購入時点でリモコン以外の付属品はありませんでしたが、動作の方は特に問題はありませんでした。
オーディオ機器としては「CDレシーバー」と呼ばれるものに分類されるでしょう。CDプレイヤー、チューナーを内蔵し、アンプまでを備えています。本機はさらに「RD-VH7『PC』」という型番の通り、USB入力端子を持ち、これを利用してPCと接続することで、USBサウンドアダプターとしても動作することが特徴でした。
当時DELL PowerEdge SC430をクライアントPC的に利用していて、そのサウンド出力を補う意味で使っていました。元々がサーバー機でしたので、標準状態ではサウンド機能が全く用意されていなかったため、手軽に接続出来る本機は丁度良い存在だったのです。
一応KENWOODというオーディオメーカーが手がけていた製品なのですが、当時は同一資本傘下にあったSOTECのPCとのコラボレーションを前提に用意された製品でした。PCとの連動性の方は良かったのですが、肝心の音質はどうにも褒められたものではありません。この製品の前にPowerEdge SC430に接続していたUSBオーディオインターフェース、E-MU 0202 USBの方が、あらゆる意味で数段上の音質だったといえます。
標準セットのスピーカーが残っていなかったため、YAMAHA NS-10Mと組み合わせて使っていましたが、音楽を全く楽しめない音でした。主にPCからの音を出すだけでしたので我慢出来ましたが、音楽鑑賞は最初の試聴以外では殆どしなかったと思います。音質はUSB音源部だけではなく、CD再生でもあまり良いものではありませんでしたので、オーディオ機器として真剣に作られたものではなかったということでしょう。
なお、前述の通りこの製品はSOTECとKENWOODのコラボレーション企画で生まれたものでしたが、後にKENWOODが日本ビクターと合併し、SOTECがオンキョーに吸収された関係から、KENWOODブランドの製品でありながら、現在のソフトウェアサポートはオンキョーが担当するという、何とも奇妙な関係となっています。
音質面では全く期待外れではありましたが、入手価格の安さとPCとの親和性には魅力はあり、ある程度は評価出来る製品ではなかったかと思います。
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購入金額
3,150円
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購入日
2008年03月頃
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購入場所
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