http://www.century.co.jp/products/pc/hdd-copy/cros2eu2cp....
「クローンプラス」というネーミングのとおり、HDDのクローンが手軽にできる、というのが大きな魅力。ディスクのクローニングはパソコンがなくても可能ということだったので、これは使える、と思って買いました。
接続インターフェイスは、eSATA(ポートマルチプライヤー)とUSB2.0のいずれかが選択できるようになっています。排他利用であり、同時使用できない点に注意が必要です。手軽さを重視するならUSBでしょうが、速度の面では不利なので、環境の許す限りeSATAの使用が望ましいでしょう。いずれも、1つのポートで2台分のHDDを使用するので、HDDを2台使用してもパソコン側のポートは1つでOKです。HDDのセットは、上から差し込むだけ。 3.5インチHDDだけではなく、2.5インチのHDDやSSDにも対応しています。
写真1:操作パネル
写真2:本体背面
通常は、1台のHDDを搭載した場合は1つの、2台の場合は2つのドライブとしてパソコン上で普通に認識されます。使用に当たって特に意識することはありません。
なお、ホットスワップには対応しないので、電源を入れたままでのHDDの着脱はできません。私の場合、うっかりこれをやってしまったらドライブが正常に認識しなくなりました。パソコンを再起動したら大丈夫でしたが、説明書によると最悪の場合ディスクやデータが破損する場合もあるそうです。ディスクをセットしたままでの本体の電源ON/OFFは問題ないようです。
ディスクコピーは、この製品の目玉機能といっていいでしょう。
ここで簡単に手順だけご紹介しておきます。
●ケーブルを外す
USBケーブルやeSATAケーブルはあらかじめ外し、完全にパソコンから独立した状態にします。
●HDDのセット
コピー元のHDDを奥にある「HDD2」へ、コピー先のHDDを手前側の「HDD1」へセットします。
これを逆にしてしまうとコピー元の内容が消去されてしまうので十分にご注意を。
写真3:HDD2台をセットした状態
●電源ON → モード切替ボタンを3秒間長押し
これでモード切替ボタンが青色から赤色になり、コピーモードに切り替わります。
●STARTボタンを押してコピー開始
写真4:コピーモードになっているのを確認し、スタート。
●コピー中の状況
コピー中は両方のアクセスランプがピンク色に点灯します。また、パネル右側にあるコピー進行インジケーターのバーがコピーの進捗状況に応じて左から右へと伸びていきます。インジケーターLEDがすべて点灯し、アクセスランプが青色に戻ればコピー完了です。
写真5:コピー開始直後(25%)
写真6:50%
写真7:75%
写真8:まもなくコピー終了(アクセスランプがまだピンクに点滅)
写真9:コピー完了(アクセスランプ青色)
●コピー終了後、電源OFF
自動でOFFにはならないので、電源を切ります。これでコピーモードはリセットされます。
ちなみに、コピーに要する時間はファイルの容量やHDDの性能によっても異なるので一概には言えません。私がテストしてみた結果では、容量1TBの HDD(約700GBのデータが入ったもの)を、同じく1TBのハードディスクにクローニングしたとき、コピー終了までおよそ3時間かかりました。
マニュアルの記載によれば、平均転送速度は約55MB/secなのだそうです。
それを考慮すれば、まあこんなものかな、と思います。
本製品はパソコンに依存せずこれ単独でディスクコピーが可能ですが、本製品の特典として、OS上から別のディスクにクローンを作成するシステムクローンソフト「CloneDrive」のシリアルナンバーがマニュアルに付属しています。「CloneDrive」は下記のURLからダウンロードができます。
http://www.century.co.jp/support/download/clonedrive/
その他気づいたことを3項目ほど。
●ACアダプター
些細なことですが、これに付属しているACアダプターは、コンセントの邪魔にならない中継型(トランスがコードの途中にあるタイプ)です。外付けHDDやスピーカー、プリンターなど、周辺機器が多くなってくると大抵コンセントが満員御礼の状態になるのですが、邪魔にならない中継形のACアダプターはこういうときにとても重宝します。センチュリー製品には多く採用されていますが、まだまだパーツや周辺機器のメーカー全体で見るとスタンダードではないですね。もっといろいろなメーカー・製品で採用していただきたいのですが。
●セットしたHDDがグラグラ
コネクタはしっかり刺さっているようで、HDD本体を手でゆすっても接触不良になるようなことはありませんが、HDDの差込口の隙間が広くて何となく不安定な印象があるので、もう少しカチッとハマる形状だったらいいのに、と思います。
●HDDの発熱
むき出しとはいえ、HDD本体にはまったく風が当たらないので、エアフローのあるPCケースの中とは違い、結構発熱が気になるときがあります。使うときだけ電源を入れて、普段は切っておくという使い方ならさほど問題にはならないですが、常時ONのままで使ったり、ディスクコピーで数時間回しっぱなしとなると、手で触っても結構HDDが熱を持っているのが分かります。
センチュリーさんもそのあたりは気づかれているようで、過去に冷却ファンを搭載したモデル「裸族のお立ち台クーリングファン」というのを出しています。このファンの部分をモジュール化して、お立ち台シリーズすべての機種に取り付けることができるようになったらいいのにな、と、個人的には思うのですが・・・・。とりあえず、USBの扇風機などを買ってきて使用時にプルプル回しておこうかなと思っていますが、見栄えは良くないですね・・・・。
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購入金額
7,224円
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購入日
2011年01月頃
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購入場所
ツクモネットショップ
aoidiskさん
2011/02/19
此気になっています。
参考になりました。
GORO助さん
2011/02/20
コメントありがとうございます。
これいいですよ。お勧めです。