レビューメディア「ジグソー」

古いけど今でも第一線の音

元々ソニー製のMDR-CD900をスタジオで使えないかと、同社のレコーディングスタジオのエンジニアに見せたところ、改良要望があり、それに応えてプロ用ヘッドホンとしてリファインしたのが、MDR-CD900ST。型番に追加されたSTはスタジオを意味する。昔は楽器店など販路が限られていたが、今では家電量販店でも普通に見かけるようになった。

発売開始は1989年で、来年で30年。この設計の古さを音に感じさせないのが、このヘッドホンの素晴らしいところ。これだけの期間生産され、現在もレコーディングスタジオで使われている。発売当初の完成度の高さが際立っていたと思われる。

テレビなどで、ミュージシャンや声優がレコーディングしている模様が流れることがあるが、その多くでこのヘッドホンが使われている。

プロ用機材だが、2万円足らずで購入できることは嬉しい。古いからと言って、敬遠せずに、一度音を聴いてほしい。

更新: 2018/01/16
デザイン性

プロ用なので、民生用には合わない点がある


現行の国内メーカーのヘッドホンとしては、おそらく最も長く生産されているモデルだろう。ハウジングの「for DIGITAL」やヘッドバンドの「STUDIO MONITOR」表記がレトロ感を感じる。

元々レコーディングスタジオ用を想定したプロ用モデルなので、現在の民生用としてはやや合わない部分がある。ケーブルは2.5mとかなり長い。また、ヘッドホンプラグは3極の標準プラグが付いており、一般的なミニプラグへのアダプターは付属しない。

ハウジングにはバネが入っていないため、ヘッドホンを外した状態で持ち上げると、ハウジングが横になってしまい、ハウジング同士がぶつかってしまう。

更新: 2018/01/16
使用感

頭がうつ向けでもずり落ちないのはグッド

ケーブル長が長いことと、ミニプラグへの変換アダプターが要る以外は、普通に使える。イヤーパッドも装着感はいいが、音量を上げた状態だとバスドラムの音が振動として頭に伝わることがある。

こうした気になる面もあるが、装着感は悪くない。頭をうつ伏せの位置にしてもヘッドホンがずり落ちない。ヘッドバンドのLch、Rch表記も明確で、ヘッドバンドの長さ調整部に目盛りがあったりとプロモデルらしい工夫が感じられる。

iPodクラシックに直接つないだ場合、普段自分が聴いている音量まで上げることはできなかった。元々こうした用途は想定していないのだろう。

更新: 2018/01/15
音質

きらびやかな高音域がいい

音質は高音域がきらびやかで、中音域もボーカルが生々しい。ただ、低音域は軽くなる印象がある。このやや軽い低音を許容できるかどうかで、このヘッドホンの向き不向きが変わるのではないか。ポップス系の音楽やボーカル主体の音楽だと気にならないだろう。

特に華やかな高音域は情報量が多く、独特の爽快感がある。定位感が明確なところも魅力的。

モニター用ヘッドホンだが、個人的には音楽リスニングにも十分向いていると思う。

  • 購入金額

    10,000円

  • 購入日

    2013年頃

  • 購入場所

    ハードオフ

17人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから