クドが、待ってる-

2010年６月２５日発売。18禁作品であるため「リトルバスターズ！エクスタシー」のスピンオフ作品という扱いになっています。（全年齢移植版・全年齢版は「リトルバスターズ!」のスピンオフ扱い）
リトルバスターズ!で人気が高いヒロイン、「能美クドリャフカ」にスポットを当てたIFストーリー作品で、もともとはクドのファンディスクとして開発されていた作品になりますが、シナリオライターの麻枝潤さんの「で、これどこらへんで泣けるの?」の一言からフル規格の作品になった経緯がある作品です。

「何も」起きなかった世界

ストーリー展開としては「リトルバスターズ!で起きた修学旅行の事故が起きず」「クドの故郷であるテヴアで起きたロケットの事故、および暴動事件も起きず」「なおかつ主人公の直枝理樹とクドが正式に結ばれた」世界での出来事になっています。そのため「リトルバスターズ!」のクドルートのアフターではなくあくまでパラレルワールド扱いになりますが、リトバス本編のクドルートでの出来事はある程度消化した状態になっているため、リトバス!(EX/CE/PE。アニメ版はクドの”ぶらっくほわいと”が展開上消滅しているのでゲーム原作で!）本編をプレイしたほうがより楽しめるかと思います。

理樹のせいでどんどんエッチになっていくクーニャ

ストーリーの流れとしてはクドとのちゅっちゅをメインにした「わふたー編」とKeyらしい感動シナリオを詰め込んだ「After」編に分かれており、オリジナルとなる18禁版ではわふたー編のプレイ後にAfter編がアンロックされる形になっていました。わふたー編はKey作品としては異端と思えるほどエッチシーンの描写が濃いことになっており、このサイト上ではあまり詳しくは記載しませんが小さなクドに結構マニアックなプレイをしていたりします。某所でペ○わふたーといわれますが正直それもわからなくもないような（笑。実際理樹君作品中かなたんにペ○フィ○ア呼ばわりされるシーンがありますし。（さすがに全年齢版ではまずかったのかこのセリフの単語が一部カットされていますが）

（CS版、全年齢版だとさすがに「ペドフィリア」はカットされてます)

いつも＞ω＜でわふわふいってるクドがちっちゃい体でそういうことも頑張るシーンは正直すべてにおいて愛おしく、クドフィリア的にはたまらないシーンばかりかと（笑

みんなが幸せになるお話。原作以上に強くなったクーニャ。

むろんそれだけではなく本作で初登場した有月姉妹の家庭の問題を解決する展開もあり、結構ほろりとするシーンもあったりします。

After編は前半は「わふたー」編と共通・・・に見えるのですが、やはり本作が初登場となるクドの故郷テヴアでのルームメイトだった氷室さんとも同棲状態になったり展開が若干変わっていたりします。後半はクドの「夢」にスポットを当てた、Keyらしい感動的なシナリオになっています。バッドエンドはリトバス!本編のクドルート以上にごみが悪いものになっているので精神的にかなり来ますが、トゥルーエンドは文字通りハッピーエンドなのでそこら辺は安心を（笑
18禁版ではシナリオの都合上「わふたー編」の展開を「After編」でもほぼなぞることになってしまうという不満がありましたが、３年後に移植されたPSP/PSV版、およびそのCS版をPCに逆移植した全年齢対象PC版ではエッチシーンがカットされた代わりに”夏らしい”プールイベントや花火イベントなどを追加したうえで統合されています。全年齢版は全年齢版でもともと18禁版のショップ特典パッケージイラストだったきわどいスリングショット水着をクドが来ていたりするのですがこれがまたかわいくてかわいくて・・・（笑

リトバス本編のキャラは二木佳奈多とあーちゃん先輩を除けば夏休みで帰省中だったりするため、名前は登場するものの当人は登場しなかったりします。そのため「リトバスのスピンオフ」として買った人たちはそこらへんが不満なようです。またリトバス!本編同様クドの夢である宇宙飛行士に関連してロケット関連の話が出てきたりするので興味がない方にはつらいかもしれません。（うちはこれでちょっと宇宙開発の話に興味が出てきたりしましたがw）
また攻略ヒロインがクド一人であるため、クドが正直好きじゃない人は無理に購入するのはお勧めしません。ただ生粋のクドフィリアな方にはリトバス!本編でいろいろつらい思いをしていたクドが本当に幸せいっぱいになっている作品なのでお勧めです。現在はAndroid版やBD-PG版もありますし、前述のとおり魅力的な追加イベント・立ち絵を追加した全年齢版も出ています。とにかく「能美クドリャフカ」という女の子の魅力をこれでもかというほど詰め込んだ作品ですのでクド好きは是非。

わふー＞ω＜ﾉｼ

全年齢版すべてのエディションを含めたPSV版のレビューはこちら。