1987年にコナミから発売されたファミコン用のシューティングゲーム(移植作)。
『沙羅曼蛇』は1986年に稼動を開始したアーケードゲームで、『グラディウス』シリーズのひとつに数えられています。本作はそのファミコン版ですが、ROMカセットがスケルトンだったことを覚えている方も多いのではないでしょうか?
まずは移植の出来ですが、多くの点でアレンジが見られます。例えば、強化システムは『グラディウス』方式(パワーアップカプセルを集めて任意の装備を強化)が採用されており、また、ステージの大部分はオリジナルと評価できるほどに再構成されています(ステージ数は同じ6面)。とは言え、横スクロール(奇数面)と縦スクロール(偶数面)が交互に楽しめるという『沙羅曼蛇』の最大の特徴は維持されていますし、2人同時プレイも実現されていますので、個人的には納得できるレベルに仕上がっています。
ステージは刻一刻と変化(行く手が遮られることも)
難易度の点で言えば、『グラディウス』よりも厳しいように感じます。これは敵の攻撃が激しくなっただけでなく、ステージが変化するようになったことも一因。例えば、第1ステージの場合、細胞壁が増殖する場所やタイミングを把握していなければ、先へと進む道が閉ざされて簡単に自機を失ってしまいます。しかしながら、『グラディウス』では不満の声もあったレーザーの描写が向上していることや、オプション(分身)が3体まで付けられることもあって、攻撃の爽快さを十二分に味わえるのではないかと思います。
※2014年01月16日現在、以下のバーチャルコンソールが配信されています。
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購入金額
4,900円
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購入日
1987年09月25日
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購入場所
まーくんZさん
2014/01/16
なんか妙に難しくて1面の細胞増殖のところで増殖した細胞にぶつかってやられます。
オプション付けてレーザー全開でもです。
まぁ確実にシューティングゲームの腕は落ちていますが・・・
千里一歩さん
2014/01/16
『グラディウス』に慣れていると、アーケード版に忠実な強化システムはちょっと戸惑うかも知れませんね(ファミコン版とMSX版だけが『グラディウス』方式のはず)。
シューティングの腕は、私も年々衰えを感じていますw でも、PCエンジン版はアーケード版に比べて敵のスピードが速かったり、レーザーが短かったりするらしいので、実は意外と難しいという話も……。
Schrödingers Katzeさん
2014/01/16
というより、MSX版はもう再現を最初から諦めて、それっぽいフレーバーの別物ですしwあちらはもう、開き直って、どーせスムースに動かせないんだし、背景扱いでドーンっていこうぜ!って具合にレーザーも背景扱いで黒枠なのは前作も同じ。
国内版のLIFE FORCEは、SALAMANDERベースでシステムが、カプセル方式になってるのと没要素が使われていることだったりしますから、こっちの方が近いかなぁとおもう部分もあります。
透過色の問題で、一面のオブジェクトが透けてたりはしますが、基本的に前作よりも「きちんと描きこまれて」います。
向きは違いますが、「火山」辺りを見ると、顕著かなと。
原作側のデザイン変更もあって、この作品から破線の明滅って形で、レーザーは長くなっていますね。結局「スプライトを使ってるから短いことに変わりない」んですが、見た目はマシになってます。
容量と、ハードウェア的に原作の特徴点でもあったステレオのサウンドと、音声合成は見事にカットされてしまってますが。
千里一歩さん
2014/01/16
>国内版のLIFE FORCE~こっちの方が近いかなぁ
ちょっと調べてみると、『LIFE FORCE』の国内版は1987年に稼動開始とありましたので、同時期に開発されたファミコン版『沙羅曼蛇』への影響も大きかったのかも知れませんね。もちろん、アーケード版に対するユーザーの評価も加味されているとは思いますが。
>基本的に前作よりも~
ファミコンの性能ではアーケード版を完全に再現することは不可能なので、結局はどこで折り合いをつけるかですよね。ステレオサウンドや音声合成のカットは仕方ないかと諦めていますが、レーザーの描写がそれらしい長さになったことは気分的にかなり違いました。背景の書き込みも、かなり頑張っていると思います。
Schrödingers Katzeさん
2014/01/16
なんとなくの見た目が違うだけで。
出力が1Chなので、拡張音源使ってもステレオは無理なんですが、音声合成はやるにはちょっと容量が足りない時期ですから、発売時期にしては頑張った移植なんじゃないかと思います。
というか、全体的なグラフィックスの向上も、ハードウェア的に無理って言うより容量が増えていることが大きくかかわってる気がします。
雰囲気はかなり引き継げていますしね。
千里一歩さん
2014/01/16
>レーザーも実際の長さは~
あら、そうですか? もしかしたら、縦スクロール画面の印象が強いのかも知れません。らせん状のラインが結構しっかりと残りますから(横スクロール画面でも伸びている気はするのですが、こちらは線の太さのせいかも?)。
>音声合成は~
確かにインパクトはあると思いますが、音声合成に割く容量があるなら、まだまだステージの充実を図って欲しい時期でしたね。
>容量が増えていることが~
ちょっと調べてみたところ、『沙羅曼蛇』は1Mbit(+64KRAM)、『グラディウス』は384Kbitらしいので、約2.7倍の増量ですね。ついでに言うと、『グラディウスⅡ』が2Mbit(+64KRAM)でした。仰るとおり、容量に比例してグラフィックスが向上している感じですね。