ドラムセットを演奏するとき、(一部の立奏を除けば)ドラマーは右足と左足、おしりが地面もしくは椅子についている。ただ食事などで椅子に座っているときと大きく異なるのは、足はほとんど体重を支えないこと。
一般的に右利きの場合、右足はバスドラムペダル、左足はハイハットペダルの上にあり、右足は絶えず動いているし、左足はクローズ(踏んでいる)が多いが逆にかかとを上げてリズムをとっている場合が多く、体重を預けているわけではない。
95%以上の体重を預けているのは椅子=ドラムスローン。
このドラムスローン、各ドラムメーカーが独自のものを複数出していたが、内容はどこにでもあるような丸椅子で、値段の上昇につれて頑丈度が上がり調整幅が広がるくらいしか差別化要因がなく、カタログでも1ページの半分くらいに小さく写真が載って値段が列記してあるだけだった....20世紀末までは。
それがカタログでも複数ページを割いて詳説する、バスドラムペダル同様のメインハードウエアとなったのは、このモデルから、のような気がする。
“1st CHAIR”と名付けられたドラムスローンシリーズ。一番の特徴は自転車のサドルのような座面形状。それまでは丸椅子だったので、浅く座れば足の自由度は増すが、安定性に欠け、深く座ると特にバスドラムの二つ打ちなどのもも上部の筋肉を使う奏法に適さない。しかしサドルのような形状にする事で、十分な足の可動範囲と安定性を手に入れた。
またバックレストを付けることで、演奏していない曲間などでは休むことができる。
スムーズな回転で広範囲に設置されたドラム・シンバルへのアプローチが容易。
椅子の良さで今まで届きづらかった位置のドラムに届いたり、腰にしっかり体重を預けられるので、バスドラムの二つ打ちなどが容易。もはや楽器の一部、です。
TAMA Drums ハードウエア
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購入金額
18,000円
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購入日
1999年頃
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購入場所
愛生さん
2011/10/25
ちゃんとした製品は、使う事を考えて作ってますよね。
きちんとコストを掛けて。
cybercatさん
2011/10/25
>ちゃんとした製品は、使う事を考えて作ってますよね。
>きちんとコストを掛けて。
本当に。
単に継ぎ目をなくして不快感を取るだけなら、シャワーハットみたいにかぶせて下でくくってしまっても良いのでしょうが、そうするとズレなど機能性が損なわれるので。
機能美が感じられるフォルムです。
makibisiさん
2011/10/26
こういうものは、メーカーも良いものを末永く作ってもらいたいものです。>w<b
cybercatさん
2011/10/26
>こういうものは、メーカーも良いものを末永く作ってもらいたいものです。
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