レビューメディア「ジグソー」

余裕の大容量(4TB)に、SSD搭載の効果はソフトの起動が早い!

SSDとHDDのハイブリッドのWD Blue SSHD(4TB)をレビューさせていただくことになりました。

今回は、WD Blue SSHD を追加のドライブとして、そのドライブに DCS World P-51D をインストールしてレビューします。

最近のSSDの容量は大容量化していますが、WD Blue SSHDでは8GBです。従って、WD Blue SSHD は2段構えのキャッシュとなっていると言ってよいでしょう。また、RAMキャッシュの学習機能は昔から有りますし、Self-learning テクノロジーが何処まで効果があるのかといった点も気になるところです。

WD Blue SSHD
WD Blue SSHD

 

レビューに使用したPCは、iiyamaのMD7000-i5-HLB [Windows 8.1搭載]のCPUを『インテル(R) Core(TM) i7-4770』に変更したモデルにグラフィックスボードをZOTAC GeForce GT 740 2GB DDR5に変更したものです。

 

PC

グラフィックスボード

モニタ

 

PCのスペック

  • MD7000-i5-HLB [Windows 8.1] (OSプリインストール)
  • Windows 8.1 64ビット
  • インテル(R) Core i7-4770 プロセッサー
    (3.4-3.9GHz/4コア/8スレッド/8MBキャッシュ/TDP84W)
  • インテル(R) Z87 Express チップセット
  • DDR3-1600 4GB×2(計8GB)
  • 500GB 3.5インチ Serial-ATA HDD
  • 24倍速DVDスーパーマルチドライブ
  • インテル(R) HD Graphics 4600(CPU統合グラフィックス)
  • グラフィックスボード:ZOTAC GeForce GT 740 2GB DDR5 

 

CドライブのOS引っ越しについて

本来は、現在の CドライブをOS毎引っ越しして WD Blue SSHD をCドライブにしてレビューする予定でしたが、実は今だに出来ておりません。 結局できずクリーンインストールしました。

現在まで、試行した経緯を順を追って説明します。レビューとは関係ない話が多くなりますので読み飛ばしていただいても良いと思います。

  

 OS引っ越し手順概略

  1. WD Blue SSHD をPCにインストール(Dドライブにする)
    詳細は、レビューの視点:使用感を参照してください。
  2. WD Blue SSHD の初期化
    2TB未満で領域を確保しMBRディスクにする。又はGPTディスクからMBRディスクに変換する。
  3. BIOSの設定でセキュアブートをDisableに変更
  4. クローンソフトでCドライブのクローン作成
  5. WD Blue SSHD をCドライブに変更
  6. BIOSの設定で WD Blue SSHD を起動ドライブ優先順位を上げる

上の4.以降が未だ出来ておりません。 旧OSの起動ドライブを壊してしまうと言う痛恨のミス...orz もあり結局できませんでしたのでクリーンインストールしました。

Western Digital Technologies, Inc. のHPから Acronis True Image WD Edition をダウンロードしてCドライブのクローンを行いましたが、再起動を促すだけで何も効果はありませんでした。
ちなみに、EaseUS Partition Master Home Free も試してみましたがセクタバイセクタクローンを実施するとエラーで停止してしまうし、セクタバイセクタクローンをOFFでクローンすると起動ドライブに出来ませんでした。

 

実は、OSの引っ越しは初めてでHDDのインストールも数年ぶりでした。

GPTって何?セキュアブートって何?F2キー押してもBIOSの設定画面が出ない(>_<)等々...orz

まるで浦島太郎になっていました。やはり歳なのかとも思ったり...orz

orzの連続でした。(笑)

以下は、忘備録として書いてみました。

 

Windows8の BIOS 設定画面の表示方法

  1. [PC設定の変更]→[保守と管理]→[回復]→[PCの起動をカスタマイズ]で[今直ぐ再起動]をクリック
  2. [オプションの選択]で[トラブルシューティング]をクリック
  3. [詳細オプション]で[UEFIファームウェアの設定再起動]をクリック

何で BIOS の設定画面を呼び出すのに、こんな深い所にあるんだー(怒)

 

マザーボード:MSI Z87-S01のセキュアブート変更方法

  1. Advancedタブ
  2. Windows 8 Feature
  3. Secure BootでEnableをDisableに変更

Securityタブの下にあるというマザボもあるようです。

 

GPTディスクからMBRディスクに変換方法

  1. ディスクの管理画面で対象のディスクのボリュームを全て削除
  2. 一番左の対象ディスク番号を右クリック
  3. MBRディスクに変換(V)をクリック

上記でも変換できない場合、EFIシステムなど削除できないパーティションを手動削除する方法を参照してください。なお、コマンドプロンプトは管理者で起動する必要がありますし、強制削除はoverrideパラメータが必要です。

 


  

更新: 2015/12/03
実用性

ゲームソフトやOSの起動時間を短縮するSSD

比較対象のHDDは、TOSHIBA DT01ACA050 500GBです。このHDDは2013年12月にZIGSOW様から提供していただいた iiyamaのMD7000-i5-HLB [Windows 8.1搭載]のCPUを『インテル(R) Core(TM) i7-4770』に変更したモデルに内蔵されていたものです。

 

スペック比較表

         WD Blue SSHD        TOSHIBA DT01ACA050 500GB

インターフェイス SATA 6Gbps             SATA 6Gbps

回転数       5400rpm               7200rpm

キャッシュ    64MB+8 GB NANDフラッシュ        32MB

 

回転数はTOSHIBAより遅いもののWD Blue SSHDはSSDの8 GB NANDフラッシュ以外にキャシュは2倍の64MBもありますので期待できそうです。

 

CrystalDiskMark 5 比較

計測にあたって、バックグラウンドで動いているウィルス検出ソフト等のアプリは全て停止した状態で行いました。

CドライブがTOSHIBA、DドライブがWD Blue SSHDです。

  

ベンチマーク結果
ベンチマーク結果(左:TOSHIBA,右:WD Blue SSHD)

やはりWD Blue SSHDの方が圧勝と言ってよいですね。

 

DCS起動時間比較

本題のゲームアプリ(DCS World P-51D)の起動時間計測ですが、ストップウォッチを使用して手で計測しました。

実はアプリの起動時間を計測するツールを探して試してみました。Windows7 32bit版では、それらしく計測が行われていましたが、Windows8 64bit版では全く当てに出来ない結果でした。ストップウォッチを使って目視で測るというアナログ的な手作業なので1秒未満は四捨五入としました。

 

計測は、DCSのアイコンをダブルクリックして

DCSアイコン
DCSアイコン

メニュー画面を表示するまでと、

メニュー画面メニュー画面

INSTANT ACTION の Flight over Tbilisi をクリックして Play 画面が表示されるまでです。

 Play画面

Play画面

また、仮想メモリをDドライブ(WD Blue SSHD)にして計測しました。

 

DCS World計測結果(1Sec未満は四捨五入)
TOSHIBA(Cドライブ)    WD(Dドライブ)
回数 メニュー  フライト   メニュー  フライト
 1 41Sec   116Sec    28Sec   58Sec
 2   9Sec       26Sec            8Sec       26Sec
 3   8Sec       26Sec            8Sec       26Sec

 

やはり、初回起動は圧倒的に早いですね!特にフライトは半分になっています。意外に2回目以降は差がありませんが、RAMキャッシュに入ってしまったと思われます。しかし、RAMキャッシュの恩恵は殆ど無いと言っても良いでしょう。PCの電源切ったら忘れてしまうし、Cドライブには32MBしか無いから他のソフトを起動したら追い出されてしまいそうです。そもそも、ゲームソフトを何度も起動するシチュエーションってゲームソフトがアプリケーションエラーで死んでしまった時ぐらいでしょう。

 

CドライブのOS引っ越しにトラブってしまい、ゲームの方が十分行えていません。今後もレビューを追記していきたいと思います。

 

OSの起動時間計測

 フリーソフトのBootRacerを使用して、OS(Windows8.1)の起動時間を計ってみました。

但し、クローンに失敗してOSはクリーンインストールせざるを得ませんでした。アプリも元のOSと同様に揃えましたが、完全に一致しているとは言えないことをお断りしておきます。

ウィルスバスターも両方ともに起動したままでの計測ですので、日常の起動時間と言えるでしょう。

OS起動時間計測結果
OS起動時間計測結果

ご覧のとおり、左のTOSHBA HDDの最短が65.093Secに対し、右のWD blue SSHDの最短が32.515Secと半分以下です。但し、あくまで最短時間なので計測するたびに変動していました。

長くなってくるとウィルスバスターのチューニングである程度復活して短くなりますが、おおむねWD blue SSHDのOS起動時間はTOSHIBA HDDの半分程度と言って良いでしょう。

 

Self-learning テクノロジーの効果?

OSの起動時間が起動する毎に短縮している。Windows アップデートすると起動時間が延長するが再び短縮していく。

Self-learning テクノロジーの効果?
Self-learning テクノロジーの効果?

 


  

更新: 2015/10/24
満足度

安心の大容量 4TB

Cドライブは容量が大きいほど良いと思いませんか?

ZIGSOWのメンバーにはパソコンに詳しい人が多いので、その理由を説明するまでもないと思いますが、あえて簡単にCドライブの空き領域が不足した時の現象を上げますと

  • OSの起動だけでなく、あらゆるソフトの起動が遅くなる。
  • DVDやCD-ROMの書き込みができなくなる。
  • 動作が不安定になってくる。最悪の場合、OSの起動もできないかもしれません。

友人知人からパソコントラブルの相談を受けることがあるのですが、Cドライブの空き領域の不足が原因であることが多いのです。しかも解決するには手間も費用もかかります。

最近のゲームソフトはサイズが大変大きくなっており、DCSのP-51Dをインストールしようとしたら全部で7個のファイルをダウンロードする必要があり、しかも合計で9.72GBもありました。

そんな訳で、現在僕が使用しているPCのCドライブの容量が500GBあるのですが、いつの間にか空き領域が30%を大きく切っておりました。しかも、ディスクのクリーンアップやブラウザのキャッシュを削除してもなお、空き領域が28%にしか回復しませんでした。

従いまして、500GB内蔵のPCを頂いて1年10ヶ月余りで、そろそろHDD交換かもと思っていたところに、今回のSSHDのレビューワーに選出していただいたのは、実にタイムリーだったと思っております。

 

しいて大容量HDDの難点をあげるなら、CドライブのOS引っ越しには注意点が一つあります。
それは、フォーマット時に領域を2TB以上確保しようとすると自動的にGPTディスクとなってしまいます。GPTディスクに対応した引越しソフトは、現在なさ気なのでMBRディスクにする必要があります。
従って、OSの引っ越しをするなら2TB未満で領域を確保しMBRディスクにする必要があります。

 


 

更新: 2015/11/09
使用感

SSD内蔵といえど普通のHDDと変わらない取付け、作動音も聞こえない

HDDにSSDを内蔵するという進化系ではありますが普通のHDDと全く変わらない取付け方法となって居ます。

外見も大きさも本文の画像にありますように普通のHDDとなんら変わるところはありません。そのまま取り付けられました。

 

取り付けたPC

接続ケーブル

 

取り付け状態
取り付け状態

 

Western Digital Technologies, Inc.のHPを見るとSSHDのダウンロードページにドライバが有るのですが、インストールしてもエラーとなります。しかし、WD Blue SSHD は全く正常に作動しているように思いますし、特徴タブの説明にはソフトウェア不要と書いてあります。

 

WD Blue SSHDの作動音は、最初だけシーク音がしていたのですが、何時の間にか聞こえなくなりました。Cドライブのクローン作成中にも同じ部屋で寝ているのですが全く気にならないほどでした。PC自体も非常に静かなのですが WD Blue SSHD によって騒音が増大したとは思えません。

 

上記の取付状態の写真では、シリアルATAポート No.3に接続してしまいました。これは失敗です。マザーボード:MSI Z87-S01では増設だったようでインターフェイスがSATA3.0 6Gbps では無かったようで激遅になってしまいました。もちろん、WD Blue SSHD を起動ドライブにした後には No.1に変更予定です。

Port No.3へ接続
Port No.3へ接続した失敗例(インターフェイスがSATA3.0ではないかも?)

 


 

更新: 2015/11/09
総評

ソフトの起動時間を短縮するも、OSの引っ越しが...

まとめ

  1. 安心の大容量(4TB)
    長期にわたって使用しても空き容量の心配が少ない。
  2. 取り付けは普通のHDDと同じ。
  3. 作動音は聞こえない。
  4. ソフトの起動短縮に効果絶大、OSの起動時間も半減
    もう、元に戻れないかも...
  5. Acronis True Image WD Edition によるOSの引っ越しが出来なかった。

WD Blue SSHDが原因ではありませんがOSの引っ越しが難しい問題がありました。
Western Digital Technologies, Inc. のHPから Acronis True Image WD Edition をダウンロードしてCドライブのクローンを行いましたが、再起動を促すだけで何も効果はありませんでした。
ちなみに、EaseUS Partition Master Home Free も試してみましたがセクタバイセクタクローンを実施するとエラーで停止してしまうし、セクタバイセクタクローンをOFFでクローンすると起動ドライブに出来ませんでした。

やはり、Acronis True Image WD Edition でクローン出来たらと思います。

 

起動ドライブの空き容量が少なくなってきて、OSの起動に時間がかかるなーと思っていた今日此の頃で、タイムリーに4TBものHDDのレビューワーに選出していただきありがとうございました。

今後もOSの引っ越し(最悪の場合、クリーンインストールかも),Windows10へのアップデートや長期にゲームソフトを使用してみた効果等のレビューを追記していきたいと思います。

 


 

コメント (4)

  • ホーリーさん

    2015/11/23

    先日、Windows10にアップグレードしました。

    所要時間は1時間ぐらいで数回の再起動後、あっけないぐらいに簡単に作業が終わりました。
    ルックアンドフィールも引き継がれていおり違和感なく使用できます。
    OSの起動時間は、やや遅くなった感じですがWindows10のせいではないと思います。

    Self-learning テクノロジーの効果か、毎日使用しているメールソフトやブラウザの起動がクリックすると瞬間的に立ち上がってきて激速となりました。
  • ホーリーさん

    2020/07/24

    レビュー時にOSの引っ越しをする為にMBRディスクとして2TB未満で領域を確保し残りの2TBが未使用のまました。
    今頃かいって感じですが、ようやく残りの2TBを確保し利用することにしました。
    やったーと思いつつ、なんて間抜けな...(笑)
    NASも4TB×2でRAIDにしているのですが、残り少なくなってきました。8TB外付けHDDを追加してRAID構成を諦めて定時バックアップにするかなと思うこの頃です。
    ドライブはWestern Digital にしようかな。
  • kensanさん

    2020/07/27

    これってiMac等に搭載しているハイブリッドHDDなんでしょうか?
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