新PC用のマザーボード、ASUS PRIME X370-Aは、世間的には型落ちであっても私の所有するマザーボードの中では最も現代的な構成の製品です。
インターフェース類も当然現代的なPCの構成となっているのですが、以前のPCには大体あって最近のPCにほぼ無い端子があります。それはIEEE1394(FireWire、i.Link)です。
以前は、例えばビデオカメラ等の映像機器にも使われていてPCにも広く搭載されていたIEEE1394ですが、最近ではこれを使う機材はコンシューマー市場ではほぼ見かけません。そのためここ数年の間にIEEE1394端子を搭載しないマザーボードが殆どになってしまいました。
しかし、依然としてまだIEEE1394を広く使っている分野もあります。それがオーディオインターフェース分野です。
近年では独自インターフェースであったり、USBで接続できるものも増えてきましたが、割合最近まで高性能なオーディオインターフェースはIEEE1394で接続するものが多く発売されていました。
私の場合、オーディオインターフェースは新品で買うとかなり高価な割に、中古では比較的安価に入手できることも多いことから、中古でかつての高級モデルを買うことが多くあります。そうなると今市場に広く出回っているのはIEEE1394接続の製品であり、それらを使うためにはIEEE1394端子はまだまだ必要なのです。手持ちにもいくつか対応品もありますし…。
というわけで、X370-Aで使えるIEEE1394ボードを探すことにしました。PCIスロットにはオーディオインターフェースを装着する以上、必然的にPCI Expressスロット用のもので、オーディオインターフェースで動作保証されているTi製コントローラーを搭載しているものという条件で選んだ結果、この玄人志向 IEEE1394-PCIEが該当したため、これを入手しました。
VIA製コントローラーを搭載している製品であればもっと安価に入手できるものはあるのですが、IEEE1394接続のオーディオインターフェースでは、Ti製コントローラーを動作条件としているものが結構多いのです…。
相性問題を避けたければほぼ一択
今回は付属品無しの中古で入手したため、率直に言ってオリジナルの状態は判りません。少なくとも、通常のIEEE1394-PCIEにはヒートシンクは付いていなかったと思いますが…。
今回入手した個体は、IEEE1394コントローラー上にヒートシンクが貼付されています。
端子はIEEE1394a 6pin×2というシンプルな構成です。最初はIEEE1394bにも対応しているボードを選ぼうかと考えていたのですが、IEEE1394bの機器は持っていないので多分使わないだろうと判断しました。
IEEE1394 6pinでは当時のUSBよりも遙かに高い給電能力を持つバスパワーに対応していたためか、ボード上に外部給電用のコネクターが実装されています。IEEE1394aには小型の4pinコネクターも存在していますが、こちらは扱う信号こそ同等であるもののバスパワー非対応となります。
業界標準のTi製コントローラーだけあり、装着しただけでinboxドライバーが適用され、すぐに利用可能になります。
現時点ではまだ実際にオーディオインターフェースを接続していないのですが、近いうちに現環境でサブ的に使っていたt.c. electronic KONNEKT 8辺りを繋いで使ってみようと思います。
IEEE1394という規格自体が衰退してしまいましたので、PCI Expressスロット用のIEEE1394ボードはかなり選択肢が限られてしまっています。それでもラインナップにきちんと揃えていてくれた玄人志向さんに感謝です。
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購入金額
2,000円
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購入日
2020年11月29日
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購入場所
ヤフオク
kensanさん
2020/12/07
jive9821さん
2020/12/07
データ転送の安定度などは、USB2.0よりも断然上だったのですが、
何も考えずに挿すだけというUSBの手軽さの前に敗れた感があります。
一昔前はビデオカメラからの取り込みはi.Linkというのが当たり前
だったのですけどね…。
元々SCSIの派生規格であるだけに、信頼度重視であれば優れた規格
なのは間違いなく、もう少し普及して欲しかったところです。