いいんですよ、この音。
もはや定説になってて、それ以外の説明を一切不要とするこのMDR-CD900ST。
レビューサイトとかで散見される評価視点のうち、多く語れるのがまず「音質(これ当然)」それから「装着性」、あとは「故障、修理」に関するもの。それ以外にも有るか分かりませんが、自分が感じたことを端的にまとめると・・・。
①音質
世評通り、低域~中域~高域がまんべんなくフラットで出ます。リスニングという面に限って言えば、低域がやや弱く、高域が張る感じもあるため、EDMやベースサウンド等のように「Beat & Bassが肝」的なリスナーからは敬遠されるようです。よく分かります。
代わりにこのMDR-CD900STの最大の武器は「中域」の特性を生かした生楽器やヴォーカル主体の演奏を聴くこと。はっきり言ってこれには度胆を抜かれます。
自分はこれを買ってから最初に聴くやつをNora Jonesに決めていて、その圧倒的にリアルな音に鳥肌立ちました。ライブ盤なんですが、ほんとにその場にいるかのような最高級の臨場感が得られます。
「細部の音を拾う、表現する」という特性が、いわゆるスタジオモニターの世界で支持される理由で、これはリスニングにおいても驚異的な効果を生みます。細かいことは言いません、とにかく良い音です。
但し基本は「装飾のない、裸の音」。派手なサウンドが好きな方はこの評価に?を付けるでしょうね。
②装着性、コード関連
人の頭や耳の大きさ、形って様々です。だから一概に装着性が「最高」かどうかは評価が難しいところです。個人的にはイヤーパッドの質感に不満はなく、装着時の締め付けなんかも適度だと感じます。「しっかり固定される」という感じはなく、「綺麗に嫌味なく耳を覆う」という表現が適切かどうか分かりませんがそんな感じ。ただ4~5時間連続で付けていると耳が痛くなることもあります。
コードは約2m。普通のリスニング環境であればちょっと邪魔になる場面も。DTM関係で使う際も周辺機器のコードに絡んだりするケースもあり、これはちょっと「痛い」ところ。
③故障~修理
交換部品が豊富にあるようですが、自分が使用してるやつは未だ健康そのもの。
外に持ち出したり、頻繁に置き場所変えたり、付けたり外したりを多く繰り返すこともなく、丁寧に扱ってる方だと思うのでこの点の心配はもう少し先になる気がします。
評価が多岐に渡り、その情報も膨大なため、このMDR-CD900STを買いたいと思う人は世評に流されてしまいがちだと思いますが、要は聴く人の「好み」なので、賛否両論あったって結局は自分の「耳」を信じてそれに従うだけですね。
このヘッドホンで今まで聴いてたサウンドを聴き直すとまた新たな発見がありますよ。
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購入金額
15,000円
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購入日
2015年08月15日
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購入場所
SoundHouse
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