所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。何かを始めた人、というのは名前が残るもの。そんな開拓者として名を残すアーティストをご紹介します。
US3。「あの」ブルーノートレーベルに所属するラップグループ。そう、あの。ジャズアーティストだと誰もが憧れる、Art BlakeyやJohn Coltrane、Cannonball Adderley、Miles Davis、Sonny Rollinsといったそうそうたるメンツが所属したジャズの名門。この豊富な音源をサンプリングし、コラージュし、ミックスダウンすることを認められているアーティストがUS3。
本アルバム時代のメンバーは、DJのGeoff Wilkinsonと、エンジニアでキーボーディストのMel Simpsonを中心に、トランペットGerard Presencer、サックスSteve WilliamsonとEd Jones、トロンボーンDennis Rollins、ピアノMatthew Cooper、ラップKobie OowellとRahsaan、Tukka Yoot、ギターTony Remmyら。
なんといっても1曲目、「Cantaloop」。Pee Wee Marquetteの名MCをオープニングに、Hancockの「Cantaloop Island」を中心にサンプリングした音源が延々と続き、それにGeoffのラップが被さる。「いぇィ」というかけ声と「ファンキぃファンキぃ」という合いの手?が、けだるげで、延々と続くループリズムと合わなさそうで、でも絶妙。
Grant Greenの「Sookie Sookie」を題材にした「Tukka Yoot's Riddim」はTukka Yootの若干はずれ?気味のカリビアン風のラップ。短いけどブリッジ部分のEd Jonesのテナーがいい感じ。
「Make Tracks」は「ヘイヘイ」という無感情な合いの手ラップがいいなぁ。
所持するのは数曲のJazz Mixが加えられたCD初出の1年後に出されたヴァージョン。AmazonやCDサイトで探したが見つからなかったので、レアもん?とりあえず13曲目までの試聴ファイルがあるmp3のページに繋いどこ。
アシッドはここから始まった。
【収録曲】
1. Cantaloop (Flip Fantasia)
2. I Got It Goin' On
3. Different Rhythms Different People
4. It's Like That
5. Just Another Brother
6. Cruisin'
7. I Go To Work
8. Tukka Yoot's Riddim
9. Know Ledge Of Self
10. Lazy Day
11. Eleven Long Years
12. Make Tracks
13. The Darkside
14. Just Another Brother (Jazz Mix)
15. Cruisin' (Jazz Mix)
16. Make Tracksb (Jazz Mix)
17. Brand New Thing
「Cantaloop (Flip Fantasia) 」
「ブルーノート」で世間一般が期待する音ではない
でも、Jazzって本来、自由なものだろ?
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購入金額
2,500円
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購入日
1994年頃
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購入場所
kazさん
2011/06/11
cybercatさんのレビューを読んでいたら、久しぶりに聴きたくなりました。(今、部屋の中で流れてます。)
やっぱりイイ!
でも、私が持っているのはJazz Mix未収録版ですね。。
cybercatさんがお持ちなのは、レアものかも!?
cybercatさん
2011/06/12
>cybercatさんのレビューを読んでいたら、久しぶりに聴きたくなりました。
レビューアー冥利に尽きますね、ありがとうございます!
このシリーズは私の多趣味な、いや節操のない?、とりとめのない??、むちゃくちゃな???音楽的指向性(無指向性、かな)を反映して迷走していますが、気に入っていただけるものがあればうれしいです!!