とかいう話を聞いていて以前から気になっていたDP1X。通常の価格は８万円近くしてさすがにそこまで金を出すきになれずずっとスルーしてきたのだけれど、なんか安くなってきたみたい。半額近くまで下がってきたのでIYH!してみた。
デザインはシンプルで少々やぼったい。一昔前のコンデジみたい。操作性や液晶画面の表示品質などはいつの時代のかよと言いたくなるくらいの代物で、動作はもっさり。撮影時のレスポンスは昔のDP1やDP1Sに比べればだいぶマシになったらしいけど、それでもやっぱりもっさり。
ストロボを使ってみればなんか期待通りの露出になってくれないことが多かったりして、トイカメラか不良品かよ！と突っ込みどころ満載。
それならせめて撮影できる画像の質が良ければ我慢できる！といざ撮ってみれば、室内などの暗いところはあまり得意でなくて感度上げるのと引き換えにノイジーにするか（ISO400くらいまでしか実用的でない）、シャッタースピード落とすしかない。なにしろレンズはF4と少々暗め。広角の単焦点だから多少シャッタースピード遅くても気にならないのが救いか。
そう、これだけ書けば分かる通り、簡単操作で誰でもそれなりに綺麗に取れるカメラを期待する一般のユーザーには正直おすすめできない。でも買っちゃったのはたまに当たりが出たときのその画像の質につきる。画素数が少ないのに妙に解像感があって、色合いも独特で嫌いじゃない。イメージセンサーFOVEONと、このカメラのための専用設計であるレンズとの組み合わせのバランスが良いのだろうか（イメージセンサーのサイズは一般的なコンデジよりずっと大きく、デジタル一眼レフ並の大きさらしい）。
明るいところでないと十分な性能を発揮できないとはいえ、そこのところを理解して使う人が工夫すれば一眼レフに引けを取らない画像が手に入る（こともある）。
出来の悪い子ほど可愛い、のかもしれない。
１枚１枚どう撮影してくれようか考えながら撮る。それもまた楽し。家族との写真など、確実に撮影したい場面では、もう１台無難なコンデジを用意しておいたほうが安全ではある。でもメインの撮影にはこのカメラを使いたくなる。
ちなみに去年の夏ぐらいのファームウェアアップデートで、後から出てきたDP2Xとほぼ同等の機能になったので、そこそこ連続撮影も（撮影用のイメージバッファ次第ではあるが）こなせるようになって面白くなった。ファームアップデートで機能UPなんて、なんかRICOHのGR Digitalシリーズみたい（そういえば同じ焦点距離の単焦点レンズ仲間だな）。
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購入金額
43,300円
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購入日
2011年06月16日
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購入場所
ヨドバシカメラ横浜店
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