=接着剤が多くなる=鳴りが悪くなるというのが常識だったが、技術の進歩で接着剤を極限まで抑えることができるようになったので、木のストレスをなくすことで、ヌケと鳴りを両立したわけ。
さらに前々回
説明したとおり、もともとこのメーカーは鳴りを妨げないよう胴の中に何も入れないのがポリシーだったが、さらにそれを推し進め、ドラムを保持する金具まで取っちゃった。ドラムの胴に保持金具を付けるのではなくて、リム(ドラムのヘッド=皮を押さえる輪っか)に付けてぶら下げる「Star Cast」システム装備。なんにせよ可能な限り金属付けないってことでエンブレムも印刷、空気抜きの穴のワレ止めも木ってこだわりよう。しかもこれイージーオーダーで口径はもちろん、深さは1口径3~4種、補強あり/なし、金属パーツの色、ベッド両面の種類、そして本体色まですべて指定できる。当然、注文後2~3ヶ月かかるんだけど...
来てみると例の海のような色。今回低音域と言うこともありできるだけ深い胴を選んだので高さもあり存在感バツグン。「Star Cast」システムのおかげでのびがある音。これで苦節?10年以上不在だった低音域を手に入れた!!2つ一緒に購入したがこれはそのうち大きい方(16口径の深さ15)。なんと作った職人の名前が手書きで入っているというこだわりよう。スバラシイ....
ただ、これで腕が上がったかどうかは......orz
TAMA Drums
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購入金額
55,000円
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購入日
1997年頃
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購入場所
イタバシ楽器
ガトーさん
2011/08/17
半端無いっすね(^^;;;;
cybercatさん
2011/08/17
このTAMA(星野楽器)というメーカーはYAMAHA、Pearlと並ぶドラム3大メーカーですが、他の2社が海外生産などでコストを抑える中、我が道行ってます。
ここには「匠」がいますね。